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3代目バチェラーの結婚で気づいた、自分の中の「小姑マインド」

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2019年秋にAmazon Prime Videoで配信された恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3。同シーズンでカップルになった、バチェラーの友永真也さんと、出演者の岩間恵さんが今年の7月にそれぞれのSNSで結婚を発表しました。

そのニュースを見て、反射的に「ルール違反をしたカップルだけど、入籍したなら許してあげよう」と思ったという、トミヤマユキコさん。その理由についてつづっていただきました。

“ルール違反”カップルが夫婦に

『バチェラー・ジャパン』シーズン3に出演していた友永真也さんと岩間恵さんが結婚した。超ハイスペ独身男性(バチェラー)からプロポーズを受けるべく女性参加者たちがしのぎを削る、という番組なので、シリーズ第3作にしてバチェラーが結婚に至ったことは大変おめでたく、番組コンセプト的にも極めて正しい。

が、しかし、この状況を手放しで喜べない視聴者も多いだろう。なぜなら、ふたりが前代未聞のルール違反の末に誕生したカップルだからだ。

番組の基本ルールは、バチェラーが女性参加者たちとゴージャスなデートを繰り返しつつ、定期的に開催される「ローズセレモニー」で人数を絞り込んでいくというものである。セレモニーでは、次のステージに進める人数が発表され、無事通過が許された女性には赤いバラが手渡される。もらえなかったら、そこで脱落。すぐに荷物をまとめて帰らないといけない。そこが海外だろうと、なんだろうと容赦なしだ。バチェラーも、どれだけ苦しい選択であろうと、決められた数のバラしか手渡すことができない。

全てに恵まれた男が「どれにしようかな?」的なノリで未来の妻を選ぶという、前時代的と言われても仕方のないルール設定からもわかる通り、この番組において、自由恋愛のふんわりと甘やかな感じは「かりそめのもの」といった扱いだ。デート中に胸キュン展開はなくはないが、次の瞬間にはもう新たな戦いが始まっているという具合である(過酷!)。

ルールが試合を盛り上げるはずなのに…

婚約成立までの道のりは、ガチの恋愛アスリートによるスポーツそのものだ。スポーツである以上、参加選手それぞれの持ち味を生かした戦術があり、「名選手」ともなれば、敗退しても「いい試合だった!」と拍手で見送られる。わたしなど、ライバルゆえの真剣勝負と固い絆が気になって、バチェラーがどうでもよくなる瞬間すらあるくらいだ。

だからこそ、シーズン3のエンディングは受け入れがたかった。バチェラーが最後のローズセレモニーで選んだ水田あゆみさんとひと月ほどで別れ、水田さんに敗れたはずの岩間さんと付き合いはじめたからである。これが市井の恋愛であれば、別にいいのだ。こんな話、いくらでもあるのだから。しかし、スポーツだと思って観てしまっている身に、バチェラーの優柔不断さとルール無視はとてつもなくこたえた。最後までがんばった水田さんの努力を一体なんだと思ってるんだよ……落ち度一切なかったのにひどいよ……。

理不尽なほど厳格なルールがあるからこそ女たちの闘争が輝いて見えるのに、「場合によっては破棄される」という前例ができてしまった。この先どういう気持ちで番組を観ればいいのかよくわからない。第4シーズン、楽しく観られるか不安だよ……。

「もう許してあげよう」の正体

などと、さんざん嘆いたわりに、入籍の速報を聞いたときの心の声はこうである。「まあ、ふたりが最後まで意志を貫いたんであれば……ねえ?」。完全に「意に染まぬ結婚をしぶしぶ許す小姑」のマインドである。わたしに許す/許さないの権限は一切ないにも関わらず、反射的に「もう許してあげよう」と思ってしまった。何様なんだよわたしは! 恥ずかしい!

しかしながら、小姑マインドでよそさまの恋愛をジャッジする、という行為自体はさほど珍しいものではない。芸能人から、ゲームやアニメの登場人物に至るまで、自分的に推せる/推せないカップルがいるのは事実で、推せない組み合わせが誕生しそうになると、今度は許す/許さないの間で逡巡しはじめる。そしてそういう気持ちは、その番組なりカップルなりにのめり込んでいればいるほど強くなるものだ。

『バチェラー・ジャパン』の場合で言うと、番組にハマっている時点で完全に「わたしたちの」バチェラーと思ってしまっているので、友永さんが「俺の」気持ちの問題として水田さんを振り、岩間さんと付き合い始めたと言われたところですぐには飲み込めないのである。

「わたしたちの」という枠組を信じて疑わない所有意識の強固さがめんどくさい小姑そのものだなと、自分でも思う。でも、「わたしたちの」ものだと思えるものは大抵おもしろく、おもしろいがゆえに小姑マインドが止められないのだ。つまらなかったら、そんな風には思わない。

リアリティ番組との新しい距離感

いつの間にか芽生えていた小姑マインドを炙り出されて思ったのは、いち視聴者として、「わたしたちの」という気持ちをある程度飼い慣らす必要があるということだ。『テラスハウス』出演者へのバッシングがどういう結末を招いたのかもう知っているわたしたちは、そろそろ新しいリアリティ番組との付き合い方を見つけないといけない時期に来ている。「わたしたちの」じゃなくなるかもしれないと思いながら観るリアリティ番組がおもしろいのかどうかは謎だが、いままでが「わたしたちの」すぎたのかも知れないと考えてみる余地はありそうだ。

それにしても、「わたしたちの」にこだわる人たちをものともせず、力づくで「俺たちの」恋愛を取り戻した友永・岩間カップルは本当に強い。恋愛に夢を見ることにやや疲れ、超現実的な婚活をしてやるぞ、という意気込みで集まった男女の中から「ザ・恋愛」としか言いようがない状況が生まれるなんて。恋愛はコスパが高い、自由恋愛はオワコン、みたいな流れを全否定して見せたふたりがこの先どうなるか、とても楽しみだ。小姑マインドを飼い慣らせ、と言った直後で申し訳ないが、遠くからウォッチする程度の小姑感は許して欲しい。

(トミヤマユキコ)

情報元リンク: ウートピ
3代目バチェラーの結婚で気づいた、自分の中の「小姑マインド」

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