足冷え対策に覚えておきたい、ツボケアとストレッチ4つ【鍼灸師が教える】

デスクワーク時や布団に入ったとき、足先が冷えてつらい、眠れない、夜中に目が覚めるということはありませんか。暖かくして寝ても、足先の冷えはなかなか改善できません。そこで、足先を温めるツボケアを、鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院（大阪府守口市）の丸尾啓輔院長に教えてもらいました。

足先の冷えは血行不良が原因

丸尾さんはまず、足先の冷えについてこう説明をします。

「足先の冷えは、血流の滞りによって起こります。足は、血液を送り出す心臓からもっとも遠いため、巡りが悪くなると冷えやすいのです。まずは足の血流を促しましょう。デスクワーク中や就寝前などに簡単にできるツボケアとストレッチをご紹介します」

ツボ・八風（はっぷう）を刺激する

「八風」は足の指の間にあり、左右合わせて8つあるためにその名がついたと言われています。足先から血流を促して足の冷えを改善、また足の疲れをとる特攻ツボとして知られています。足元から全身を温めるように意識をしてツボをケアしましょう。

＜ツボ「八風」の位置＞

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足のおや指から小指までのそれぞれの指の間のつけ根にあります。左右の足にあります。

次に、足の裏側から手の指を足の指の間に1本ずつはさんでぎゅっと押し、前後へ各5～10秒ずつ曲げます。さらに、足首を5～10回、左回し、右回しを行います。左右の足とも行いましょう。

ツボ・湧泉（ゆうせん）を刺激する

「湧泉」は、ヒトが生命活動をする上で重要なエネルギーである「気・血（き・けつ）」が泉のように湧き出るツボとして知られています。足もとから血流を促し、下半身から頭までの冷えの改善に重要なツボです。

また、のぼせやストレス、全身の重苦しさ、イライラやクヨクヨ感などを緩和する、元気がないときの体力、活力アップの特効ツボと言われているので覚えておきましょう。

＜ツボ「湧泉」の位置＞

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足の裏にあり、足の指に力を入れて「グー」にしたときにできるくぼみの部分。左右にあります。

ツボ・三陰交（さんいんこう）を刺激する

東洋医学では、ヒトが生命を維持するために必要なエネルギーが通る道すじを経絡（けいらく）といいますが、その中でも重要な3つの経絡が交わる部分が「三陰交」です。

足から全身にかけての冷えの改善、また、めまいや立ちくらみ、むくみ、下痢、月経痛などの緩和に働きかけるので、女性の不調の特効ツボとしても知られています。

寒い季節はもちろんのこと、夏でも冷房のもとでは、三陰交の部分は靴下やレッグウォーマーで覆って冷えを予防しましょう。

＜ツボ「三陰交」の位置＞

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足の内くるぶしから、おや指以外の4本の幅を揃えた分だけ上がったところで、骨のきわのふくらはぎ側にあります。軽く押してイタ気持ちいいところを探りましょう。左右にあります。

足指じゃんけんストレッチ

足の指で、「グー・チョキ・パー」を5回くり返します。左右とも行いましょう。これを1セットとして、2～3セットを行います。チョキは難しいですが、イメージとしてポーズをとるだけで大丈夫です。

丸尾さんは、足先のケアについて次のアドバイスを加えます。
「足の指は靴や靴下で常に圧迫されていて、指を広げることが苦手なことに気づくでしょう。デスクワーク中には時々、足指じゃんけんをして指の間を広げることを意識してください。5本指の靴下を履くことも有用です。ひと通り実践して、足の先がポカポカとしてくることを実感してください」

聞き手によるまとめ

足先が冷えて寝つきが悪いことがありましたが、この一連のツボ押しとストレッチを試してみたところ、じわじわと温かくなり、いつもよりすんなりと眠りにつくことができました。足冷え対策としてぜひ覚えておきたい、自分ですぐにできて役に立つケアです。

（構成・取材・文　藤原 椋／ユンブル）

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情報元リンク： ウートピ
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