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歯の黄ばみは唾液の力で防ぐ…自分でケアする方法【歯科医が教える】

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毎日ていねいに歯を磨いているつもりなのに、いつの間にか黄ばんでいることに気づきます。自分で白くきれいな歯にすることはできるのでしょうか。

歯科医で口腔(こうくう)衛生に詳しい江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に尋ねると、「歯も肌や髪と同じように、年齢とともに劣化して色も黄ばんでいきます。とくに歯磨きをあまりしないことや、食習慣とストレスの状態は直接的に反映されます。逆に考えれば、自分で予防やケアをする方法があるわけです」ということです。その具体策について、詳しく聞いてみました。

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食品中のポリフェノールと唾液中のタンパク質がくっついて汚れになる

はじめに江上医師は、歯が黄ばむ原因ついて、こう説明します。

「おもに、歯の表面に食品などの汚れが付着して、それが蓄積してとれなくなって着色していきます。その汚れを『ステイン』と呼びます。食品に含まれるポリフェノールや合成着色料などが、唾液に含まれるタンパク質のぺリクルとくっついて、黄ばみ汚れになります。

白い陶器を長いこと使っていると徐々に汚れてきて、やがてとれにくくなるでしょう。それと同じです。歯の汚れも時間とともに強固になって、いつもの歯磨きではとれなくなります」

カレー、コーヒー…黄ばみの原因になる食品

次に江上医師は、「色の濃い食品や飲み物を摂取すると、それらに含まれるポリフェノールの作用で歯にステインが付着しやすくなります」と話し、食品と歯の黄ばみの原因になる成分を次のように挙げます。ポリフェノールにはカテキンやアントシアニンなど多くの種類があるため、食品に続いて、その成分も合わせて教えてもらいました。

<色の濃い食品>
・カレー(クルクミン)
・チョコレート(カカオポリフェノール)
・ブドウ(アントシアニン)
・ブルーベリー(アントシアニン)
・しょうゆ(イソフラボン)
・バルサミコ酢(プロアントシアニジン)など

<色の濃い飲み物>
・コーヒー(クロロゲン酸やタンニンなど)
・紅茶(ポリフェノールやタンニンなど)
・ワイン(アントシアニン)
・緑茶(カテキン)など

唾液を歯磨き剤に、舌先を歯ブラシにして歯を磨く

続いて江上氏は、「これらを食べたり飲んだりしたあとは、できるだけすぐに歯を磨く、水で口をゆすぐなどしましょう。歯の上にステインを溜めないことが最大の予防になります」と話し、次に、「食後にすぐに歯磨きができない場合」はどうすればいいのか、こうアドバイスをします。

唾液で歯を磨いてください。唾液には、殺菌、消毒、消臭、さらにむし歯を修復する作用があります。天然の歯磨き剤と言えるため、口の中で多くの唾液が流れているほど、歯の表面が洗われて汚れも付着しにくくなります。舌先を歯ブラシに見立てて、唾液で歯の表面を磨くようになぞりましょう。

また、歯の表面が乾燥していると汚れがくっついてとれにくく、逆に水分や唾液で潤っているほど汚れはつきにくく、またとれやすくなります。つまり、口の中は唾液が多いほど、汚れのほか、多くのトラブル対策によいわけです」

唾液の分泌を促すためにガムや昆布をよく噛む

唾液の分泌具合について、江上医師はさらに、

「唾液は、ストレスがあるときや病気で口の中が乾燥しているときはあまり出ていません。すると、口の中の衛生状態は悪化します。口の中の乾燥を感じたときは、次のような簡単エクササイズをして、唾液を出すように試みましょう」と話し、次の方法を紹介します。

・舌で歯ぐきをぐるっとなぞる。

・あごを前後左右にゆっくりと動かす。

・耳の下から口の下まであごの骨に沿ってそっと指でさする。

・ガムやおやつ昆布をよく噛(か)む。
昆布などの海藻類やキノコ類、野菜に含まれる食物繊維は、歯の表面を掃除する役割があるので、歯の汚れが気になるときは積極的に食べましょう。

・口を「あいうべ」に動かす体操をする。
この『あいうべ体操』は、みらいクリニック(福岡市博多区)の今井一彰院長が考案した方法で、複数の歯科医師会や医療機関、自治体の健康イベントなどで採用され、最近、小学校の児童への衛生活動としても注目されています。

口を大きく、「あー」と発声するように開け、次に「いー」と横にくちびるを引っ張る、その次に「うー」と口をすぼめて前に突き出す、最後に「べー」と舌を出して「あかんべー」という舌の動きをします。発声は可能ならしてください。この一連の動きを、思い立ったときに行って、1日に30回以上続けます。

口内や口の周囲の筋肉を多様に動かすことができて、唾液の分泌を促すという運動です。

さらに呼吸のしかたも影響するとのことで、
口呼吸をしていると、口の中も歯の表面も乾燥して唾液の作用が低下(これは、病気や体調とは関係ありません。身体全体が生理的に眠っているため、活動を休止しているだけです)するため、汚れが落ちにくくなります。寝ているときに口が開いていて、起きたら乾燥している、ねばねばしているのは唾液が不足している証拠です。日ごろから意識して口を閉じ、鼻呼吸を実践しましょう」と江上医師。

歯の汚れをステインと呼び、それは色の濃い飲食物と唾液の成分が結合して歯にくっついている状態であること、また、唾液には口や歯の健康に良い力があること、食後の歯磨きができないときは唾液で歯を磨くこと、ガムや昆布を噛んで「あいうべ体操」をして唾液の分泌を促すこと、口呼吸を避けることを教えてもらいました。すぐにでも習慣にしたいことばかりです。

続く第2回では、市販のホワイトニンググッズについて、詳しく教えてもらいましょう。

(構成・文 品川 緑 /ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
歯の黄ばみは唾液の力で防ぐ…自分でケアする方法【歯科医が教える】

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