暖冬と言われている今年の冬ですが、今朝は東京で初氷が観測されました。
インフルエンザや風邪も気になる季節。特に体が疲れているときは体調不良に陥りがちです。
池袋大谷クリニック院長で呼吸器内科の専門医・大谷義夫(おおたに・よしお)先生は「重労働下の厳しい環境では、ビタミンCは風邪予防に有効であるという研究結果*が出ています。意識的にビタミンCを多く含むレモンを食事に取り入れることをおすすめします」と話しています。
*出典:2016年9月日本胸部臨床、上気道感染症を科学する「ビタミンCと風邪との関連」
というわけで、今回はレモンを丸ごと使った、おいしくて体が温まる「鍋レシピ」をご紹介します。
疲れたときに食べたい!「もやしレモン肉タワー鍋」
【材料(2人分)】
<スープ>
味噌 大さじ2
豆板醤 小さじ1
砂糖 小さじ1
ニンニク(すりおろし) 小さじ1/2
鶏がらスープ 800cc
<具材>
レモン 1個
豚ロース肉 200g
子大豆もやし 2袋
豆苗 1/2袋
にら 4本(30g)
しめじ 1/2袋(50g)
<レモンごまだれ>
白ねりごま 大さじ1
白すりごま 大さじ1
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ1
レモン汁(市販のレモン汁でも可)大さじ1
【作り方】
1.<レモンごまだれ>の材料を上から順に混ぜ合わせる。
2.豆苗をざく切りにして、トッピング用に少量残しておく。大豆もやしと混ぜ合わせる。しめじは手でほぐす。にらをざく切りにする。レモンを2~3ミリ厚の輪切りにしたあと半月形に切る。
3.鍋に、<スープ>の材料を上から順に混ぜ合わせる。
4.豆苗、子大豆もやし、しめじ、にらを山盛りにして鍋に盛り付け、周りに豚ロース肉を巻きつける。輪切りのレモンを散らす。
5.鍋を中火にかけ、野菜を崩しながら鍋の具材全体を温める。お好みで<レモンごまだれ>をかけていただく。
【栄養ポイント】レモンに多く含まれるビタミンCはウイルスの侵入を防ぐなど風邪対策に欠かせず、疲労回復などの効果が期待できます。
お肉に隠れている子大豆もやしは、アスパラギン酸という疲労回復成分を豊富に含んでいます。その量はにんにくの2倍もあります。また、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが緑豆もやしに比べ3~4倍多く含まれています。
さらに、にらや豆苗には、免疫力を高めるβ-カロテンが豊富。きのこに含まれるβ-グルカンをはじめとした食物繊維は、味噌などの発酵食品と一緒に取ることにより腸の働きを促し免疫力を高める効果が期待できます。
レモンとごまを使用したたれは、レモンのビタミンCとごまのビタミンEのダブルの抗酸化作用があり、たれをかけることで疲労回復効果が期待できます。
骨を丈夫に!「もやしレモン粉雪ミルク鍋」
【材料(2人分)】
<スープ>
(A)水 400cc
(A)白だし 大さじ1
(A)塩 小さじ1/4
(A)レモン汁 大さじ2
牛乳 400cc
<具材>
鮭 2切れ
子大豆もやし 1袋
キャベツ 1/8個(150g)
玉ねぎ 1/2個(100g)
マイタケ 1/2袋(50g)
春菊 1/4袋(50g)
にんじん 1/5本(30g)
コーン 50g
レモン 1個
バター 10~20g
粉チーズ 大さじ2
【作り方】
1.鮭2切れを4等分に切る。キャベツ、春菊をざく切りに、玉ねぎを1cm幅に切る。マイタケを手でほぐす。にんじんを輪切りにして、型に取る。レモンを2~3mm厚の輪切りにする。
2. 鍋に、<スープ>の(A)と<具材>を入れ、フタをして加熱する。
3.全体が温まったら、牛乳とバターを加えて沸騰直前まで加熱し、粉チーズをパラパラと振りかけて火を止める。
【栄養ポイント】骨を丈夫にするのに大切な栄養素といえばカルシウム。このレシピには、カルシウムとカルシウムの吸収をよくする食材が豊富に含まれています。
まず、カルシウム源として、牛乳、春菊などの野菜。さらに子大豆もやしです。子大豆もやしには、カルシウムと大豆イソフラボンが含まれているため、骨の健康維持に効果が期待できます。
次に、カルシウムの吸収を高めてくれるクエン酸が豊富に含まれているレモン。カルシウムを多く含む食材とレモンを一緒に取ることで、丈夫な骨づくりに役立ちます。鮭やマイタケに含まれるビタミンDも血液中にカルシウムを取り込みやすくするように働きます。
少ない塩分でもおいしい!「もやしレモン湯豆腐」
【材料(2人分)】
<スープ>
だし汁 800cc
薄口醤油 小さじ2
レモン汁 大さじ2
<具材>
絹ごし豆腐 1丁
子大豆もやし 1袋
ねぎ 1本(100g)
しいたけ 2枚(40g)
レモン 1個
<レモンポン酢>
レモン汁 大さじ3
醤油 大さじ3
みりん 大さじ1
昆布 3g
【作り方】
1.<レモンポン酢>の材料を、小びんに入れる。1日以上置くと、よりおいしくなる。
2.絹ごし豆腐を食べやすい大きさに切る。ねぎをななめ切りに、しいたけに飾り包丁を入れる。レモンを2~3mm厚の輪切りにする。
3.鍋に<スープ>の材料を入れて、中火にかける。
4.具材を入れて温まったら、お好みで<レモンポン酢>をかけていただく。
【栄養ポイント】自宅でも登場回数の多い湯豆腐。いつもの湯豆腐にレモンを入れるだけで、おいしい減塩レシピになります!
レモンの酸味が、減塩効果につながり、少ない塩分でもおいしくいただけます。さらに、だしや、きのこをたっぷりと入れることによりうま味が出て、減塩につながります。
レモンポン酢を少量かけることで味にメリハリをつけ、少ない塩分でもおいしく感じることができます。子大豆もやしにはカリウムも含まれているので、余剰な塩分を排出してくれる効果も期待できます。
美容にも役立つレモン
冬の時期においしく食べたいレモンを、丸ごと使った「鍋レシピ」。作り方のポイントは、レモンを薄くスライスすること。ほかの具材と一緒に、皮ごとおいしく食べることができます。また、具材の子大豆もやしは緑豆もやしと違って、鍋で煮込んでもシャキシャキとした食感が残るので食べ応えも十分です!
管理栄養士でレモンを使った料理に詳しい柴田真希(しばた・まき)さんは「レモンは、クエン酸による消化促進、抗酸化効果、お肌の新陳代謝アップなど、健康や美容に役立つ効果がたくさんある食材です。食事での取り入れ方も、ドリンクからお料理まで、どんなものにも合い、主役から脇役まで万能に使用できます。もっと日常的に食事に取り入れ、健康や美容に役立ててもらいたいです」とコメントしています。
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情報元リンク: ウートピ
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