12月28日に発売された、女性ファッション誌『ELLE Japon(エル・ジャポン)』2021年2月号の表紙に、次期アメリカ副大統領のカマラ・ハリスさんが初登場。中面では選挙直前に行われたインタビューも掲載されています。
なぜ、カマラ・ハリスさんが表紙に?
カマラ・ハリスさんが日本の女性ファッション誌で表紙に登場するのは初めて。なぜ、今回表紙に選ばれたのでしょうか? その理由を発行元のハースト婦人画報社は以下のように説明しています。
“あらゆる女性のための”ファッション誌として1945年にフランスで創刊された『ELLE(エル)』は、現在、世界45の国と地域で発行され、世界最大級のネットワークを持つインターナショナル誌です。
日本版として1989年に誕生した『エル・ジャポン』は、フランスの『エル』と同様に創刊当時より、「Open your appetite ― 好奇心いっぱいに生きて」をコンセプトに、「すべての女性に喜びに満ちた人生を謳歌してほしい」と女性たちが夢を描くことの大切さを訴え続けてきました。
そして最初のメッセージから約75年、今ようやく、女性として、アジア系・アフリカ系アメリカ人として初めてのアメリカ副大統領が誕生しようとしています。カマラ・ハリス氏が勝利確定を受けて行ったスピーチの「私は最初の女性副大統領ですが、最後ではありません」というフレーズは瞬く間に世界中を駆け巡りました。多くの女性たちが彼女のメッセージに感銘を受けたのは、男女平等の基準となるジェンダーギャップ指数(2020年)の順位が153か国中121位と低い、日本でも例外ではありません。
『エル・ジャポン』2月号では、彼女の存在が、言葉が、日本のすべての女性たちに勇気を与えることを願い、カマラ・ハリス氏を表紙に掲げます。ワシントンD.C.で撮影された、パワーと優しさに満ち溢れた彼女の写真は、US版とフランス版の『エル』でも同じく表紙に掲げられ、世界中の女性たちへメッセージを発信しています。
何かを切り拓く人を支持し、応援する
『エル・ジャポン』編集長の小脇 弥香さんは以下のようにコメントを寄せています。
何かを切り拓く人を支持し、応援することが『エル』という媒体のコンセプトの一つです。カマラ・ハリス氏は、そのコンセプトにおける最も象徴的な人物であり、ガラスの天井を破ることのできる人物だと感じましたし、日本の女性たちに対してのエールになると思い彼女を表紙にすることを決めました。
また2月号では、カマラ・ハリス氏と同様に、2021年の幕開けと共に新たなジェネレーション、新たなリーダーが登場してくることへの期待を込めて、新しい時代をリードするアーティストやクリエイターを大特集しています。81人もの国内外のキーパーソンが登場していますので、ぜひご覧ください。
『エル・ジャポン』2021年2月号の内容は…
混迷の選挙戦を制し、アメリカ初の女性副大統領に就任予定のカマラ・ハリスさん。同号には、彼女の正義と信念に迫りその実像を浮き彫りにするべく、US版『エル』で選挙前に敢行された緊急インタビューが収録されています。
「インタビューを通して彼女の半生をひも解いてみると、幼少期からすでに高い志を持っていた少女の姿が見えてきました。世界中が注目する彼女からのメッセージを、どうぞお見逃しなく」(ハースト婦人画報社)
■インタビュー抜粋
幼少期に両親と共にデモに参加していた時、カマラがベビーカーから滑り落ちたのを気づかなかった両親に対して……
「母によると、置き去りにされて怒り狂った私をなだめようと『どうすればいいの?何がほしいか言ってみなさい』と言ったら、私はこう答えたんですって。『あたしがほしいのは“じゆう”よ!』」
権力の腐敗と警察の暴力が話題のトップに上がるようになった今、カマラにとって「正義」は何を意味するのか?
「私にとって正義とは、誰もが生まれながらに与えられた権利である自由、平等、尊厳を実現すること。そのためには、まず団結する必要がある」
「ただ同じ部屋にいるたけではダメ。(中略)そこにいる全員の意思が尊敬され、同等の発言力をもっていなければ」
■ 『エル・ジャポン』2021年2月号 その他主なコンテンツ
・時代をつくるキーパーソン81
・東京の洗練空間へ!
・基本の10着で完成!新・着回しコーデ
・発表!エル・クリーンビューティ・アワード2020
・冬ごもりビューティ 7DAYSプラン
・癒やされたい人のインテリア計画
・エル シネマアワード2020が決定! など
発売日: 2020年12月28日(月)
価格: 730円(税込)
エル・オンライン:https://www.elle.com/jp/
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情報元リンク: ウートピ
カマラ・ハリス次期アメリカ副大統領、日本の女性ファッション誌『エル・ジャポン』初表紙