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私が「乳房」メインのクリニックを開業した理由【乳房再建の医師に聞く】

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くさのたろうクリニック(東京都品川区)院長の草野太郎さんは、形成外科医として日本屈指の乳房再建手術数を誇る“おっぱいのスペシャリスト”だ。2019年に開院した自身のクリニックでも、「乳房再建」を看板メニューに掲げる。しかしなぜ草野先生は「乳房再建」をメインにしようと思ったのでしょうか。第2回ではその理由をお伺いしました。

はじめは「乳房」ではなく「顎」に興味があった

——草野先生が、「乳房再建」をメインで扱うようになったきっかけを教えて下さい。

草野太郎先生(以下、草野):開院前は東京都にある昭和大学病院の勤務医だったのですが、辞令が出て「乳房再建」チームをまかされることになったんです。その時は形成外科医として「乳房」ではなく「顎」の治療を極めたいと思っていたので正直、戸惑いがありました。

でも昭和大学病院は、乳房再建症例数全国3位という実績があります。それだけ経験を積めるわけなので、結局はそれがモチベーションとなって、6年間やってきました。お胸のことに関して知識実績ともに自信があるので、乳房に特化したクリニックを開業しました。

——女性にとっての「胸」は身体の一部分と言ってしまうにはあまりにもデリケートな場所です。その部位を扱うことに抵抗はありませんでしたか?

草野:はい。僕自身は形成外科医としてあくまで形として見ているので。いかにその形をうまく作るかということにおいて追求していきます。患者さんから「男のくせにおっぱいの専門?」なんて目で見られたこともないですし、自分でも「男なのに」と抵抗や葛藤を感じたことはありません。

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形成外科と美容外科、両方やるということ

——外科医の方は器用な方が多いと聞きますが、先生も昔から手を動かすことが好きでしたか?

草野:そうですね。子どもの頃から図工が好きでしたし、手先も器用でしたね。ものづくりが好きだったこともあって、医学のフィールドの中で最もクリエイティビティが発揮できそうな形成外科を選んだんです。

顔周りの変形を治療する形成外科医が集まる「日本頭蓋顎顔面学会」という団体があるのですが、その学会にハリウッドで活躍する特殊メイクアップアーティストを招いて、粘土人形を太らせたり痩せさせたりする手技を見せてもらったことがあります。映画はフィクションの世界ですが、人体の造形を形作る、という意味では形成外科と特殊メイクの世界はあながち遠くないんですよ。

特殊メイクもですが、誰が見てもひと目でその良し悪しがわかるのが形成外科の特徴。毎回、成績表がバンっと突きつけられるようなものなので、本当に嘘のつけない分野だなと日々感じています。

——乳房再建ならではの特徴はありますか?

草野:乳房再建でいえば文字通り「再び建て」直すわけですから、元の胸をどこまで再現できるかが焦点になります。それよりも大きくても、小さくてもダメです。

でもたとえば元のお胸が垂れているとして、切除した片方の胸をシリコンで再建してしまうと、垂れない胸ができ上がってしまう。となった時に、反対の垂れた胸を上げるか、無理やり垂れた胸を作るかという話になり、美容の分野が入り込んでくるんですね。形成外科のフィールドの中に美容外科があるというのはこういうことなんです。

——形成外科医でもあり、美容外科医でもある草野先生ですが、なぜふたつの領域をやろうと思ったのですか。

草野:その両輪でやっている人が少ないからですね。そもそも美容外科というのは形成外科医がやるべきフィールドだと考えるのが一般的で、僕もそのように思っています。ただ、日本では美容外科一本でやっていくという医師も多いんです。そんな中で自分が形成外科の専門医として、美容だけに偏らず「乳房再建」をしていることに誇りを持っているんです。

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(取材・文:小泉なつみ、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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