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“わがまま”を言う練習をしよう。「幸せな結婚」のために必要なこと【川崎貴子×青野慶久】

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婚活サイト「キャリ婚」を主宰する川崎貴子さんが「令和の共働き婚」をテーマにそれぞれの分野で活躍するプロと対談する連載。第1回目のゲストは、夫婦別姓訴訟でも注目された「サイボウズ」社長の青野慶久(あおの・よしひさ)さん(48)です。全3回。

これからは“わがまま”を言うトレーニングを

川崎貴子さん(以下、川崎):リクナビNEXTという媒体で「働く女性相談室」というお悩み相談をしているのですが、先日「結婚間近の彼の転勤についていくか悩んでいる」という女性のお悩み相談に答えました。そこでも書いたのですが、共働きがスタンダードになっている今、労働者やその家族の生活に負担がかかりすぎる「強制転勤」は本当に必要なのか見直す時期にきていると思います。

青野慶久さん(以下、青野):「強制転勤」は僕が今年、取り組みたいテーマの一つでもあります。「来月からあそこに転勤してください」と言われたときに、共働きの夫婦であれば「え? 私はどうするの?」とパートナーは思いますよね。転勤したい人はいいですが、家庭の事情で転勤したくない人もいる。それぞれの家庭にいろいろな事情があるのに、断れないのはあまりにも人権を軽んじていると思います。

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川崎:相手の転勤について行くとなったら、自分がこれまで築いてきたキャリアも一旦そこで中断されますからね。

青野:僕は松下電工(現・パナソニック)の出身なのですが、転勤は当たり前でしたね。「来月から、お前は上海だ」と突然辞令が下りる。「俺、来月から上海なんだよ。期待されちゃって困るよ」と喜んでいる同期もいましたが……。

川崎:家族の立場からしたら、やっとの思いで保育園に入れたと思ったら、急に転勤なんてあり得ないですよね。単身赴任をするにしても、育児はワンオペになってしまうわけだから……。

青野:経営者の立場で言えば、本当に嫌なら「嫌」と言ってほしいと思うし、わがままでもなんでもない。むしろこれからの社会は“わがまま”を言うトレーニングをしないといけないと思います。

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川崎:わがまま、ですか?

青野:わがままって、本人のこだわりの部分で、尖ったところでもあるので、ある意味、イノベーションの源泉なんです。スティーブ・ジョブズがどれだけわがままだったか……。人間性に問題があるくらい“わがままな人”が、世界のトップ企業をつくったわけだから、一人一人のわがままをもっと引き出して、生かすようにしないとダメだと思います。

サイボウズのメンバーも、「通勤が嫌です」とか「この場所じゃないと働きたくないです」とか“わがまま”を言う社員がいるんです。やっと出勤したと思ったら、今度は「この椅子は嫌」とか「キーボードが合わない」とか言い出す(笑)。

いろいろな人のいろいろなこだわりがあって、それは一人一人違う。すべてのわがままに応えられるわけではないけれど、もし、わがままが満たされる環境で一番クリエイティブになって、面白い成果物を出すのであれば、できるだけわがままを大事にしたいなと思います。

川崎:わがままがその人の才能を見つける一つの端緒になるということですね。

青野:そうです。みんなが幸せに、かつ効率よく切磋琢磨して働くためには、一人一人がどんな意思をもっているのかを、僕らも把握しないといけない。

例えば、こっちに朝が強い人がいて、そっちに夜が強い人がいたとしたら、同じ時間帯に働かせたくない。生産性よく働いてもらうために、出勤時間に差をつけてバトンタッチすればいいわけです。そのためには「僕は夜型なので午前中は出勤できません」と言ってくれないと、会社側も気付きようがないですよね。

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“わがまま”は個性でもあるし、強みにもなる

川崎:今のお話を聞いて、結婚も一緒だなと思いました。というのは、(川崎さんが主宰している婚活サイト)「キャリ婚」でも、成婚する2人は自分の好きなことやわがままを言える人たちなんです。

「こんなことを言ったら変な人と思われないだろうか?」という恐怖を拭い去って「私は○○が好き」と書ける人が自分に合った相手を見つけられる。自分をちゃんと知っている、自分の欲望を口にできる人が結婚できるんです。

青野:面白いですね。やっぱりわがままを言うトレーニングをしないとですね。

川崎:時々「自分の欲望や好きなことが分からない」という女性もいます。もしくは、自分の欲望だと思っていたものが、実は親や他者の望みだったという場合もある。「大学の同級生がみんな商社マンと結婚しているから私も商社マンと結婚したい」とか。

そういう人は、小さいところから、大きい思想や理想ではなくて、趣味の世界でも、色でも、「硬いものよりふわふわしたものが好き」くらいでもいいので、一度、ノートに書き出してみることを勧めています。そうすると、自分にはこういう傾向があるなってだんだん分かってくる。

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青野:そう、小さいところからでいいんですよね。

川崎:「キャリ婚」は女性にしかアクセス権を渡してないんです。男性にアクセス権を渡してしまって、男性から女性にアプローチがくると、女性は自分がモテてると思って、本当に自分が好きな人かどうかが分からなくなっちゃう。

例えば、上場企業の社長や医者というような高スペックの人から「いいね!」がくると、自分が結婚生活で望んでいるスペックじゃないのに、舞い上がって結婚しちゃうんです。だから、女性が「この人、なんか気になる」という人に自分からアプローチすることを徹底しているんです。

青野:自分で選べってことですね。

川崎:はい、一貫してそのメッセージを伝えています。その代わり、男性の既婚者や遊び目的の人は徹底的に落としています。

青野:受動的であることを許さないっていうことですね。王子様が声を掛けてくれるとは思うなと。

川崎:婚活はモテるのが目的じゃなくて、自分に合った、たった一人の人を見つけるためのものなので、不特定多数にモテてもしょうがないんです。他のサイトやマッチングアプリで、“美容液”として「いいね!」をもらうのはいいのですが、結婚は人気投票じゃないんだぞ、と。

青野:やっぱり、自分が好きなことや喜びのポイントはいろいろ持っていて、その組み合わせで「自分」ができているということですね。「自分の気持ちいいツボ、どこを押してくれると自分は気持ちいいのか?」を知っておけば、自ずと自分で選べるようになる。

川崎:それには、さっきから青野さんがおっしゃっていたように、わがままは強みであることをたたき込まないといけないですね。「それは君の個性であり、強みなんだよ」と。

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「幸せな結婚」のために大事なことは…

川崎:最後にお聞きしたいのですが、青野さんは、幸せな結婚生活を送るためには何が大事だと思いますか?

青野:やっぱり人それぞれ幸せのツボって違うものなので、互いに知っておくことかな。うちも自分の関心と妻の関心が全然違うので、普通にいくとまったく話がかみ合わないんです。でも、互いの関心に沿ってみるのが大事だと思います。

例えば、妻はNHKの朝ドラが好きなのですが、自分は関心がなくても質問してみたり、何かを打ち返してみるだけで彼女は幸せなんですよ。逆に伺いたいのですが、川崎さんはいかがですか?

川崎:私は「男だから」「女だから」というような固定観念を取っ払って考えるのが大事なのかな、と。前の夫はすごく稼いでいる人だったんですけど、家庭をあまり顧みなかったんです。そのときに初めて「私は、家庭も大事にしてくれる人が合うんだ」「別に相手に稼いでもらわなくてもよくて、自分が稼ぐほうが好きなんだ」と分かったんです。

なので、再婚では、自分の中にある「夫はこうあるべき」「お父さんはこうあるべき」を1回取っ払って、自分たちでうまい具合に割り当てていこうと思いました。

あとは、2人でちゃんと話をすることでしょうか。相手も変わるし、自分もどんどん変わるから、自分だけ違う方向に行っちゃうことがないように、2人で話し合う。たまにもめながらも紡いでいく、という感じですかね。

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(構成:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:大澤妹)

情報元リンク: ウートピ
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