通勤時間や労働時間は減ったはずなのに、なんとなく体調がすぐれない……。そんな人も多いのではないでしょうか。
このたび、医薬品メーカーの第一三共ヘルスケアは、テレワークによる体の不調を「テレワーク不調」とし、その実態を明らかにするため、テレワークの導入により勤務形態が変更になった20代~50代の男女を対象に調査を実施。その結果、労働時間が特に増えていないにも関わらず不調を感じる人が増えており、業務効率に影響が出ていることが分かりました。
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労働時間は減ったものの…
まず、「テレワーク導入後の労働時間の変化」について聞きました。約8割がテレワーク導入前以下(「変化なし」52.0%、「少し減少した」19.1%、「減少した」6.3%)の労働時間になりました。
また、「業務量の変化」についても、「変化なし」61.9%、「少し減少した」14.3%、「減少した」5.1%と、約8割の人が同じく導入前以下という結果に。
半数以上が「何らか不調あり」と回答
「テレワーク導入後の不調について」聞いたところ、65.4%の人が「何らか不調あり」と回答しました。前出の質問から、労働時間、業務量が特に増えていないにも関わらず、3人に2人が何らかの不調を感じていることがわかりました。
具体的な「不調」は?
その不調について具体的に聞いたところ、第1位は「肩こり」(41.6%)、第2位が「腰痛」(28.3%)、第3位が「眼精疲労」(18.9%)でした。
また、テレワーク導入後に「肩・腰等の痛み」が悪化した人は約6割に。主な要因として「長時間の座位」(66.3%)、「姿勢の悪化」(49.2%)、「運動不足」(48.1%)などがあがりました。
不調が業務効率の低下に
テレワーク導入後に発生した「肩・腰等の痛み」が業務効率の低下につながっていると回答した人は、41.7%(とてもつながった+つながった)という結果になりました。調査を行なった第一三共ヘルスケアは「テレワークでは特に肩や腰の不調が仕事のパフォーマンス低下に影響を及ぼしていることがうかがえる」と述べています。
「テレワーク不調」男女比は?
男女で比較したところ、テレワーク導入により、女性の約2人に1人(48.6%)が「肩こり」、約3人に1人(31.1%)が「腰痛」があると回答。加えて、「眼精疲労」「頭痛」「むくみ・冷え」のいずれの症状においても女性が多いことがわかりました。
セルフケア派が半数以上
「肩こり」「腰痛」をはじめとした「テレワーク不調」による業務効率低下を防ぐためにセルフケア*を実施する意向は、男性が57.1%(思う+少し思う)で女性は64.9%(思う+少し思う)と、男女ともに約6割と高い傾向にあることが明らかになりました
※セルフケア:自分自身の健康を守り対処すること
体調管理で行なっていることは?
「テレワーク不調」発生時の対処・体調管理で行っていることを聞いたところ、「ストレッチ」が42.1%、「市販薬を利用する」が40.6%、「定期的に体を動かす」が36.2%となりました。
これらの調査結果について同社は「「テレワーク不調」により労働生産性が低下する可能性がある中で、市販薬を使いながらセルフケアによって対処する人が多いこともわかりました」と述べています。
■調査概要
実施時期:2020年8月14日(金)
調査手法:インターネット調査
調査対象:2020年4月7日に発令された緊急事態宣言以降、テレワークを導入した企業に勤務する全国の20~50代の男女700人
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、誤差が生じます。
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情報元リンク: ウートピ
3人に2人が「テレワーク不調」感じる。肩こり・腰痛が働く人に招くもの