社員が友人や知人を紹介するリファラル採用。優秀な人材を採用しやすい、ミスマッチが起こりにくいなどのメリットとともに注目されています。
このたび、総合人材サービスを展開するパーソルグループのパーソルキャリアは、運営するサイト「d’s JOURNAL(ディーズ ジャーナル)」にて、20代・30代の「doda」会員を対象に、リファラル採用*の状況について調査を実施。勤務先に、友人・知人を紹介したことがある人は約3割という結果となりました。
*リファラル採用:自社の社員に友人や知人を紹介してもらう採用手法
社員紹介やリファラル採用の制度はある?
「勤務先にリファラル採用や社員紹介といった制度があるか」と聞いたところ、38.9%が「ある」と回答しました。
リファラル採用や社員紹介の具体的な制度について聞くと、「紹介した人が入社すると金銭的なインセンティブがもらえる」(67.0%)、「紹介した人が入社すると金銭的なインセンティブはないが、豪華なランチなど何かしらのプラスがある」(2.7%)、「紹介はできるが特に何かもらえたりはしない」(29.5%)といった回答があがりました。
リファラル採用に協力したことはある?
現在の勤務先に限らず、「今まで友人・知人を勤務先に紹介したことがあるか」という質問には、「ある」が26.4%、「ない」は73.6%という結果になりました。
友人・知人を勤務先に紹介した理由としては、「自分の会社の社風や条件に、知人が合っていると思った」という声が最も多く、友人・知人を紹介したことがない理由には、「自分の会社をあまりオススメできない」、「自分の会社にあいそうな友人・知人が思いつかない」、「友人・知人の仕事の状況や転職活動の状況を知らない」などが挙げられました。
紹介するときどんなことが気になる?
「仮に、友人・知人に勤務先を紹介する場合、どのようなことに懸念を感じるか」という質問に対しては、「自分の会社をあまりオススメできない」(34.0%)、「友人・知人が選考で落ちたら気まずい」(32.6%)、「友人・知人が自分の会社に合うか不安」(30.2%)という回答がそれぞれ3割を超えました。
勤務先の採用活動への関心はどのくらいある?
「勤務先の採用活動に興味があるか」と聞くと、「興味があり、貢献したい」と回答した人は、27.8%でした。一方で、「興味はあるが、自分が関わることではないと思っている」(37.5%)、「自社の採用活動には興味がない」(33.3%)という回答を合計すると約7割で、多くの人が勤務先の採用活動を「自分事」として捉えていない様子が伺えました。
これらの調査結果を受けて、パーソルキャリアは以下のように考察を述べました。
「リファラル採用を活性化させるためには、まず『社員が会社を友人・知人に紹介したくなるような環境をつくる』ことが重要と言えそうです。そのうえで、リファラル採用によって社員と友人・知人の関係性が崩れないようにフォローする仕組みを整えたり、募集ポジションや募集人数などの採用活動状況を積極的に発信したりすることで、リファラル採用を加速させることができると考えられます」
■調査概要
対象者:20代・30代の「doda」会員
雇用形態:正社員
回答人数:288人
調査手法:WEBアンケート
調査期間:2019年12月3日~12月8日
調査協力:株式会社ポップインサイト
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情報元リンク: ウートピ
リファラル採用で気になること「友人が選考で落ちたら気まずい…」