今晩23時放送のAbemaTV『Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜』では、「キレる女」を自認する女性たちがスタジオに集合。MCのSHELLYさんと、「なぜ、キレるのか?」「キレるのは本当に悪いことか?」についてホンネで議論を繰り広げました。
元お笑い芸人で、現在放送作家として活躍する野々村友紀子(ののむら・ゆきこ)さんも、スタジオに登場した“当事者”の一人。夫は、人気漫才コンビ「2丁拳銃」の川谷修士さんで、その相方の小堀裕之さんにたびたびキレることで知られる、自他共に認める「キレ女」です。
そんな野々村さんに「なぜキレ続けるのか?」を聞きました。
17年間、キレ続ける本当の理由
——野々村さんと言えば、夫の相方・小堀裕之さんに「芸人なら毎日、目から血出るくらいおもろいこと考えろ!」などと、たびたびキレていることで有名です。
野々村友紀子さん(以下、野々村):そうですねえ(笑)、ダンナの相方には常にキレてますね。プライベートでも呼び出してよくキレてます。ダンナも小堀も芸人として後輩なので、自分がお笑い芸人をやっていた頃からちょこちょこキレていたんですが、結婚してからは小堀のだらしなさがこっちにまで降りかかってくることが増えて本気でキレるようになりました。今年で結婚して17年になりますが、ずーっとキレ続けています。
——例えば、どういう時にキレるんですか?
野々村:芸人としての本業をちゃんとやらない時ですね。小堀は弾き語りや芝居もやるんですが、スケジュールをそれで押さえてしまって、本業である漫才やテレビの仕事が入れられないとか。そのせいでテレビに「2丁拳銃」としてではなく、ダンナと私で夫婦として出演するしかないという状況になったり。そういうことがあると、めちゃくちゃ腹が立ってきて。呼び出してはキレてますね。
——スタジオ収録中にも「キレるにはエネルギーが要る、キレないでいる方が省エネ」という話が出ましたが、やはり17年も切れ続けるって、すごいエネルギーが要りますよね。
野々村:いや、もうめちゃくちゃエネルギー要りますよ。しかも、全然変わらない(笑)。でも、私がキレなくなったら「負けや」と思ってるから、キレ続けてます。言っても直らないけど、言わなくなったらもっとひどくなるだろうし。
——キレることが解決になっているかわからないけど、キレ続ける?
野々村:やっぱり、相手に対して何らかの期待があるからキレるんだと思うんです。期待してない相手に対してはキレないです。「キレる」ってすごいエネルギーを使うから、省エネでいこうと思ったら「はいはい」ってやり過ごしていればいい。期待していない相手なら、変わっても変わらなくてもいいじゃないですか。
——「キレる」と言えば、一般的にネガティブなイメージがありますが、相手に対して真剣に向き合っているからこそ、というポジティブな意味合いもあるんですね。
野々村:根底にはやっぱり相手に「頑張ってほしい」という思いがすごくあります。小堀に対しても、「あなたには漫才の才能があるんやから、他のことやってる場合じゃないやん!他のことは(お笑い芸人として売れた)後でやったらええやん」と心からの期待を込めて応援してるからこそ、キレてる。
なぜ、「キレる女」ばかりが取り上げられるのか?
——「キレ男」もいるはずなのに、なぜか「キレ女」ばかりがメディアなどで取り上げられる、という意見も収録中にありました。その点について、「キレ女」を自認する野々村さんとして思うことは?
野々村:ただ相手に対して一生懸命に思いを伝えようとしているだけなのに、それを指して「またキレてるわ、あの女」で片付けられるのはイヤですよね。「女性だから」という理由で、キレる時さえ言葉遣いに気をつけなくてはいけないというような雰囲気もイヤだなあ、と思います。
——そうですね、乱暴な言葉遣いが許されるとは思わないけれど、女性がキレて乱暴な言葉を使うと、男性よりもことさらに取り上げられる傾向はありますよね。それには女の子の育てられ方も関係しているかもしれませんが。
野々村:それもあるかもしれないですね。例えば、まだ小さかった娘が癇癪を起こした時に「(女の子なのに)そんな言い方したら、あかんやろ!」と叱っていたんです。そのせいか、娘はちょっと内気で、機嫌が悪くてもそれを感情として外に出さずに黙り込むようになってしまって。
——「女の子だから」「女の子なのに」と、「キレる=怒りの感情を外に出す」ことを子供の頃から抑えられているケースは案外多いかもしれません。その結果、「キレ女」が何か特別な存在であるかのようになってしまう。
これからも私たちはキレ続けるのか
——番組では、アンガーマネジメントの先生に自分や周囲を傷つけない「キレ方」を教えていただきましたが、野々村さんはご自身の「キレ方」で直したい部分はありますか?
野々村:ありますね。最初は具体的な何かに対してキレていると思うんですが、だんだん他のものがくっついてきて、何に対してキレているかわからなくなってくることがあるんですね。例えば、休日にお出かけをした先で子ども同士がケンカを始めた時。「なんでこんな楽しい時にケンカをするの?」と叱っていたところに、「前も同じような状況があった」とか、「前もそういう態度をとった」とか、過去の怒りが込み上げてきて、今の怒りとごちゃ混ぜになってしまう。そして、全部をひっくるめてキレてしまうんです。
そういう時に、一体最初は何に対してキレていたのか「怒りの本質」を冷静に立ち止まって考えようというのはすごく参考になりました。
——怒りを感じたら心の中で6秒数えて感情をしずめる「6秒ルール」ですね。ちなみに今後、小堀さんへのキレ方も意識して変えてみるおつもりはありますか?
野々村:そうですねえ、歯を食いしばりながら6秒数えてみましょうか(笑)
男子は見なくて結構!男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。
#69「となりのキレるオンナ」
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情報元リンク: ウートピ
「キレる女」はダメですか? “夫の相方”に17年間キレ続ける私が思うこと