昨年春のステイホーム期間から、新しい日常の一つとなった在宅勤務。ネット環境の整備や、慣れないオンライン会議、家族との関係など、自宅で仕事ができる人たちはトライ&エラーを繰り返しながら、この新日常に溶け込もうとしてきました。
はじめの頃は、「家族との距離感が取りづらい」「仕事に集中できない」「通信環境がない」などマイナス面も取り沙汰されていましたが、こうした日常が半年以上続いている今、「在宅勤務だからこそ気づけたプラス面」や変化、工夫もあるのではないでしょうか?
今回ウートピ編集部では、在宅勤務をする30代〜40代の男女に、在宅勤務で変化したことについて聞きました。
家事の楽しさに目覚めた!
妻はフリーランスとして、自宅で仕事をしていました。そこへ自分もリモートワークになって、在宅勤務者2人が家の中でせめぎ合うことに……。はじめは、自宅で日中も2人で過ごすことに慣れず、ギスギスした雰囲気もあったので、手があいたらなるべく家事をするようにしていたのですが、続けるうちに、すっかりハマってしまいました。
フレックス勤務なので、早朝から洗濯と風呂掃除をしたら仕事をはじめ、16時には終了。乾いた洗濯物を畳み、家族のクローゼットに振り分けます。軽く掃除をしているうちに妻が料理をし、みんなで夕飯。お皿洗いも自分の仕事です。
さらに効率よく、より良く家事をこなせるようになりたいと、図書館で家事の本を借りたり、家事ハックの記事をチェックしたりするようになりました。皿洗いを手袋なしでやりすぎて、手湿疹ができたほどです。
面倒だと思っていた家事が、スキルアップするほどに時短、上達していく。自分にとってこんなに楽しいものだとは知りませんでした。今では毎日が充実しています。(49歳男性、SE)
育てるものと家族が増えた
出張も多く、一人暮らしなので、なかなか踏み切ることができなかったのが、「手がかかる植物を育てる」ことと、「ペットを飼うこと」。今後もリモートワークが確定したので、ずっとやりたいと思っていた2大願望を一気に叶えてしまいました。
頻繁な水やりが必要なグリーンを買いそろえ、ベランダや室内に置いています。シンプルすぎた部屋に彩りが生まれ、QOLも上がったような気分に……。
また、手乗りを目指して雛(ひな)からインコを育てました。思ったより手がかかり、はじめは大変でしたが、半年たった今、すっかりベタ慣れに。大切なグリーンたちをかじってしまうのには手を焼いていますが、今では大切な家族です。万が一、私に何かあったときはインコの面倒を見てくれるよう友人にも約束を取り付けました。責任を持って育てていきたいと思います。(38歳女性、宣伝)
子どもとの会話が増えた!
郊外に住んでいるので、遠距離通勤に毎日4時間。在宅勤務になる前は、朝は6時に出て、帰宅は20時すぎという生活でした。子どもは年少と小学2年生ですが、2人の起床時に「行ってきます」、就寝時に「ただいま」という挨拶(あいさつ)を交わす程度で、平日はほとんど会話をすることもありませんでした。
ほぼ毎日リモートワークになって、朝夕の食事を家族全員でとるようになり、会話はぐっと増えました。保育園の送迎もしていますし、鍵っ子だった小2も、ほとんど鍵を持たずに登校するようになりました。今はどんなことにハマっているのか、どんな勉強をしているのかなど、それまで見ることができなかった子どもたちの毎日を観察できることが楽しいです。
クリニックで医療事務をしている妻が、このコロナ禍で残業することが増えているので、私がリモートワークで子どもたちと一緒にいられることも、良かったなと。家族みんなで協力して暮らしているという実感があります。(37歳男性・通信)
これまで見逃していた地元の良さを再発見!
オフィスが都心にあったので、買い物はほとんどその近くか、食料品も宅配サービスを利用していました。リモートワークになって、運動不足解消に、散歩がてら、自分が住んでいる地域で買い物をするようになったことで、「意外とここっていいエリアなんだな」と再認識しています。
取り扱っているアイテムの傾向や、何曜日に何が安くなるとか、いくつかあるスーパーの特徴も把握できるようになりましたし、まったく知り合いがいなかったのに、ご近所に顔馴染みの人もできました。行政センターの図書館も利用するようになり、その掲示板で習い事の募集を知って、新年から参加することになりました。
帰って寝るだけだった自宅の近くが、こんなに魅力に満ちていることを知ることができたのも、リモートワークになったおかげかな……と思っています。(42歳女性・PR)
ライフスタイルを見つめ直すきっかけに
2021年に入っても、新型コロナウイルスの猛威はまだまだ収まる気配がありません。企業によっては、オフィスを整理し、恒常的なリモートワークに切り替えようとする動きも進んでいます。
家で働き、家でくつろぐ。ほとんどの時間を家で過ごすというこれまでになかったライフスタイルは、少しずつ新しい日常として浸透しつつあります。お金を出しても買うことができない「時間」を、思いがけない形で手に入れることができた今こそ、自分の生き方や働き方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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情報元リンク: ウートピ
地元の魅力を発見、家事にハマった…! 在宅勤務で変化したこと