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1年ぶり3回目の香港へ…「家でおとなしくしている」選択肢はなかった【あたそ】

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大好きな旅行の先に大好きな音楽がある

いつか、海外のフェスに行きたいと思っていた。大きな理由なんてない。もともと海外旅行が好きで休みを見つけては、各地に飛び回っている。私の生きる糧と言ってもいい。

音楽も好きで、2019年は「Catfish and the bottlemen」を見るためにロンドンへ、「The1975」を見るために韓国に行った。

大好きな旅行の先に同じくらい大好きな音楽があり、周囲を見渡せば、自分とは異なる国籍・言語・宗教観の人が、一生懸命に歌ったり踊ったりしている。その光景は、少し不思議で、とても素晴らしいものだった。

ロンドンはともかく、国同士の関係がもっとも危ういときに行った韓国でも普段と変わらずに街を歩くことができた。チケットのやり取りなども日本と同じでいたってスムーズ。自分の語学力も随分マシにはなり、旅先で特に困ることもなかった。

11月に香港で行われる音楽フェス「Clockenflap」には、好きな「AURORA」や「LIL PUMP」「HONNE」「KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD、MURA MASA」、それに「BABYMETAL」も出る。というか、出演者が割と私好みだ。

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その「いつか」って今なんじゃないだろうか? そう思うと、いてもたってもいられなくなる。友達である「FLAKE RECORDS」(大阪にあるCD・レコードショップ)の店長・ダワさんが「Clockenflapはいつか行ったほうがいいよ」と言っていたことをふと思い出す。

幸いにして、会社も休みを取りやすい。これは行くしかない! と、興奮も冷めぬままにチケットと航空券を会社の個室トイレの中で手配したのだった。

香港が、好きだ。

思えば、1年ぶり3度目の香港となる。昨年は、たまたまやっていた中秋節というお祭りを見に行ったり、かっこいい建物を探したりしたんだっけ。宿の居心地もすごくよくて、中国の山奥で薬草の研究をしているというドイツ人と島に出掛けたりもした。

私は、香港という都会が好きだ。いろいろな国の人がいて、流行が入れ替わるスピードがものすごく早い。人が欲しいものを狭いスペースにすべて詰め込む。中国系の文化を継承しながらも独特の近未来的なカルチャーが根付き、前を向き、ひたむきに今を生きている雰囲気がものすごく好きだ。他人に対して必要以上に干渉しない感じもいい。この街に飽きることはない。これから何度だって足を運ぶのだと思う。

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大澳(たいおう)で見かけた、水上住宅の「棚家」

大澳(たいおう)で見かけた、水上住宅の「棚家」

Clockenflapは都会の中心で行われ、宿からであれば10分で辿(たど)り着くことができる。午前中の自由時間は何をしようか? 遠くへは行けないしな……と考えていた矢先に、中止のお知らせが届いたのだった。

そりゃあそうだ。デモが行われている最中で、少し前には大学の橋が焼かれていた。催涙スプレーや火炎瓶で応戦している映像も見た。この状況で、音楽フェスが開催されるはずない。

ショックではあるけれど、仕方ない。諦めて航空券と宿の予約をキャンセルし、家でおとなしくしていよう……という選択肢は、私にはなかった。今まで危険だと思ったこともあったけど、なぜか生きている。単純に運がいいばかなのだろう。さすがに香港では死なない気がする。最悪、逮捕くらいか。

あ~もし何かあったらネットで叩かれるのか……それは嫌だな……と思いつつ、会社の人の心配を振り払い、のん気に香港へと向かうことにしたのだった。

猫がいるドミトリーに泊まる

羽田発だと思っていたのだが、どうやらこの日は成田発だったようだ。前日のお昼休みに気が付く。ひとり旅が板についてくると、無計画になってくる。自分さえよければそれでいいので、まともな情報収集さえしない。香港なんていつでも行けるし? という余裕があるからかもしれないが、前日になってから必死に情報を集め、今回の旅は島を巡り、そしてかっこいい階段を探しに行こうと思った。

おいしい中華料理も食べて、お土産もたくさん買おう。万が一のことを考えると徐々に込み上げる恐怖に負けそうになるが、香港を歩く自分を想像するだけでワクワクが打ち勝つ。

なじみのある成田第3空港。いつもであれば、チェックインカウンターに行列ができるのだが、この日は案の定ガラガラだった。日本語が聞こえてくることもない。「やっぱり、この時期に行くのは間違いなのかな……」と思いつつも、手続きをするスタッフに「3日しかいないんですね」と言われる。

いつもと変わらないあっさりとした対応が、「きっと今回の旅行も何事もなく帰って来れるな」という根拠のない自信を植え付けてくれるようであった。

3列シートが貸し切り状態の飛行機に乗り、本を読んだり寝たりしているうちに5時間もたてば香港に到着する。SFの世界に飛び込んでしまったような香港空港内では、すでにクリスマスツリーが置かれていたり、木々の電飾がついていたりする。年末にマダガスカルに向かうときもクリスマスの装飾がされていたっけ。

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これ、去年とは違うやつだ……金あるな。到着したのは深夜の1時過ぎくらい。市内へは、いつも24時間稼働している2階建てのバスで向かう。

今回の宿は、銅鑼湾(トンローワン)駅の近くにした。理由は、フェスの会場に近く、1泊の値段もそれほど高くはなく、何より猫がいるからだった。正直、宿にはあまりこだわりがない。そこそこきれいで、寝られればそれでいい。いつものようにドミトリーにする。

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無事にチェックインを済ませ、外に出掛ける。香港は11月といえど気候が穏やかで、半そででいても寒くないくらいだ。デモの影響もあり、市内の交通機関が夜10時ですべて終わってしまうと聞いていたけれど、バスから外を眺めれば普段通りの香港だった。

「大丈夫そう」そう思って、酒とつまみを買うためにふらふらと外を出歩くことにする。コンビニで適当な酒とピーナッツ、牛肉の腸紛(チョウファン)を購入し、宿の周りを少しだけ歩くと、ほろ酔い状態の男女が大きな声で話をしている姿を見かけたり、おばあさんとすれ違ったりもする。やっぱり普段通りの香港だ。

宿の人にも止められるし、おすすめはしないけれど私は深夜の外国の街を歩くのが好きだ。何か起きたらどうしようというハラハラと知らない街を歩くときめきみたいなものは、どこか似ているのかもしれない。

でかすぎるドブネズミにビビりながら宿に戻って晩酌をし、シャワーも浴びずに就寝。

※2日目は12月29日(日)公開です。

(文・あたそ)

情報元リンク: ウートピ
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