みなさんはお正月は「甘酒」は飲みましたか?
私は普段から甘酒を飲んでいるので、特段お正月だけでないのですが
お正月に飲むだけなんてもったいないほど「甘酒」には
カラダへの影響・効果が優れています。
ということで、今回の「まる得マガジン」の特集は
麹(こうじ)の力でおいしくヘルシー
です。
講師は、日本食ならこの方に任せておけば問題ないくらいに
実績のある真藤 舞衣子(シンドウ マイコ)さんです。
【真藤 舞衣子さんプロフィール】
東京都生まれ。料理家。企業勤務の後、京都の禅寺にて1年間生活。
その後フランスのリッツ・エスコフィエ・パリ料理学校に留学し、
帰国後東京の菓子店での勤務を経て、独立。現在は山梨と東京、
2地域で居住しながら料理教室を主宰するほか、料理レシピ開発や
食育アドバイザーとして活動中。『おいしい発酵食生活 意外と簡単体に優しい』
(講談社)、『和えもの』(主婦と生活社)など著書多数。
*今回の番組の書籍も真藤 舞衣子さんが執筆したものです。
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Contents
麹ってよく聞きますが、いったいどんなものなのでしょうか??
麹菌は東洋の微生物の王様と言われています。
(麹菌は東洋にのみ存在する有用微生物のため)
日本独特の気候風土により自然発生した世界でも類を見ないこの微生物は、
デンプンをブドウ糖に、タンパク質をアミノ酸に分解する性質が強く、
しかも効果的に脂肪を分解吸収するので、東洋微生物の王様とも呼ばれてきました。
麹そのものを食することはありませんが、古くから清酒、味噌、醤油、鰹節などの
発酵製造に利用され、日本人の食生活には欠かすことのできない存在です。
麹と酵母とはどこが違うのでしょうか?
どちらもカラダに良いことをする有用微生物です。
麹も酵母も同じ有用微生物の仲間で、発酵作用があるところは同じですが、
全く種類が異なります。
麹は米、麦、芋、大豆などの発酵を助け、味噌、醤油、焼酎づくりには欠かせません。
醗酵の決め手は麹といっても過言ではないでしょう。
酵母は「酵母菌」と呼ばれ、液中の酸素のないところで発酵し、
糖分からアルコールを生成します。
どちらも、人間のカラダに良いことをする微生物の仲間です。
麹と酵素のカラダへの働きとは?
麹には多くの酵素が含まれています。
酵素には食物の栄養を分解して消化・吸収を助ける役割や、
吸収された栄養分をエネルギーに変える役割があります。
麹に含まれる酵素には、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、
ペクチナーゼなどその数は30種類以上とも言われており、
まさに麹は酵素の宝庫です。
女性にとって嬉しい成分であるビタミン類を生成する働きがあることや、
消化のサポートをする働きがあることから、美容健康面でも注目されています。
1.栄養素の分解
2.消化のサポート
3.お腹の乳酸菌を元気にする
4.ビタミンの生成
具体的には、以下の「甘酒の効果」でお話しいたします。
「飲む点滴」「甘酒」の栄養と効能とは?
小さい頃から何気に飲んでいる「甘酒」ですが、カラダに一体
どのように良いのでしょうか?
①消化吸収を助けるので、胃腸に優しい
まずは、人間の活動にとって重要なブドウ糖についてです。
甘酒に含まれるブドウ糖は、麹菌によって既に分解済となっているため、効率よく体内にエネルギー源を吸収できます。その他にもアミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれているのですが、なんとこの成分は点滴と同じなんです!麹菌には一緒に摂った栄養の消化吸収を助けてくれる働きもあるので、胃腸にも優しく、夏バテで胃酸が出にくいときにはもってこい!
昔の人はそのことを十分理解していたので、江戸時代では夏バテ予防の飲み物として町で売り歩く甘酒屋さんが名物になるほどでした。だからこそ「甘酒」は、夏の季語になったのですね。
②腸内環境を整え、便秘の予防・解消に
甘酒には食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれています。これらの成分は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きがあるので、便秘の予防・解消にも一役買ってくれるのです。麹菌は、死骸となっても腸内にいる善玉菌の餌となり、免疫活動を活性化させて免疫力を高める効果もあります。風邪かな?と思った時は、甘酒を少し温めて飲むと良いかもしれませんね。
③血行と代謝を促進。美肌効果も抜群!
そして女性は特に注目したい、美容効果!ビタミンB群も豊富に含まれている甘酒は、血行と代謝をアップさせ、毛細血管の隅々にまで身体が求める栄養素を届け、老廃物を流してくれます。麹菌は、飲酒・喫煙・ストレスなどで欠乏しやすい、皮膚の状態を整える働きのあるビオチンを含んでいるので、目の下のくま、肌荒れ、しみやくすみにも効果的なんです。
④ダイエットの強い味方に!!
ブドウ糖には消化補助の他にも血糖値を上昇させる効果があり、少量でも空腹感を抑えてくれるので、上手に使えばダイエットの心強いパートナーにもなってくれます。
また、イライラを抑えるGABAといったアミノ酸由来の物質も含んでいるので、食べ過ぎを防止する効果もあるのです。
ダイエット中、どうしても甘いものが食べたい、おなかが空きすぎてイライラしそう、と発狂しそうになった時は、ダイエットのサポート飲料として甘酒を使ってみてはいかがでしょう。
⑤他にもこんなにある!甘酒の効能
その他にも麹菌に含まれる酵素は抗酸化作用があるので、老化の元凶となる活性酸素の発生を抑制してくれる働きがあります。
動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にも役立ち、女性ならではの悩みである生理痛や生理前のイライラ、肌荒れといった月経前症候群の解消、母乳の出を良くする効果もあるといわれています。
甘酒の作り方
作るのが面倒な方には、今はいろんな種類の甘酒が販売されて
いますので、お試しに見てみてくださいね!
*ノンアルコール、砂糖不使用、有機玄米使用などたくさんあります^^
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