オレンジページくらし予報が、「防災時の食料備蓄」に関する調査結果を発表しました。調査は5月20日〜25日、オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答1702人)を対象にインターネットで行われました。
調査結果によると、日常生活の中に食料備蓄を取り入れる考え方「ローリングストック」について、意味までは知らないという人が53.3%だったことがわかりました。一方で、「災害を意識した食料品の買い置き」は67.5%の人が実践していて、食料備蓄に対する意識は高い様子がうかがえました。
ローリングストックを知っていますか?
まず、「ローリングストック」という言葉を知っているか聞きました。「知っていて、言葉の意味も説明できる」が27.0%、「なんとなく知っている」が19.7%、「言葉は聞いたことがあるが、意味までは知らない」が9.9%、「知らない」が43.4%という結果に。意味までは知らない人が全体の半数を超えました。
一方で、「災害を意識した食品の買い置き」は67.5%、「買い置きを使ったあと買いたす」は53.1%が実践しているという結果に。
「ローリングストック」とは…
日常生活の中に食料備蓄を取り入れる考え方のこと。日ごろから水や食品を多めに買い、定期的に消費と買いたしを繰り返すことで、いざというときの賞味期限切れや備蓄不足を防ぐメリットがあります。度重なる災害やコロナ禍での外出自粛により、日常に取り入れられる防災対策のひとつとして注目が集まっています。(オレンジページくらし予報)
災害時を意識した食品ストック、点数をつけるとしたら?
「現在、ご自分の災害時を意識した食品ストックは点数をつけるとしたら100点満点で何点だと思いますか」と聞いたところ、「0〜40点」が半数を超える、50.7%という結果に。全体の平均は42.0点と低めとなりました。自由回答を分析したところ、必要なストック量がわからないことに不安を抱いている人が多い様子がうかがえたようです。
一般的に、食料備蓄は家族の人数×3日分の量が必要といわれています。しかし、自分のストックがその量に「足りていない」という人が、53.0%と半数以上いることがわかりました。
また、飲料水のストックが1人につき1日何リットルが必要だと思うか聞いたところ、適正量の3リットルと回答した人は26.4%。2リットル以下と回答した人は64.0%となりました。
自宅にストックしている食品は?
ストック率が高い食料は、保存性が高くすぐに食べられる缶詰が84.0%でトップとなりました。中身はツナ缶や魚缶、フルーツの缶詰などの定番品のほか、自由回答を見るとシチューやパンの缶詰も備蓄している人が多いことがわかりました。
続いて、水、ペットボトルの飲料が28.7%で2位、乾麺は73.1%で3位となりました。
お腹を満たす炭水化物をストックしている人が多い様子がうかがえました。
アンケート概要
調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1702人)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年5月20日~25日
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情報元リンク: ウートピ
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