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謝り下手なあなたへ “ハーバード流”謝罪のレッスン【パックンに聞いてみた】

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『ツカむ!話術』『大統領の演説』に続いて『ハーバード流「聞く」技術』(すべて角川新書)を上梓した、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーランさん。

「実は、聞くことに力点を置いたコミュニケーションが持つ可能性はとても大きい」と話すパックンに、3回にわたってお話をうかがいます。

自分を変え、相手との関係性を変える可能性を持つ「聞く力」。普段何気なくしている「聞く」という行為を、今一度振り返ってみませんか。

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前回は:30代は「聞くトレ」チャンス

踏み込みすぎて怒られたら、謝ればいい

——前回、「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」についてお聞きしましたが、相手のことを引き出す質問って難しいと感じます。踏み込みすぎて失礼になったり、怒らせたりするのも怖いですし……。

パトリック・ハーランさん(以下パックン):コミュニケーションをスポーツだと考えてみてください。失敗しないスポーツマンはいないじゃないですか。プロ野球選手だって、強い人でも打率は3割です。10回中7回失敗しているんですよ。それくらいの成功率を目指すだけでもいいと思う。ハードルは低く。

もしそれで相手が傷ついたら、「自分は何をやったのか」「相手がどう感じたのか」「自分はどう感じてこの先どうするのか」。この三部作でちゃんと謝罪する練習をすればいいんです。「謝り上手」も大事です。

「ごめんなさい、傷ついた? 申し訳ない」「こういうことは、あまり聞かないほうがいいですか?」「あなたがどういう気持ちになるかを察することができなかった、すみませんでした」って。誠意をもって謝ったら、逆に得点じゃないですか。

——パックンさんも、謝るのは得意なほうですか?

パックン:以前は苦手でした。僕が謝れるようになったのは、頑張って謝ることで関係が修復したいくつかの成功例があったから。マックンともよくツッパリあっては、謝って関係を修復しました。妻にも1日3回くらい謝ってるし、子供にも謝る。

怒りすぎたとか勘違いしたとか、気持ちがわかってなかったとか、パパのミスだ、ごめんねって。それは僕のためにもなるし、子供のためにもなる。お互いに謝ってみようかって、子供と謝る練習もしているし、さっき言った三部構成の謝り方も子供に伝授しています。

やっぱり謝るのは大事ですよ……というか、「聞く」がテーマのインタビューなのに、謝る話ばっかりしてる!

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自分にwhyを投げかける

——謝る話が面白くなってきちゃってすいません。「聞く」に話を戻して、他人へ「聞く」だけでなく、自分に「聞く」ことについて教えてください。矢印を自分に向けることで、自分の価値観を知ることができるのだと、本書では説明されています。具体的にどんな質問を自分に投げかけてあげるといいのでしょうか。

パックン:いい質問ですね! この本に書いた「聞く技術」って、自分に使ってもいいことがいっぱいあるんですよ。自分に「why」を投げかけて、「自分はなんでここにこだわっているのか?」「プライド? それとも親や周りの大人たちから押し付けられた価値観?」といった批判的思考を持つことは、自分の裏のモチベーションを精査するのにすごく大事です。

僕には、カウンセリングみたいな質問を自分で自分に投げかけることによって、いろいろ気づいた過去があるんですよ。「自分にとって大事なことはなんでしょうか?」「有名になるのが大事?」「なんで有名になりたいのか?」「それは承認? 自分の価値を誰かに認めてほしいのか?」「その価値を自分では認められないのか?」……こうやって自分に聞いていった結果、「なるほど、僕にとって価値の尺度は他人の目から測られているんだ」ということに気づきました。

——なるほど。

パックン:人間関係で悩むときにも、自分に質問を投げかけてみるのもいいですね。「なぜあの人はああなのか?」と原因を相手の中に探そうとする前に、もしかしたら自分にも何か要因があるかもしれない。そこを自分への質問で掘り下げてみる。

かといって、自分のせいにする必要はないですよ。「自分のせい」「自分が悪い」じゃなくて、自分側に「要因がある」だけです。自分のせいじゃないけど、ひっかかって邪魔をする、過去、価値観、精神的なファクターなどがあるならそれをなんとか解消しよう。意識すれば直せるかもしれない。もちろん簡単には直せないかもしれないけど、「こういう要因がある」って人に打ち明けることはできます。シェアするのも大事です。

——自分側の「要因」をシェアすると、どんなメリットがありますか?

パックン:僕は妻に対しても結構いろいろ明かすんだけど、そうすることで「なるほど、あなたも大変だね。じゃあ一緒に頑張ろう」となる。妻が地雷を踏んだときも——“地雷を踏む”ってちょっと表現が悪いんですけど——「踏んだあなたが悪いんじゃない。僕の地雷はここにあったんだね、ごめんね」とシェアすることで、もっと円滑なコミュニケーションがとれるようになりました

——弱さを打ち明けるっていうのは、大人の課題のひとつなのかなって思います。

パックン:自分の弱さを打ち明けるのは難しいけど、できるようになると逆に気がラクになります。「ごめん、僕はケチなんです」「ごめん、僕はちょっと短気なんです」「ごめん、僕は変にプライドが高いところがあるんです」「……意識して頑張ってます!」というようにね。

“たかが人間”なんですから、完璧にできるはずがない。神様でもロボットでもないんだから、失敗して当然。自分を許すというのも、身につけるべきスキルなんでしょうね。

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マジックワードは「want to」と「and」

——本の中で、自分に「why」を問い続けることで、「have to」や「need to」を「want to」に変えられる、つまり「やらされている」という受動態から「やりたくてやってる」という能動態に変えられるという話を書かれていて、すごく納得しました。どうしても思考が「~すべき」で固められていって、だんだん自分の「~したい」がわからなくなってきちゃうんです。

パックン:社会の一員として生活していると「すべき」に動かされている感覚になりやすいですよね。でも実は自分の行動の動機って、「have to」や「need to」じゃないものがほとんどだと思うんですよ。「仕事しなきゃいけない」には、「給料がほしいです」「好きなものを買いたいです」みたいに「want to」が隠れている。

そういう「want to」を自分への「why」で確認できれば、「自分は、自分の希望をかなえるためにやっている」と思えるようになります。やらされている感がなくなるだけでも、気持ちは上向きになりますよ。

コロナ対策もそうです。日本は世界各国と違って、外出制限ではなく「外出自粛」を「要請」しているだけです。「STAY HOME(家にいること)」はまさに「have to」ではありません。でも、考えてみたら、「自分や家族を守りたい」、「感染の終息に協力したい」、もしくは「本棚に置きっぱなしの本をこれを機に読みたい」など、自分が家にいる目的を考えると、気がラクでしょう。

——「want to」を埋もれさせないために、「but」を「and」に置き換えるテクニックも興味深かったです。たとえば、「~したい“けど(but)”仕事がある」を「~したい。“そして(and)”仕事がある」と置き換えるという。

パックン:「パーティーに行きたい“けど”仕事がある」だと「だから、行けない」と、パーティーを諦めてしまうかもしれないけど、「パーティーに行きたい。“そして”仕事がある」に言い換えると、「それならば……」と、両立するための方法を考えられるようになりますよね。

「朝早く起きれて仕事を片付ければ行けるか?」「テレワークすれば行けるか?」「パーティーへの参加を遅らせるか?」「パーティー主催者に時間がずらせないか相談してみるか?」「二次会からなら行けるか?」「逆に一次会に行って、少し飲んだうえで仕事をするか?」……とかね。

——諦めるどころか、可能性が広がる感じがしますね。

パックン:「want to」のシャッターはすぐ閉めないこと。選択肢を遮断せず、可能性はどんどん受け入れよう。「and」から「but」へ、今日から実践してください!

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このインタビューは3月26日に行われました。
最終回は4月28日(火)公開予定です。
(取材・文:須田奈津妃、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
謝り下手なあなたへ “ハーバード流”謝罪のレッスン【パックンに聞いてみた】

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