新型コロナウイルス感染拡大の影響で、変化した働き方。中でも、「在宅勤務」「リモートワーク」が仕事の形態として広まっています。
しかし、慣れない勤務体系に不安を感じている人も少なくないのでしょうか。IT(情報技術)スタートアップのヌーラボは、同社が運営する「Backlog」のユーザーを主な対象に「テレワークと“サボり”の関係性に関するアンケート調査」を実施しました。
調査の結果、20代の約2人に1人、30代以上の約3人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるストレス」を実感していることや、年代が高いほど「テレワーク時、チームメンバーや上司・部下などに対してサボっているのでは、と思ってしまう」と回答する傾向が見られました。
年齢が低いほどストレスに感じやすい傾向に
まず、テレワーク時に「回答者がチームメンバーや上司・部下(以下、他者)から『サボっている』と思われているのではないか、とストレスを感じる」のは、どの程度当てはまるか聞きました。
20代では、ストレスを「よく感じる」「たまに感じる」と回答した人数割合の合計は44.4%。30代では34.8%、40代では29.3%と、年代が上昇するにつれ割合が低下します。
一方、「回答者が他者に対して『サボっているのではないか』と思ってしまう」の項目については、(「よく思う」、「たまに思う」の合計が)20代は27%、30代は36.1%、40代は38.6%、50代以上は54.5%という結果になりました。こちらは年代が上がるとともに上昇しました。
調査を行なったヌーラボは上記2つの調査結果について「単に年代による捉え方の違いというわけではなく、職位の違いやマネジメント業務の有無などによる影響も考えられます」と考察します。また、いずれの設問においても、回答者の職種による傾向の違いは認められなかったそうです。
働く場所とサボりに関係はある?
オフィス出勤とテレワークについて、「回答者自身がどちらの環境(働く場所)でよりサボってしまうか」について聞いたところ、20代では66.5%が「テレワークの方がサボってしまう」と回答。30代では50.8%、40代では44.3%、50代以上では42.4%と、年代が上がるにつれて少なくなりました。一方、年代が上がるにつれて「働く場所は関係ない」の回答は増える傾向にありました。
業務ツールでうまくいった/いかなかったエピソード
サボりの抑制として、業務ツールを導入することに関しての質問では、69.4%が「効果があると思う」「ある程度効果があると思う」と回答。チームで取り組んだ「業務ツールとサボり対策」に関し、うまくいった・うまくいかなかったエピソードを聞きました。
■うまくいったエピソード
・始業と終業時にはコミュニケーションツールで連絡し合う。始業時にはその日の業務内容を簡単に報告。終業時には翌日の稼働予定を予告し合う。(ディレクター・マネージャー/40歳~44歳)
・ガントチャートなどによる作業の見える化(マーケター・プランナー/40歳~44歳)
・チャットツールとプロジェクト管理ツールの連携(カスタマーサポート/30歳~34歳)
■うまくいかなかったエピソード
・チャットツールでの日報投稿。途中で鬱陶しくなってミュートしてしまった。(システムエンジニア(プログラマーを含む)/30歳~34歳)
・指示内容が明確でないと動けないメンバーに対して、プロジェクト指示が明確に提示できない案件をタスク化した場合、著しく進捗が遅れてしまう(ディレクター・マネージャー/35歳~39歳)
・「常にビデオ会議の接続義務」わたしは別にサボらないので、一部のサボる人のために全員に導入させられて不快に思っている…(現在進行形)(その他エンジニア/30歳~34歳)
◼調査概要
実施期間 2020年10月5日~10月22日
有効回答数 737件
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情報元リンク: ウートピ
テレワークで「サボってると思われてる?」 20代の2人に1人がストレスを実感