このたび、女性向け健康情報サービス「ルナルナ」を運営するエムティーアイは、「ルナルナ」のサービス内で意識調査を実施。寄せられた回答をもとに、「コロナ禍に置ける女性の働く環境の変化に夜生理前後のココロとカラダへの影響について」調査結果を発表しました。
約6割が「働く環境に変化があった」
2020年1月から2020年12月の間に就労経験がある女性に、「2020年1月以降に新型コロナウイルス感染症の影響により、労働環境への変化はありましたか」と聞いてみると、「あった」が63.6%、「ない」が36. 4%となりました。
続けて「具体的にどのような変化があったか」聞いたところ、「在宅ワーク・テレワークが導入された」(34.1%)が最も多く、次いで「一時休業となった期間があった」(28.1%)、「時短勤務になった」(22.0%)という結果になりました。中には、「解雇された」、「契約更新されなかった」といった回答も少数ですが寄せられていたようです。
生理前後の症状に影響は?
「働く環境に変化があった」と回答した人に、2020年1月の新型コロナウイルス感染症発生前と比較して、PMSなど生理前後の症状に影響を感じるか聞いてみると、「あまり感じない」が39.6%と最も多い結果となりました。
一方で、「感じる」10.4%と「少し感じる」25.8%を合わせると36.2%となり、4割弱の人は影響を感じていることがわかります。
「就業していない」または「労働環境に変化がない」と回答した人にも同じ質問をしたところ、「感じる」7.4%、「少し感じる」21.9%となり、労働環境に変化があった女性のほうが、生理前後の症状への影響を感じている人がやや多い傾向が見られました。
良い影響か悪い影響か
生理痛やPMSなど生理前後の症状に影響を感じると回答した人に、具体的な影響について質問すると、「症状が改善するなど良い影響の方が強い」が9.1%、「症状が悪化するなど悪影響の方が強い」が90.9%という結果に。
生理前後の症状について具体的に聞いたところ、「症状が改善するなど良い影響の方が強い」と回答した人は、1位が「生理痛(下腹部痛)」41.6%、2位が「イライラする」40.3%、3位が「貧血・めまい」23.4%となりました。
「症状が悪化するなど悪影響の方が強い」と回答した人に具体的な症状を聞いたところ、1位が「イライラする」60.6%、2位が「不安になる」55.9%、3位が「憂鬱になる」54.3%となり、その後「頭痛」53.5%、「生理痛(下腹部痛)」52.1%と続きました。
改善されたと思う人の変化「人間関係のストレスが減った」
症状が改善された、または辛くなったと回答した人に、今回の働く環境の変化が関わっていると思うかを聞いたところ、どちらの回答とも8割前後の人が「思う」「そう思う」と回答したそうです。
そう思う理由について、「症状が改善された」と回答した人は、1位が「人間関係のストレスが減った」48.2%、2位が同数で「通勤など移動のストレスが減った」「自分の時間(趣味など)が取れるようになった」46.4%となりました。
一方で、「症状が辛くなった」と回答した人の理由は、1位が「人間関係のストレスが増えた」53.2%、2位が「仕事の負担が増えた」50.4%、3位が「生活リズムが乱れた」38.4%となりました。
調査を行なったエムティーアイは「両方とも最も多かった回答は“人間関係”でしたが、自由回答には『懇親会や親睦会が一切なくなった』『在宅勤務により家族の時間が増えた』といった、気の進まない飲み会などに参加しなくてすむことや、大切な人との時間を取ることができるといったメリットがある一方で、『話す機会や人と会う機会が減った』『会いたい人に会えない、コミュニケーションが取りにくい』『一人の時間が増えた』といった声もあることから、コミュニケーション不足や人と会えないことに対するストレスが大きくなっていることもうかがえます」と考察しています。
婦人科の受診は?
生理前後の症状が以前より辛くなった際に、婦人科を受診したかをたずねたところ、「受診した」が21.7%、「受診を検討したが、していない」が23.0%、「受診をしていない」が55.8%となりました。
受診をしていない理由について聞いたところ、「受診が必要な状態なのかわからないから」41.5%が最も多く、次いで「我慢できるから」36.8%、「コロナの影響で外出を控えているから」34.5%となりました。
自由回答の中には「不正出血があった」という回答もあったそうで、エムティーアイは「コロナ禍においては病院へ行くことをためらう人も多いと思いますが、今は、オンラインでの相談や診療を実施している医療機関もあるため、普段と違った症状や不安に思うことがあれば、ぜひ活用して欲しいと思います」と呼びかけます。
調査実施時期 : 2021年1月22日(金)~1月25日(月)
調査方法および人数 :『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』にてアンケート調査 10代~50代以上の女性、4,923名
- 自分なりの方法で性の知識を伝えたい。彼女が助産師から「性教育YouTuber」になった理由
- 「誰もが愛されて産まれてきた」とは言わない。性教育YouTuberシオリーヌが心がけていること
- 生きづらさを抱える子どもが「大人」になることを諦めないように
- もし生理用品がなかったら? 映画『パッドマン』が教えてくれること
- 経血で制服を汚して解雇…。鼻血ならクビにならないはずなのに、なぜ?
- 「生理痛で休みます」とは言いづらいけれど…。『パッドマン』がくれる勇気
情報元リンク: ウートピ
コロナ禍の生理やPMSの悩み「対面受診が難しい時は、電話やオンライン相談も検討を」