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前の職場が恋しい…過去を振り返る私は不幸?【DJあおい】

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【今週のボヤき】

社会人になって10年たちますが、最近、新卒で入った会社のことを時々思い出して寂しくなります。新卒で入った会社には5年間、お世話になったのですが、社会人としての基本や仕事の基礎をみっちりたたき込まれました。当時はいろいろ口うるさく言ってくる上司に反発し、同僚とよく悪口を言っていました。そのほかにも、残業時間が長いこととか、休みが不規則なこととかいろいろ不満はあったのですが、今ではそれも懐かしい思い出です。もちろん楽しい時間もあったし、人間関係で悩んだこともなく、恵まれていたと思います。

結局、年収を上げたくて転職をしたのですが、時々「あのままあの会社で頑張っていたらどうなっていたのかな?」と思い出します。と同時に、昔のことを思い出して恋しがっている自分はあまりいい状態ではないのかな? とも思います。戻りたいとは思わないけれど、自分が取り返しのつかない失敗をしたようで心がざわざわします。私は「失敗」してしまったのでしょうか?

若かった自分が懐かしい

ある程度の年齢になると過去を思い出してノスタルジックになることはよくあることです。

不満や不安で悶々(もんもん)としていた過去だっていつかはいい思い出。

何が懐かしいかって、若かった自分が懐かしいだけですからね。

その当時の状況なんてぶっちゃけて言えばどうでもよくて、ただただ若かった自分が懐かしいという思い。

「自分にもこんな若い頃があったんだな」と記憶の中で再確認をして、過去の若かった自分と今の大人になった自分をつなげ、今の自分の成長具合を確かめる、それが「ノスタルジー」なんですよ。

具体的には12歳くらいから22歳くらいまでの人格形成期の出来事などを人は思い出し、時折ノスタルジーの材料にするそうです。

だから人格形成期と呼ばれる若い頃に聴いた音楽は、時折ノスタルジックになるために、一生聴き続ける音楽になったり、友達と思い出話に花を咲かせるときは、いつも人格形成期の頃の話題だったりするんですよ。

ノスタルジーに浸るのは悪いことではない

長らく「大人」をやっていると日々の喧騒(けんそう)に飲み込まれて、自分がどうやってここまで来たのか、どんな道筋で大人になったのか、そんなことは記憶の奥底に追いやってしまうんですよね。

過去に浸っている暇なんてないし、いつも明日のこと、もしくは来週のこと、もっと言えば10年後20年後のことを考えて、その未来のために今という時間を投資し続ける。

それは決して悪いことではないのですが、それだけだと疲れちゃうんですよね。

いつまでたっても今という時間を犠牲にして未来に投資するだけで、今の自分が未来の奴隷になっているような気がしていたたまれなくなってしまうんです。

そこで「ノスタルジー」の出番になります。

思い出の宝庫を開けて、若かった自分を引っ張り出し、その若かった自分と今の自分を比べて、「自分はちゃんと大人になっているんだな」と現在地を確認して安心するわけです。

そして人生の意味を見つけたり、自己評価を高めたりして、再び未来に挑む戦いに戻るというわけですね。

ノスタルジーに浸ることは精神的に自分を再起動させるようなことであり、それは決して悪いことではないのですよ。

ちょっとした人生の休憩だと思って、しばしの間、過去に浸ってください。

情報元リンク: ウートピ
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