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処方薬と市販薬のちがいは? 耳鼻咽喉科専門医に聞く花粉症ケア

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『新薬登場で治療しやすくなった! 耳鼻咽喉科専門医に聞く、花粉症のケア最前線』では、花粉症を根治できる「舌下(ぜっか)免疫療法」についてご紹介しました。

今回は多くの読者からリクエストがあった、花粉症ケアの市販の薬の情報と、また、医療機関を受診したほうがいいのかどうかについて、前回に続き、耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長にお話を聞きました。

病院で処方される薬と同じ成分の市販薬がある

花粉症のシーズンになると、薬局やドラッグストアでは「花粉症ケアに!」とうたう薬がずらっと並んでいます。遠山医師はまず、これら市販の薬についてこう説明をします。

「花粉症の代表的な症状の、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを抑える内服薬や点鼻薬、点眼薬といった一般用医薬品(市販薬のこと。OTC医薬品とも呼ぶ)は多種多様にあります。その中でも、医療機関で処方される薬と同じ成分が含まれている、またその成分の量も同じだけ含まれていて、薬局やドラッグストアの店頭で購入できるタイプがあります。これを『スイッチOTC医薬品』と呼びますが、『どれを選べばいいのか迷う』と言う患者さんも多くいらっしゃいます」

ここで、薬の分類や呼び方について補足します。薬には大きく分けて、医療機関で医師が処方する「医療用医薬品」と、薬局やドラッグストアで自分で選んで買う「一般用医薬品」があります。後者は市販薬、大衆薬とも呼ばれますが、現在は国際的な表現として「OTC医薬品」と呼称が統一されています。英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略語で、対面販売で薬を買うことを示しています。

そのうち、医療用医薬品の成分を含み、処方箋(せん)なしで薬局やドラッグストアで購入できる薬を「スイッチOTC医薬品」と呼びます。医療用医薬品からOTC医薬品に転換(スイッチ)されたという意味で、そう呼ばれています。スイッチOTC医薬品は、「セルフメディケーション税制」の対象になるため、パッケージに識別マークが明示されています。

花粉症の人に聞くと、「病院に行くのが面倒だから」、「時間がないから」、「対症療法だとはわかっているけど、飲まずにいられない」などで市販薬を買うことがとても多いようです。選ぶ基準は、「けっこう高いから値段で決める」、「何がどう違うのかよくわからないから、CMのイメージで決めている」などのコメントがありました。

眠くならないタイプの内服薬が主流

花粉症ケアの市販薬を選ぶ際に、用法用量や副作用に注視している人は少ないかもしれません。そこで、選ぶポイントについて、具体的に薬の種類や製品名を遠山医師に聞いてみました。

「花粉症の症状を緩和する市販薬には、『くしゃみ・鼻水・鼻づまりに有効な抗ヒスタミン薬』と、『鼻づまりに有効な血管収縮薬』、また、耳鼻咽喉科では専門外ですが、『目のかゆみや涙に有効な点眼薬』などがあります。

抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水、鼻づまりの緩和ができて即効性があります。かつては眠気が出るという副作用があったのですが、現在は第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる、眠くなりにくいタイプがほとんどです。

第二世代抗ヒスタミン薬のスイッチOTC医薬品として、内服薬では、アレグラFX(久光製薬)、アレジオン20(エスエス製薬)アレルビ(皇漢堂製薬)、エバステルAL(興和)、クラリチンEX(大正製薬)、コンタック鼻炎Z(グラクソ・スミスクライン)、ストナリニZ・ストナアイビージェルSなど(佐藤製薬)などがあります。

血管収縮薬には、エージーノーズシリーズ(第一三共ヘルスケア)、ナザールαAR(佐藤製薬)、などがあります。これらは鼻づまりを緩和しますが、スプレー式の点鼻薬の場合、使いすぎると血管が過剰に収縮して逆に鼻づまりが悪化することがあります。その副作用で受診される患者さんは後を絶たないため、よく注意してください。

また、点眼薬には、アイフリーコーワAL(興和)、アルガードプレテクト(ロート製薬)、エージーアイズシリーズ(第一三共ヘルスケア)、ノアールPガード点眼液(佐藤製薬)、などがあります。

これらのメリットとデメリットについては、パッケージの記載をよく読み、とくに副作用に注意をして薬剤師に相談してから選んでください」

市販の点鼻薬を使いすぎて悪化した事例は遠山医師が説明されたとおり、事例が多くあります。これについては、こちらの記事を参考にしてください。「鼻水、鼻づまりが治らない! 市販の点鼻薬の過剰使用が原因かも【耳鼻咽喉科専門医に聞く】」

市販薬を選ぶ場合でも、まずは医療機関の受診を

「スイッチOTC医薬品は処方薬と同じ成分だから、病院に行かなくてもいいのでは?」という声もあります。遠山医師は次のように答えます。

「まず、その鼻水、鼻づまりが本当に花粉症によるものかを特定する必要があります。風邪、インフルエンザ、副鼻腔(びくう)炎、またほかの病気が原因である場合も多いのです。自分は花粉症なのか、花粉症であれば軽症、中等度、重症などその程度も、耳鼻咽喉科専門医の診察と血液検査などをすればわかります。

また、市販薬は薬局で手軽に買えますが、成分名は複雑で理解できないこともあるでしょう。自分の症状や体質に合わない薬もあります。花粉症だと思い込み、市販薬を服用していても何の意味もなく副作用が生じるだけということもあります。

市販薬を選ぶ場合でも、まずは耳鼻咽喉科を受診して自分の症状を把握し、自分に適した薬を見つけてください。そのうえで時間がないときにスイッチOTC医薬品を使うなど、うまく活用するとよいでしょう」

市販薬を購入した場合と、医療機関を受診した場合、1カ月継続して服用するとして、費用はどれぐらい違うのでしょうか。遠山医師はこうアドバイスをします。

「市販薬は薬によって料金がかなり変わるので目安として、医療機関の場合は、健康保険適用の3割負担で初診料や診察料が約1,200円、初回の血液検査が約5,000円、処方する薬はジェネリック医薬品を選んだとして1カ月でおよそ900~1,800円なので、3カ月なら2,700~5,400円になります。先発品の処方薬では、1カ月1,000~3,000円、3カ月で3,000~9,000円です。

また、症状が複雑で、副鼻腔炎を合併している、のどがイガイガする、咳も出る、目もかゆいなどの場合、処置や投薬が変わるため費用も変動します。

これらから考えると、医療機関を受診するほうが節約になると思われます」

花粉症のケアでは、初めから市販薬を選ぶよりも、まずは耳鼻咽喉科を受診して不快な症状の原因と自分に合った薬を見極めようということです。その後、忙しくて受診できないときなどにはスイッチOTC医薬品を利用するのが、賢い方法と言えそうです。

(取材・文 藤原 椋/ ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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