10月16日は、日ごろからお世話になっている上司に感謝の気持ちを伝える「ボスの日」。日本ではあまりなじみがない記念日ですが、本場アメリカでは、上司を食事に招待したり、プレゼントを贈ったりする習慣があるそう。
そんな「ボスの日」を前に、チームワークや働き方改革のメソッドを提唱しているサイボウズのチームワーク総研が、「令和時代に求められる上司との距離感」について、20代の働く男女400人に意識調査を行いました。
上司と距離感が近いと、業務で手厚くサポートしてくれたり、気に掛けてくれたりする一方で、プライベートまで踏み込みすぎるとちょっと疲れてしまったり……。逆に、部下に対して無関心な上司だと、仕事のやる気がそがれてしまうことも。
令和の新時代、上司についてどのように感じているのでしょうか?
プライベートでの交流は「遠慮したい」が6割超
まず、「業務時間外の上司との距離感」を聞いたところ、「休日を含め、プライベートでの交流」や「SNSでつながる」といったプライベート領域での関わりは、6割超の人が「遠慮したい」と考えていることが分かりました。また、「季節のあいさつ(年賀状や中元歳暮など)」や「冠婚葬祭」といった儀礼的な関わりも、4割前後が「遠慮したい」と答えています。
一方で、実際に関わっているものとしては、「業務後に、食事や飲み会」が、6割弱でトップに。「遠慮したい」と考えている人は、3割弱にとどまっており、業務時間外の食事や飲み会の付き合いは、上司とのコミュニケーションの一環として捉えている人が多いようです。次点で、約3割の人が「勉強会など、仕事に関係があるイベントでの交流」で、上司と関わっていると答えています。
高得点上司は、部下のことを考えた行動を意識
また、「普段あなたが上司に思っていること」を聞くと、「上司のほうからも、あいさつをしてくれる」(53.6%)、「上司とは、仕事に関係のない話も結構する」(47.3%)、「上司は、普段から話を聞いてくれる」(43.4%)の3つが上位になりました。このことから、日常的に部下とのコミュニケーションを意識している上司が多いということがうかがえます。
そして、直属の上司に対して点数を付けてもらったところ、平均点は68点となり、80点台が最も多い結果に。「業務量などを気遣ってくれ、ミスしてもフォローしてくれる」「気さくに話し掛けてくださるのでありがたい」「業務で困ったことを相談すると、解決策を共に考えてくれる」「いつも良いところを見つけて褒めて伸ばしてくれる」といった感謝の声が上がりました。
一方で、上司を低評価した若手からは、「直帰しているヒマがあったら、面談をしてほしい」「もう少し業務外の会話も増やしたい」「話は聞いてくれるが、行動に移してくれないことが多い」「正直、室長がいるとオフィスがピリつく」といった声が。部下のことを考えた行動をしているかどうかが、得点差の背景にありそうです。
若手の過半数が「上司って大変だな」と感じている
また、調査の中で「普段、上司に対して思っていること」について聞くと、「正直、上司って大変だな……」と感じている人は58.9%という結果になりました。過半数の若手は、業務はもちろん、社内外の人間関係に奮闘する上司の大変さを、ひしひしと感じている様子。
令和の時代、日常的に良好なコミュニケーションを取りつつ、程よい距離感も大事になってくる上司との関係。上司に感謝の気持ちを伝える「ボスの日」を前に、いま一度、あなたと上司との関係について考えてみてはいかがでしょうか?
調査テーマ:令和時代に求められる上司との距離感
調査対象:新卒入社5年以下の20代ビジネスパーソン男女400名
調査期間:2019年9月13日(金)~15日(日)
調査方法:インターネット調査(チームワーク総研)
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情報元リンク: ウートピ
上司の平均点は68点! 6割がプライベートやSNSでの交流を「遠慮したい」