DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」101回目のボヤきは「親しくない人に褒められるのが苦手」です。
昔から「華やかな顔立ち」と言われることが多いのですが、親しくもない人から容姿についていろいろ言われることにイラっとします。この前も仕事で会ったほぼ初対面の女性に「あなたは私の好みの顔なんだよね〜。今度一緒に合コンに行きましょ!」と言われました。相手は褒めてるつもりかもしれませんが、「私がブスだったら行かないの?」といじわるを言いたくなります。内面を見ろと言いたいわけではありません。容姿や身長、年齢など「自分の努力ではどうにもならないこと」に対して、たとえプラスのことであっても、とやかく言うのは下品だと思うのです。私の友達は決してそんな下品なことを言わないし、彼女たちから褒められると素直に「ありがとう」と言えます。大して知らないくせにわかったこと言うな、そして利用しないでと思ってしまいます。
褒められることが居心地悪い理由
容姿に限らず、性格や振る舞いなど、褒められること自体が苦手という女性って結構多いんですよね。
褒められるよりも自分のダメなところを面白おかしくイジってくれたほうが居心地がいい、もしくは優しくダメ出ししてくれるような関係のほうがいい、そのほうが自分を許容されているような気がして、余すことなく自分を表現できて安心することができるんですよ。
まず「褒める」という行為は人をコントロールするための手段、悪い言い方をすれば洗脳手段のひとつなんです。
「優しいですね」と言われたら「この人の前では優しくしなければいけない」という心理が働きます。
「キレイですね」と言われたら「この人の前ではキレイでいなければいけない」という心理が働きます。
褒められるほど自分らしく振る舞えなくなり窮屈に感じてしまうので拒絶反応が出てしまうということ、「お前の思い通りになってたまるかよ!」という洗脳への反発みたいなものですね。
あとは「期待を裏切るのが怖い」という恐怖心もあります。
「褒める=期待を寄せる」ということでもありますから、仕事を褒められると「次の仕事も良い結果を出さなければいけない」というプレッシャーが掛かりますし、相談者様の例で言えば「合コンで男性陣をガッカリさせてはいけない」というプレッシャーが掛かるわけですから、その褒め言葉が自己評価とかけ離れているとハードルが高過ぎて飛べる気がしないということです。
だから自己防衛のために褒め言葉を拒絶してしまうというわけですね。
まずは信頼関係を築いて
最近は「褒めよう運動」みたいなものが盛んなのですが、「褒める」というコミュニケーション能力は最上級に難しいもので、ただ褒めればいいってもんじゃないんですよ。
それが嘘だとただの嫌味になってしまいますし、その人の自己評価を超えてしまったら警戒心を与えてしまいますし、過剰な褒めはかえってその人を傷付けてしまうものでして、本当は取り扱いに注意しなければならないのが「褒める」ということなんです
まずは信頼関係ができていることが前提のもので、そのためにはその人の良いところを褒めるよりも至らないところを許容してあげることが最優先にすべきこと。
自分の悪いところも知らない奴に褒められても「お前に私の何がわかるんだ」という反発心しか生じません。
承認欲求というものは「良いところを認めてもらいたい」という欲求ではなく「悪いところを許容してもらいたい」という欲求のほうが前にあるものですから。
その土台ができあがっていないと褒め言葉は意味を成さないということです。
そういう意味で言えば、過剰な褒め言葉に嫌悪感を感じるのは正常な反応だと思いますよ。
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