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花粉症の人は寒暖差アレルギーに注意…市販薬の選びかたとセルフケア法【専門医が教える】

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暖かい屋内から寒い場所へ移動したときや起床時などに、急なくしゃみの連発、鼻水、鼻づまりに悩まされる症状を「寒暖差アレルギー」と呼びます。その特徴とセルフケアについて、前後編でご紹介しています。

前編の「『寒暖差アレルギー』と風邪・花粉症はどう見分ける?」では、寒暖差アレルギーが病名ではなく通称であること、どういうときに、なぜそのような症状が起こるのか、また、風邪との違いは? 花粉症との違いは? について、耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長にお尋ねしました。

今回の後編では、気になる花粉症との関係などとセルフケア法について伺います。

花粉症の人は寒暖差アレルギーを発症しやすい

——「寒暖差アレルギーは女性に多い」と言われますが、は本当でしょうか。

遠山医師:本当です。当院の寒暖差アレルギーの患者さんは、約80%が女性です。女性は男性に比べて自律神経のバランスが乱れやすく、体が冷えやすい傾向にあるため、症状が大きく現れやすいと考えられています。

——花粉症やハウスダストのアレルギーがある場合は、寒暖差アレルギーになりやすいのでしょうか。

遠山医師:その傾向があります。もともと、季節性の花粉症であれ、通年性であれ、アレルギー性鼻炎の人は、鼻粘膜が過敏です。それゆえに、寒暖差の刺激によってもアレルギー性鼻炎のような症状が出やすいと言えます。

——「寒暖差アレルギーが晩秋のころから続いている」という人がいます。自然に治るものなのでしょうか。

遠山医師:1日のうち、昼と朝や夜の気温差が激しいと発症しがちです。体がその気温差に慣れてくると軽快するケースが多いのですが、暮らす環境、個人の体質や疲労度によって違います。2週間以上続く、またつらい場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

治療法と市販薬を選ぶ際の注意点

——病院を受診した場合、どのような治療をするのでしょうか。

遠山医師:問診や検査、鼻粘膜の状態の観察をして、寒暖差アレルギーと診断した場合は、症状を抑える対症療法となります。

冷えや睡眠不足、疲労を避ける生活習慣のアドバイスをして、自律神経の働きを整える抗ヒスタミン薬(アレジオン・アレグラ・クラリチン・ザイザルなど)や、鼻の炎症を抑えるステロイド薬の点鼻薬(フルナーゼ・アラミストなど)を処方するケースが多いです。これらの薬は花粉症などのアレルギー性鼻炎のときに処方する薬と同じです。市販もされています。

——市販の薬を選ぶ場合の注意点はありますか。

遠山医師:花粉症対策の薬から、体質や服用のタイミングの希望、副作用の注意などを薬剤師に尋ねて選んでください。ただし、市販の内服薬や点鼻薬の中には、即効性はあるものの、血管収縮剤が含まれているために連日や過剰に使用すると鼻の血管が収縮しすぎてかえって悪化するタイプがあります。「すぐ効く」とPRするタイプはとくに、副作用についての説明をよく読み、薬剤師に相談してから選んでください。

自分に適したタイプがわからない、市販の薬を3日ほど活用しても効果が見られない場合は、一度は耳鼻咽喉科を受診して医師に相談しましょう。

寒暖差が6度を超えないように工夫を

——寒暖差アレルギーのセルフケア法を教えてください。

遠山医師:次のことを実践してください。

(1)屋外に出た際に気温差の刺激を少しでも受けにくいように工夫する。
前編で、寒暖差アレルギーは自律神経と関係することをお話ししました。個人差や年齢差はありますが、一般に自律神経は、5~6度までの気温差までは適応ができると言われます。

がんがんに暖房を入れた部屋でTシャツ1枚で過ごす、と言う人もいますが、そうすると屋外に出たときの気温のギャップで症状が現れやすくなります。住まいの環境によりますが、暖かすぎる設定温度は避け、服装にも注意をしましょう。

(2)マスク、ストールを着用する
マスクを着用すると、冷たい空気が急激に鼻や口に入ってくるのを抑えることができます。くしゃみや鼻水が出そうなときのとっさの対応として、ひじ、またハンカチや手袋で鼻と口を覆ってください。気温差が小さくなるので、症状を軽くできるでしょう。

三寒四温が続く春先は、温かくなってきたという解放感で薄着をしがちですが、急に冷えるタイミングがあることを心得ておきましょう。

皮膚が薄くて太い血管が通っている首、手首、足首は、ストールやマフラー、手袋、レッグウォーマー、タイツ、カイロなどで常に温めておきます。春は薄手のタイプでもいいので、それらのグッズを常備して体を温めましょう。

寒暖差_後編_横

(3)体調を整える
日ごろから自律神経のバランスを整えるよう、疲れやストレスをためない、睡眠を十分にとる、栄養バランスの整った食事をする、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽い運動を継続するといった生活を送りましょう。

寒暖差アレルギーは女性や花粉症の人に多いこと、また、市販薬の注意点、耳鼻咽喉科での治療法がわかりました。セルフケアを実践しながら、そのときどきの環境になじむように体調を整えたいものです。

【参考記事】鼻水、鼻づまりが治らない! 市販の点鼻薬の過剰使用が原因かも…

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
花粉症の人は寒暖差アレルギーに注意…市販薬の選びかたとセルフケア法【専門医が教える】

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