働き続けることはもう当たり前の感覚としてある。だけど、昇進については——。
このたび総合人事・人財サービスを展開するアデコは、管理職*として働く女性550名を対象に、働きがいや昇進のきっかけなどに関する意識調査を実施しました。その結果、85%以上の人が管理職になるきっかけは「上司からのはたらきかけ」だと回答し、自ら希望した人は1割未満だったことがわかりました。
*本調査では課長職相当以上を対象に調査を実施しています。
2割が「仕方なく引き受けた」
「あなたが管理職(課長相当以上)に昇進したきっかけは何ですか」と聞いたところ、「上司から打診があり、快諾した(自身の希望ではなかった)」が61.1%で、「上司から打診があり、仕方なく引き受けた」が24.7%という結果になりました。
合計して85.8%の人が、自ら自発的に希望するのではなく、上司からのはたらきかけをきっかけに管理職になっていることがわかりました。
管理職になる時に重視したことは…?
「当時、あなたが管理職(課長相当以上)になるにあたって、重要視したことは何ですか」とと聞いたところ、「仕事のやりがい」(58.9%)が最も多く、次に「給与」(47.1%)、「経験やスキルを活かせる」(45.5%)、「職務の範囲」(41.6%)など、職務内容や仕事内容に関する回答が高い傾向がみられました。
給与アップのために…
今後の昇進を希望する人は、全体の54.4%と半数を超えました。その理由を聞いたところ、「給与アップ」(47.8%)が最多となり、「女性が活躍できる職場にしたい」(34.8%)、「女性管理職としてのロールモデルになりたい」(32.1%)、「職場の環境や制度を変えたいから」(31.4%)と続きました。
昇進にまつわる男女差は…?
採用や昇進場面での男女差に対する質問では、「男女差はない」とする回答が50.0%の一方で、「男性は優遇されている」という回答も43.6%あり、意見が割れました。
求められる「フレックス勤務」や「育児・介護サポート」
「女性の管理職(課長職相当以上)を増加・促進するために、必要な制度はどのようなものだと思いますか」という質問には、「フレックスタイム」(47.5%)や「育児・介護サポート」(36.9%)、「育児休業」(34.0%)、「テレワーク」(32.2%)などが上がりました。
調査を行なったアデコは「価値観やワークスタイルに応じて、社員一人ひとりが自分らしい働き方やキャリアを自ら選択し、それぞれのキャリア開発に向けて自立できるよう組織が支援することが、今後より一層必要になってくると考えています」と見解を述べました。
【調査概要】
調査対象:課長職相当以上の女性管理職
サンプル: 550名
調査方法:インターネット調査
実施時期: 2018年12月20日~25日
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情報元リンク: ウートピ
出世のきっかけ「自発的なものではない」が8割超【女性管理職の意識調査】