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飲みすぎはオンライン飲み会のせい? 覚えておきたい「適正飲酒」と「問題飲酒」

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自宅にいる時間が増え、ついお酒の量が増加。オンライン飲み会で久々に同僚や友人の顔を見て気が緩んでつい飲みすぎてしまった……そんな人も多いのでは?

今回は、『しくじらない飲み方 酒に逃げずに生きるには』(集英社)を上梓した、精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんに、オンライン飲み会で「しくじらない」ために今覚えておきたいことについて寄稿していただきました。

ストレスの溜まりやすい今、お酒との付き合い方に注意

新型コロナウィルスの感染拡大で、リモートワークが増え人々の生活習慣が大きく変わろうとしている。こういった新たな環境に適応するストレス、外出自粛制限による運動不足、在宅のため飲酒開始時間が早まるなど、さまざまな要因から飲酒量が増加し、我々の生活や健康問題にも徐々に影響が出始めている。

特に、今回注目すべき点は自宅飲みの一形態として「オンライン飲み会」なるものがWeb上で増えてきたことだ。このような状況だからこそお酒とはうまく付き合ってほしい。

*画像はイメージです

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適正飲酒と問題飲酒

しくじらない飲み方を知るには、「しくじる飲み方」とは何かを知る必要がある。

酒の飲み方には基本的に二種類しかない。1つは厚生労働省が定める「節度ある適度な飲酒について」に記載されている純アルコールで約20g(女性は男性よりも少ない量が適当である)を守った「適正飲酒」と、もう1つはその量を大幅に上回り日常生活で何らかの社会的損失が生じている「問題飲酒」だ。

ちなみに、1日の純アルコール量20gとは、アルコール度数が5%のビール500ml1本、12%のワイン200ml、15%の清酒(日本酒)で一合程度である。安くて飲みやすく人気のアルコール度数9%のストロング系酎ハイ500mlに含まれる純アルコール量は約36gである。

問題飲酒が引き起こす「しくじり」

次に、問題飲酒の代表例は以下の通りである。

・ 健康問題(高血圧・糖尿病・がん・胃腸酒害・肝硬変・脳の萎縮・骨粗鬆症)
・ 事故(飲酒運転・酩酊中車にひかれる・駅での転落事故・自転車やバイクでの転倒)
・ 職業問題(遅刻・欠勤・早退・離職と転職を繰り返す・対人トラブル)
・ 家族問題(児童虐待・高齢者虐待・家庭内暴力・自殺)
・ 犯罪(殺人・強制性交・強制わいせつ・強盗・傷害・放火)

*「しくじらない飲み方-酒に逃げずに生きるには」はじめによりP5参照

このようにアルコール関連問題は、様々な社会問題とつながっており「しくじる飲み方」をしている人は上記のうち何らかの項目にあてはまる人といえる。

*画像はイメージです

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安くて酔える「ストロング系」

近年、「ストロング系」と呼ばれるアルコール度数の高めの缶チューハイが売上を伸ばしている。コロナショックが始まってからというもの、大手スーパーやドラッグストアではマスクや除菌シートを探す人々に加え食料品の買いだめも日常的な光景になってきた。酒類コーナーでお酒の買いだめをする人たちもおり、私が見たときはストロング系チューハイの棚がスカスカになっていた。

ストロング系チューハイは、アルコール度数が7%〜9%と高いことが特徴で、コンビニやスーパーなどで安く購入できて種類も豊富。現在の「巣ごもり消費」も相まって脚光を浴びている。

「若者のビール離れ」「安くて気軽に酔える」を追い風に販路を拡大している一方で、アルコール治療の現場では問題視されている存在だ。このまま、人々の「巣ごもり状態」が継続すれば、ストロング系チューハイの家飲み需要はますます拡大するだろう。

オンライン飲み会で「しくじらない」ために

上記のような家飲み需要が高まる中で、オンライン飲み会で気を付けたいのは、まず「飲酒開始時間」と「飲酒量」だ。

早い時間から飲み始めると、どうしても相対的な飲酒量が増え問題飲酒に移行するリスクが高まる。もともと飲酒問題がある人はなおさらだ。また、自宅に帰らなくていい安心感から、泥酔するまで飲んでしまうケースもあるだろう。このような、悪循環のサイクルに陥らないために、飲酒開始時間と飲酒量は一定のルールを設けよう。

例えば、飲酒開始時間は通常の会社退社時間に決め、寝酒は結果的に睡眠の質を悪化させるため寝酒をしないというルールを設けるのも効果的だ。

また、飲酒量に関しては週の半分は休肝日を設けるなど、毎日晩酌するにしても適正な飲酒量を守りつつ、いつもより度数が低いものを選ぶなど工夫はできる。

次に、「ストッパー不在」であることも意識するようにしたい。アルコール依存症の方に共通する飲み方に「ひとり酒」がある。複数人で飲んでいるときは他者との関係性を意識しながら飲むので、それが飲酒量に歯止めをかけることにもつながるが、「ひとり酒」はストッパーがないぶん際限なく飲んでしまう。オンライン飲み会では画面の向こうに参加者がいるかもしれないが、周りには人がいないため「ひとり酒」状態になりやすいとも言える。

*画像はイメージです

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つい飲みすぎてしまわないよう、飲酒量を抑えるための工夫を以下に紹介する。

・お酒を飲み過ぎてしまう相手や時間帯を避ける。
・飲む酒の種類を変えたり度数を軽くしたりする。
・喉が渇いたときやお腹の空いた時に飲酒しない。
・酒を飲む前にノンアルコールのものを飲んでからにする。
・飲酒のスピードを出来るだけ遅くする。(例えば、一口飲んだらコップは必ずテーブルに置く)
・お酒を飲むことについて家族(友人・恋人)が心配していることを思い浮かべる。
・もしたくさん飲んだ場合、そのことを周囲の人に正直に話す。

そして日頃から、「飲酒習慣のマネジメント」を意識することも「しくじらない」ために必要だろう。オススメは日々の飲酒量をカレンダーなどに書き込むレコーディングだ。このように可視化することで飲酒開始時間を早めないことや飲酒量を増やさないためのストッパーになる。
 
以上のようなポイントを注意しつつ、飲酒習慣をコントロールしている感覚を実感しながら、「おいしいお酒」を飲み続けるために飲み方をアップデートしてほしいと思う(食べすぎにも要注意!)。

(斉藤章佳)

情報元リンク: ウートピ
飲みすぎはオンライン飲み会のせい? 覚えておきたい「適正飲酒」と「問題飲酒」

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