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早めに周りに助けを求めない後輩がいてあとあと問題になることが多くて困っています。「チームの仕事に関わることはどんな小さなことでも報告してね」とお願いしているのですが、こちらから聞かない限りめったに自分から報告連絡相談をしてくることはありません。「そういえばどうなった?」と聞くと話してくれるのですが、わりと重大な案件がそのままになっていたり、いつの間にか立ち消えになっていたりして焦ります。プライドが高いので「自分から報告したら負け」とでも思っているのでしょうか? そのわりに自尊心が低いというか「どうせ私が抜けても困らないですよね」みたいな卑屈なところがあって扱いに困っています。こちらからその都度聞くしかないのでしょうか?
仕事ができる人は早めに助けを求める
仕事が上手な人の特徴は早めに根を上げることですよね。
まだ時間的猶予がたんまり残っているので頼みやすいし、引き受ける方も余裕があれば引き受けやすいし、一刻の猶予もない大事件ではないので多くの人が気軽に力を貸してくれて、それほど大した労力も使わないので見返りも求められることもない。
一週間もすれば誰もが忘れているくらいの小事で終わるので後を引くこともなく、自分の立場が危なくなることもないというわけです。
一方、仕事が下手くそな人は音を上げるのが遅い傾向にあります。
土壇場まで独りで抱え込んで、もうチーム全員総掛かり徹夜でやっても間に合うかどうかという瀬戸際になってやっと音を上げる始末。
全員が全力を出さなければならない大事件になってしまうので、反感を買いやすく遺恨も残ってしまい、評価もガタ落ちになってしまうケースも珍しくありません。
仕事の能力が同じくらいでも、音を上げるタイミングが早いか遅いかの違いだけで、天と地ほどの評価の差が開いてしまうのですよ。
そして音を上げるタイミングが遅くて評価を落としてしまうと、その分だけ自信を喪失してしまうわけで、そうなると「どうせ私なんか……」とか「生まれてきてすみません……」とか、ますます助けを求められなくなってしまうという悪循環にハマってしまうわけです。
まずは成功体験を積ませてあげる
自尊心が低いから報告が遅くなってしまったのか、報告が遅くなってしまったから自尊心が低下してしまったのか、タマゴが先かニワトリかはわかりませんが、いずれにせよ報告連絡相談を早めにすることによって得られる成功体験が処方箋になりますね。
成功体験は一度ないし二度経験させてあげればあとは勝手に成功を求めるようになりますので、それまではいちいち世話を焼いてあげる必要があるのではないでしょうか。
「人を育てる」ということは、説教することでもなく、褒めることでもなく、叱ることでもなく、怒ることでもなく、成功体験を積ませてあげることですからね。
面倒なことなのかもしれませんが、それが自分の成功体験になれば、人材育成も楽しくなりますよ。
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情報元リンク: ウートピ
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