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咳エチケットに手洗い15秒以上! 大人のインフルエンザ予防5つ【内科医が教える】

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「インフルエンザの2019・2020年版の予防と対策」について、連載でお送りしています。第1回の記事では、今シーズンの流行の特徴、また気をつけたい症状や感染ルート、最大の予防法であるワクチンの接種についてお伝えしました。

今回は、大人が日常的に自分で行える予防法について、引き続き、内科医で泉岡(いずおか)医院(大阪市都島区)の泉岡利於(としお)院長に尋ねました。

指先とツメの間はウイルスが付着しやすい

——仕事をしながらでも、日常的にできる予防法はありますか。

泉岡医師:大人も子供も予防の基本は手洗いうがいですが、子供では難しい念入りなケアや、オフィスや部屋の環境の調整を含めて、次のことを実践してください。

(1)「入念な」手洗い
当然のことと思われるかもしれませんが、患者さんのお話を聞いていると、案外忘れやすく、また手抜きになりがちです。子供の手洗いはちょっと水に濡らすだけや、言われたときだけしぶしぶ石鹸で洗う程度で自ら丁寧に洗おうとはしませんが、大人は「入念に洗う」ことがポイントになります。

前回、インフルエンザの感染ルートのひとつとして「接触感染」についてお話をしましたが、日ごろから触っているドアノブ、つり革、電気のスイッチなどは、いつ誰が触っているかわからず、インフルエンザに感染している人が触れている場合があります。自分の手でそれらを触り、何かの拍子に鼻や口、目をこする、食事をするなどすると粘膜から体内にウイルスが侵入します。

その接触感染を避けるために、外出したあとや食事の前、トイレの後などには、必ず入念に次の順に、「15秒以上」をかけて手を洗いましょう。

・腕時計や指輪を外します。

・水で手全体を流してから、石けんを固形、液体を問わずに手のひらでよく泡立てます。

・泡立てた石けんで、手のひら、手の甲、指の1本ずつ、指の間まで洗います。

・手のひらに泡を置いて、もう一方の手の指の指先とツメのすき間を洗います。指先とツメの間は忘れがちですが、ここにウイルスが付着する確率は高いことを覚えておいてください。

・手首のすぐ下あたりまで洗います。

・流水で十分に石けんを落とします。

・使い捨てのペーパータオル、または清潔なタオルで拭きとりましょう。

191122_ウートヒ_インフル_泉岡医師01_手洗い法

なお、通勤電車でつり革を持った後や、会議中などですぐに手を洗えない場合は、アルコールを含むポケットティッシュや手指用アルコールのミニスプレーなどを携帯して活用するとよいでしょう。

マスク着用は保湿にもなる

(2)不織布製マスクの着用
不織布製なら、飛沫感染、エアロゾル感染第1回記事参照)をある程度は予防することが可能と考えられています。知らないうちに自分が保菌者である場合もあり、マスクをして飛沫感染を防ぐ「咳エチケット」は、毎年、厚生労働省や医学会、医療機関がポスターや資料を掲示、配布して啓発活動を行っています。

マスクをしていないときはもちろん、していても、くしゃみや咳が出そうなときはほかの人から顔の向きをはずし、できるだけ1メートル以上は離れて、ティッシュやハンカチ、自分の腕で鼻や口をなるべく大きく覆います。

ティッシュは使用後すぐにビニール袋に入れて捨てましょう。ハンカチは再利用せずにビニール袋に入れて持ち帰ります。腕を使ったときは洋服にしぶきが付着しているので、すぐにアルコールを含むティッシュなどで拭き、帰宅次第、洗いましょう。手洗いと同様に、こういった丁寧な方法が大人のケアのポイントと言えるでしょう。

また、マスクの着用は、自分の吐息で口内や鼻の中が潤い、(3)で紹介する保湿にも役に立ちます。

191122_ウートヒ_インフル_泉岡医師_ポスター2

厚生労働省による「咳エチケット」の啓発ポスター(2017年12月~)

厚生労働省による「咳エチケット」の啓発ポスター(2017年12月~)

(3)保温・加湿をする
インフルエンザウイルスは「低温乾燥」を好み、「高温多湿」に弱いことがわかっています。「温度は20度以上、湿度は50〜60パーセント」で空気中の感染力は低下するので、この数字をキープするようにしましょう。近ごろ、「温湿度計」が市販されています。「インフルエンザ警告」「風邪警告」「熱中症警告」などと表示するタイプもあるので活用するとよいでしょう。

空気が乾燥していると、気道の粘膜の防御機能が低下してウイルスに感染しやすくなります。また、空中の水分が少ないため、咳やくしゃみの飛沫が遠くまで飛びます。湿度は暖房の影響で低下するので、オフィスや自宅では加湿器を使う、濡れたタオルを干すなどして加湿してください。

パソコンのUSB電源から給電できるパーソナル加湿器も多種が市販されていて、デスクワーク中に使用しやすいでしょう。また、のどが渇かないように白湯をこまめに飲む、うがいをする、のど飴を活用するなどしてください。

(4)人混みを避ける
人が多い場所では、飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染のルートに身を置くことになります。インフルエンザが流行している時期や体調がよくないときには、できるだけ繁華街や人混みに出向くことは避けましょう。

(5)自己免疫力を上げる
具体的には、栄養バランスが良い食事、質と量とも充実した睡眠、ストレスケアをして、規則正しい生活を心がけることです。それが自己免疫力を上げて予防につながります。インフルエンザが流行する時期は忘年会新年会歓送迎会などのシーズンでもあります。暴飲暴食をする、睡眠時間が短くなる、睡眠の質が悪くなると自己免疫力が低下し、インフルエンザや風邪にもかかりやすくなります。

自らの予防はもちろん、周囲にウイルスを飛散させないためにも「咳エチケット」はかかせません。また、指先とツメの間や指の間から手首までの入念な手洗い、温度と湿度のコントロール、外出先や生活習慣に気をつけて免疫力アップをはかるなど、大人の予防法として丁寧に実践していきたいものです。

次回は、「インフルエンザにかかった際の対処法」についてご紹介します。

(構成・取材・文 藤原 椋/ ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
咳エチケットに手洗い15秒以上! 大人のインフルエンザ予防5つ【内科医が教える】

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