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岸見先生、本の読み方が変われば生き方も変わるってどういうことですか?

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アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で知られる哲学者の岸見一郎(きしみ・いちろう)さんが「読書」と「生きること」をテーマに書き下ろした、初の読書論『本をどう読むか 幸せになる読書術』(ポプラ社)が2月に発売されました。

本を読む楽しみって何? 読書と幸福の関係性は?

「本の読み方が変われば生き方も変わる」と力を込める岸見さんに、3回にわたってお話を伺いました。

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本の読み方と生き方は一致している

——『本をどう読むか』は岸見先生初めての読書論だそうですね。本を書かれたきっかけを教えてください。

岸見一郎さん(以下、岸見):
これまでアドラー心理学のことについて聞かれることが多かったのですが、編集者の方が僕の興味のすき間を縫って企画を持ってこられ引き受けることにしました。こういう本をいつか書きたいと思っていたので、「チャンスがきた!」と思って二つ返事で引き受けたのです。

まだまだ読書に対して「敷居が高い」と感じている人は多いと思うので、それほど敷居が高くないのだと思ってもらえるような本を書きたかったですね。

あともう一つ、この本の特徴があるとすれば、生き方と本の読み方は切り離せないということを強調しているところです。本の読み方と生き方は基本的に同じです。その人がどんな本の読み方をしているかを聞けば、その人の生き方がわかると言ってもいいくらいです。このことに焦点を当てようと思ったのが、今回の本の一つの狙いです。

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——だから本棚を見られるのは……

岸見:すごく恥ずかしいですよ(笑)。

——私もです(笑)。

岸見:でも、本の読み方を変えることは、生き方を変えるよりは容易です。例えば、これまで速読しかしてこなかった人は、多分そういう生き方をされているのですけれど、本の読み方を変えることは生き方を変えるほどには難しくはありません。

もし、これから生き方を変えたい人がいたら、まずは本の読み方を変えてみたら? という提案です。

例えば、他人から言われたことをそのまま鵜呑みにしたりあまり考えずに受け入れたりする人が、読書の体験を通じて反論することや「本当はどうなのか?」と疑うことができるようになると、一般の対人関係でもそういうことができるようになるのです。

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情報元リンク: ウートピ
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