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小柄ほど派手な色が似合う? コンプレックスは一番の魅力

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「外見は人それぞれ」「自分らしさが大事」といっても、鏡を見るたびに「もっとアゴがシュッとしていれば……」「もっと下半身がスリムだったらいいのに」と自分の体形への不満をぼやいてしまうことはよくあること。

「小柄」というのも、当事者にすれば「子供っぽく見える」「手脚が短い」「服をかっこよく着こなせない」など、いろいろ悩みがあるようです。

スタイリストの壽良江(ことぶき・よしえ)さんは、143センチととても小柄。その特徴を魅力と捉え、ファッションを楽しむ方法をアドバイスしています。

壽さんに、低身長・小柄でもすてきに服を着こなすポイントを聞きました。

【第1回】実はワイドパンツが一番似合う? 小柄女子のスタイルアップ術

スタイリストの壽良江さん

スタイリストの壽良江さん

コンプレックスはその人の一番の魅力

——私も小柄なのでよく分かるんですが、「太い」という悩みは痩せれば解決するけれど、低身長や小柄な人は「今から脚は伸ばせないし、骨はどうにもならない」という絶望感に苛(さいな)まれていると思うんですよ。

壽良江さん(以下、壽):いつも言っているのは、「小柄さんのほうが得なんですよ」ということです。

——得なんですか?!

壽:後で詳しく述べますが、キャンバスが小さいから、着飾らなくてもオシャレに見えて得だし、まず「小柄は魅力」と認めてからオシャレを楽しんだほうが絶対楽しいということを伝えています。モデルさんでも「背が高すぎる」と悩んだ過去があったり、どんな美人も顔に何かしらコンプレックスがある。

それに完璧な体形や顔の人って、すごくキレイだけど印象には残りづらいんですよ。コンプレックスって、逆に言うとその人の一番の魅力なんですよね。

——確かに芸能人を見ても、容姿が整っている人が一番人気があるかと言ったら、必ずしもそうでもないかも……。

壽:小柄に限らず、自分が欠点だと思っているところをまず認めて、そこをポイントにしてオシャレを楽しんだほうが人生楽だよと言いたいです。変えられないことを悩んでも仕方ないから。

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小柄な人ほど派手な色が似合う理由

——サイズ以外に、小柄さんがやってしまいがちなファッションの失敗は?

壽:地味で無難な色の服ばかり着てしまう人も多いですね。「どうせサイズも合わないし、似合わないし、無難なものでいいんです」というタイプ。小柄さんのほうが派手な色が似合うのに、もったいないです。

——そうなんですか?

壽:面積が小さいので、ビビッドな色を持ってきても威圧感がない。色や柄で遊ぶほうが、小柄さんの魅力が出せます。

私も希望される方には、パーソナルカラー診断や骨格診断をやっていますが、お客さまには「あまり気にしないで」と言っています。「あなたは〇〇タイプ」と診断しても、はっきりどれかに当てはまる人ってそうそういない。小柄さんは、そういうことを気にするより、取りあえずサイズを合わせたほうがいい。細かいところを見てる場合じゃない(笑)。

——やっぱり、一にも二にもジャストサイズっていうことですね!

壽:極端な例ですが、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」って、壁画だからすごく大きいじゃないですか。一方、「モナ・リザ」は小さい。大きいキャンバスなら、細かい絵をたくさん描いてもいいけど、小さいキャンバスに細かい絵を描くと意味が分からなくなる(笑)。小さいキャンバスなら、1点をドーンと出したほうが分かりやすい。

小柄さんはキャンバスが小さいので、アクセサリーやデザインでごちゃごちゃ飾らなくても、オシャレに見えるんです。ネックレスもイヤリングも、どちらか1点にしたほうがオシャレに見える。だから、楽なんですよ。

——確かにそうですね!

「1点アクセントとしておすすめなのが赤のワンピース。身長が高い人だと威圧感が出ますが、小柄さんだからこそ簡単にオシャレに着こなせるビビッドな色です」(壽さん)

「1点アクセントとしておすすめなのが赤のワンピース。身長が高い人だと威圧感が出ますが、小柄さんだからこそ簡単にオシャレに着こなせるビビッドな色です」(壽さん)

生活感を消すのは「頑張りすぎ」ではない

——私は小柄で幼く見られがちなことで、仕事で初めて会う人に一瞬「大丈夫かな?」という顔をされることがあります。

壽:まずはジャケットなどのサイズの合わせ方に気を付けていただいて、それから……髪形変えてみます(笑)?

——ですよね……。(ただグサッとまとめただけの髪を恥じ入る)。

壽:ビジネスの場で、「しっかりしていそう」「ちゃんとしていそう」な信用度の高い人って、生活感がないんです。有名なママブロガーのコーディネートなどを見ても、小さいお子さんがいるはずなのに生活感がない。

洋服のシワとか、ボサボサの髪とか、ファッションだけではなく全身トータルで見たときに生活感がどこにも出ていないようにすると、信頼度が上がります。

——「生活感がない」というと、ちょっとハードルが高く感じるのですが……。

壽:ここで言う「生活感がない」というのは一応メイクをしてるとか、アイロンをかけているとか、服にシミがないといか、毛玉がないとか、靴に汚れが付いてないとか、そのくらいの最低限の話です。

サラリーマンに例えると分かりやすいですが、シワがないスーツをびしっと着ている人と、ヨレヨレのスーツを着ている人なら、びしっと着ている人のほうが仕事できそうですよね。サイズ感でいうと、靴の甲の部分にズボンのすそがかぶっている人を見ると「ああ……残念!」と思う。脚を長く見せたいのでしょうけど。そういう部分を気を付けておくだけなので、それほど難しくないんです。

——コンプレックスだとか言うわりに、みんな結構ズボラなんですよね(笑)。

壽:意外と(笑)。初めから諦めすぎなんです。だからちょっと気を使ってあげるだけで見違えますよ。

(聞き手:新田理恵)

情報元リンク: ウートピ
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