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自分の魅力はどこにある? 無理して“自分磨き”をする前に覚えておいてほしいこと

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恋愛経験をある程度積み重ねてきて、酸いも甘いも知っているオトナだからこそ、パートナーにあえて「言わない」ことをあえて拾って、恋愛コラムニストの桐谷ヨウさんにアドバイスをいただく連載「◯◯って言わない女子」。

ヨウさーん! 今回はこんなつぶやきを発見しましたよーー!!

【今回のつぶやき】

「自分のことを自信を持って伝えたら?」

友人に言わないこと……でもいいでしょうか? 30歳をすぎたせいかまわりには婚活に励んでいる友達がたくさんいますが、なかなかいい人がいないとぼやいています。そこで気づいたことです。

誰かいい人を友達に紹介しようと思い、趣味やはまっていることを聞いたところ「特にない」と返ってきました。それでも話を聞いていたら、料理の話になった途端にいろいろ話しはじめました。「なんだあるじゃん」と思ったのですが、彼女は特段すごいこととも思っていないようで「料理なんてみんなやっていることだし特別なことじゃない」と言っていました。

今の自分を否定して頑張って変わろうと無理に“自分磨き”をしなくたって、もっと自分がやっていることやはまっていることに自信を持って相手に伝えようとしたらもっと魅力的に映るのではないかと思いました。「自分のやっていることを言語化して相手に伝えたら?」って言いたいけれど、お節介かな。

自分の魅力の探し方

こんばんは、ヨウさんです。今日は恋愛ネタじゃなくて、友人に言わないことですか! 新鮮ですね。

このご質問は非常に鋭い指摘です。

人はこれっぽちも自分の魅力を知らなかったり、特別さを自覚していなかったりすることがあまりにも多いと、俺も感じるからです。

一時期、文章のコンサルティングをやっていたことがありました。その時にその人のパーソナリティをずーっと聞かせてもらうことを執拗にやっていたんですね。

というのも最初の質問に「何を書けばいいかわからない」というのが、あまりにも多かったからです。「書くことがない」を「話すことがない」に置き換えると、今日のお題とまったく同じ悩みということが理解してもらえるかと思います。

なんでそれが気になるのか? どういう感情が揺さぶられるのか?

それを質問していくと、あるタイミングで相談者は自覚します。

「自分がフツーだと思っていた部分が、そうじゃなかった」と。

これがその人にとっての魅力の金脈です。

当時、よく褒め言葉として「頭おかしいですね!」と言っていたのですが、他人から見るとなぜそこに興味を持つのか、どうしてそういうこだわり方をするのか、なんで執拗にそんなことを繰り返すのか。

返ってくる答えはいつもこうです。

「わかりません」

それが答えです。なんの意識も打算もなく、本人はただやっているだけ。

そして、それがその人にとっての感性と才能なんです。

で、こういうのって自分では特別な意識がないから自覚できないわけで、誰かに壁打ちをしないことにはわからないままなんですよね。

だからこそ、目の前の相手のよいところを臆面もなく褒めまくるというのは大事なことなんでしょう。それで初めて自分の魅力を自覚できる人が世の中には多いんだと思います。

自分の魅力を言語化するための方法は…

次に、「もっと言語化して伝えたら?」という部分ですが、その通りですよね。その人が本人の魅力の源泉を理解したとする。それを「どういうふうに伝えるか?」という問題は別に存在しています。

そもそも就職活動のように自己PRのために自己分析をするなんて、恋愛や婚活においてヤボすぎますよね。少なくとも俺はやったことないです。

話術という観点を無視してガイドラインを語ると、人が感じる魅力って「似た者同士」か「自分にはないものに憧れる」ってことなんですよ。

「この人、自分と感覚が合いそうだから話が弾みそうだ(世界観の共有)」だったり、

「この人、自分では経験できないことを知っている(新しい世界の開拓)」だったりです。

これは友人関係だけでなく、恋愛関係でも同じです。性別の壁を超えてそういった感情を相手に与えられるか、が重要なわけですよね。

「料理なんてみんなやっている」と、ご友人が思ってしまう気持ちはわかるのですが、ご相談者さまが思っているように、もったいないですよね。

で、料理ってわかりやすいと思うのですが、出された料理がすごく美味しいからその人を好きになるわけじゃないじゃないですか。

その人が気にしていること……たとえば色合いや盛り付けの参考にしているものであったり、どういう素材を使っているかだったり、ありものでパッとよい感じのものを作るときの発想だったり。

そのときに料理に対して、どういう向き合い方をしているか? ということが重要だと思うんですよね。

そこに対して人は共感したり、憧れを持ったりする。

自分がなんとなくやっていることに対して、そうした「自分なりの向き合い方」を言語化できるようになると、その人は強いですよね。

まとめていきます。

「もっと自分がやっていることを言語化していったほうがいいよ」というアドバイスはお節介です。だけど、言語化のお手伝いをしていくことはできます。

そこに対してこっそりとお節介をしていきませんか?

人はいつだって「自分のことを知りたい」ものです。自己診断ツールも、占いも、カウンセリングからコンサルティングを受けることまで、つまるところは「自分だけでは自分のことを知ることができない。それが嫌だ」というのが根元的な欲求です。

目の前の人に、ポジティブなフィードバックをしていきましょう。

目の前の人が「自分でわかっている魅力」を褒められると、その人はもっと自信が持てるようになるでしょう。

「自分でわかっていない魅力」を褒められると、ピンとこないような顔で「そうなの?」と返してくるでしょう。「私はそう思うよ」と自信を持って返しましょう。

おそらくそれは、その人が「自分が知らない自分の魅力」を自覚するきっかけになります。

それもまた“誰かを愛する”というひとつの形のように、俺には思えます。応援しています。

(イラスト:つぼゆり)

情報元リンク: ウートピ
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