DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」88回目のボヤきは「気持ちの切り替えができない」です。
会社で嫌なことやトラブルがあったとき、帰宅しても引きずってしまいます。20代前半のときはやけ酒ややけ喰いに走っていましたが、健康に悪いだけなのでやめました。同僚に相談したら「私は会社を出たらすべて忘れるよ!」と言っていました。私も彼女のように気持ちの切り替えをうまくしたいのですが、不器用なのかなかなか難しいです。
この前の三連休もせっかく友達と山登りに行ったのに、会社の嫌なことを思い出してもやっとしてしまいました。職場がブラックということではなく、仕事自体は好きなのですが……。
仕事が頭から離れない理由
自分の好きなこと、やり甲斐を感じることに従事していると、仕事とプライベートの境界線がなくなります。
仕事なのにプライベートのような、プライベートなのに仕事のような、年中無休で仕事をしているような、年中無休で遊んでいるような、そんな感覚に陥ってしまいますね。
よいことも悪いことも頭から離れてくれないのは、好きな仕事をやっているが故の弊害。
好きだからこそ、譲れないものがあって、好きだからこそ、悔しいこともあって、好きだからこそ、許せないこともあって、好きな仕事、やり甲斐のある仕事というものは、ある意味この世で最も過酷な仕事なのです。
「好きな仕事」ってどんな仕事?
こんなことなら、そこまで没頭することのない仕事に従事すればよかったかな、そうすれば、仕事とプライベートの切り替えも簡単にできて、頭を空っぽにして休日を楽しむこともできたのにな、と思うこともありますが、
好きだからこそ、嬉しいことがあって、好きだからこそ、達成感もあって、好きだからこそ、充実感もあって、好きな仕事、やり甲斐のある仕事というものは、ある意味この世で最も楽しい仕事でもあるんですよね。
この世で最も過酷でありこの世で最も楽しくもあり、苦と楽が表裏一体となっているのが好きな仕事。
仕事が頭から離れてくれないのは、苦の裏にある楽を求めているからなのです。
その苦労の向こう側に楽しさがあることを知っているから頭を悩ませてしまうということ。
その心理作用は、勉強もしないで朝までゲームに没頭してしまう高校生と同じようなもの。
ある意味その苦労も娯楽の一部、苦労さえも気持ちのどこかで楽しんでいるのですよ。
止められてもやり続けちゃうのが「報われる努力」
それを人は「努力」と賞賛します。
好きな仕事、やり甲斐のある仕事に従事していると、努力は能動的にするものではなく、どうしてもしてしまうものになってしまいます。
努力することが目的となった努力は報われない努力になりがちですが、したくなくてもしてしまう制御不能な努力は、報われる努力になることが多いです。
いずれその苦悩が報われたとき、すべてのストレスが霧散する快感に身を震わせるでしょう。
その快感は一瞬かもしれませんが、三連休でも味わうことのできない充実感を得ることができるはず。
それを知っているから、好きな仕事はやめられないんですよ。
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情報元リンク: ウートピ
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