国内最大級の文房具の祭典「文具女子博2020」が東京流通センター(東京都大田区)で11月27日から開催されるのを前に26日、メディア向けの内覧会が行われました。各出店ブースの目玉商品や人気商品のほか、出店メーカーの担当者に今年の文房具の動向について伺いました。
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文具女子博って?
文具女子博は、”文具好きが最高に楽しめるイベントを!”を合言葉に2017年12月にスタート。4回目を迎える今回のテーマは「ときめきの文具旅」で、5万点以上のアイテムが出品されます。来場者がノミネート作品の中からときめく文房具を直接投票する「文具女子アワード」をはじめ、オリジナルノートを作れる体験コーナー、オーナメントづくりなどのワークショップなども実施されます。
今年は開催時間を三つのブロックに分けて入場を制限。マスク、検温、消毒、常時換気のほか、出店ブース同士の間隔をあけるなどガイドラインを設定して感染対策を徹底して開催します。
マスクケース、コミュニケーションに関する商品が目立つ
文具女子博実行委員会の浦田瑠衣さんによると、今回の傾向としてマスクケースや抗菌グッズ、「アマビエ」をモチーフとしたグッズや、レターセットやメッセージカードなどが目立つと言います。
「家で過ごす時間が多くなり、誰かと気軽に会うこともままならなくなったせいか、コミュニケーションに関する商品が多いです」(浦田さん)
「予定よりもログ」日記や手帳の使い方に変化?
そこで「気持ちを伝える」ための紙製品を主力とする文房具ブランド「ミドリ」を展開するデザインフィルの佐久間翔子さんに今年の商品の動きと傾向について伺いました。
「文具女子博に限らず弊社の通常の商品ではスタンプが人気です。在宅時間が増えたことで書くことや机に向かう機会が増えてノートアレンジやオリジナリティを意識している方が多いと感じています。
レターセットと日記はオンラインストアでの売り上げも伸びています。日記は例年ですと年末に動く商品なのですが今年は5月頃から売り上げが伸びはじめました。手帳の使い方も変化があって、コロナ禍で先の予定が立ちにくい中、スケジュールというよりもライフログとして使う方が多くなった印象です。体温や自分の体調、気分、嬉しかったことを書いたり、振り返りの形で手帳を使う人が主流になりつつあります。スケジュールというよりログ(記録)ですね。
手紙は気軽に人に会えないせいか、友達や離れて暮らす家族に向けて書く人が増えているようです」
スケッチブック、電子メモ…在宅勤務で使う文房具が人気
コロナ禍で在宅勤務に切り替える企業も増えた今年。文房具でも在宅勤務に関するグッズが人気です。
文具女子博でも出品しているふせんサイズの電子メモパッド『ブギーボード』。キングジムの担当者は「例えば紙のメモに電話番号なを書いた場合、個人情報なのでシュレッダーにかけて処分する必要がありますが、これならボタン一つでメモが消えるので便利です。在宅勤務で活用している方が多いようで人気の商品です。ペーパーレスで環境にもやさしいのでサステナブルという観点からも売れていますね」と話していました。
また、図案シリーズのスケッチブックで知られるマルマンの担当者によると「ゴールデンウィーク頃から図面スケッチブックが売り上げを伸ばした」そうで「オンライン会議でカンペのような感じで使われる方が多いようです」。
入場者を半分に制限して開催「例年通り楽しんでもらえれば」
文具女子博実行委員会によると、例年は約4万人の来場者が訪れる文具女子博ですが、今年は入場者を半分の2万人におさえて開催するとしています。
同実行委員会の浦田瑠衣さんは「今年は新型コロナウイルスの感染拡大で『どうすれば開催できるか?』を考えて春から打ち合わせを重ねてきました。マスク、消毒、換気のほか出店者と来場者との距離を離したりするなど感染対策をとっているので例年通り楽しんでもらえれば」と話しています。
「文具女子博2020」は11月27日(金)〜29日(日)に開催。入場料は690円(税込、発行手数料別)で入場チケットによる日時指定制、完全入れ替え制。事前に入場チケットの購入が必要。会場での当日券の販売はありません。詳しくはHPを参照のこと。
(取材:ウートピ編集部・堀池沙知子)
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情報元リンク: ウートピ
コロナ禍で日記や手帳の使い方に変化? マスクケースやアマビエも…【文具女子博2020】