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だるい、眠い、痛い、冷える…専門医に聞いた「春の気象病対策」

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春のしんどさとは、心身の重だるさ、めまいに加えて、ひどい肩こり、腰痛、耳の圧迫などの痛みと多岐にわたります。なんとかならないものかと、気象病による春の不調の特徴について、前後編で紹介しています。

前編の「気象病、寒暖差アレルギー、乾燥が合併…春の不調の原因は?」では、具体的な症状と、なぜそうなるのか、気象はどう関係しているのか、また、乾燥や冷えも体調に影響することを伝えました。

今回は、春の気象病のチェックポイントとその対策について、ひき続き、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木医師に聞きました。

春の気象病の症状をチェック

春先のだるさやしんどさは、「自律神経のバランスが崩れているサインです。無理をせず、生活リズムを見直すタイミングなのだと気づいてください」と話す正木医師は、「これらの症状にあてはまることはありませんか」と、次の項目を挙げます。

□3月初旬ぐらいから、なんとなくだるさを感じる。
□春先にはよく風邪をひく。
□寒暖差アレルギー(花粉症ではないのに、くしゃみ、鼻水が出る)だ。
□冷え性だ。
□朝起きにくい。
□睡眠中、よく目が覚めて熟睡できていないようだ。
□乾燥が気になり、のどが渇き、唇や肌がガサガサだ。
□高層ビルに昇る、飛行機に乗ると、耳がつーんとなり、頭も痛い。
□乗り物酔いをしやすい。
□頭痛、肩こり、腰痛、歯痛などどこかが痛むことが多い。
□イライラや、憂うつ感がある。

いかがでしたか。「実はどれも春に多い不調ですが、2つ以上に該当するなら、気象病の可能性は高いでしょう」と正木医師。

春冷え対策の「温活」を

次に、春の気象病の症状を改善するためのセルフケア法を正木医師に教えてもらいましょう。「目的は春冷え対策で、血流を促して体を温めることです。春先の温活で気象病や寒暖差アレルギーを改善しておくと気分も安定し、ゴールデンウイーク明けに気分が落ち込みやすい五月病の予防にもつながります」と正木医師。

(1)天気予報や、気圧の変動をチェックする。
天気予報や気圧の変化は、スマートフォンの無料アプリなどでチェックすることができます。体調不良になりそうなときは、あらかじめ気候の変動を予測しておき、その日は安静にするなどの対処をしましょう。

頭痛や肩こり、腰痛、歯痛が起こる傾向がある人は、痛む前にあらかじめ、鎮痛剤を服用するのも有用です。ただし、気圧の変化が大きいときだけにして用法用量を守り、連用することは避けてください。

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(2)市販の乗り物酔い対策の薬をのむ
乗り物酔いは、耳の奥にある平衡感覚を保つ三半規管によって生じます。気象病も、気圧によって耳の奥の内耳が感知して不調を起こすため(前編参照)、対策には市販の乗り物酔いケアの薬が役に立つことがあります。

(3)薄着をしない
急激な寒暖差を感じると、自律神経のバランスが乱れます。もう春だからといって薄着をせずに、朝と晩はストールやスプリングコート、カイロで体を温める「温活」を実践してください。

(4)口や首、足元を温める
(3)と同様のことですが、とくに呼吸器を守ってください。冷たい空気が鼻や口などから急激に入ってくるのを防ぐためにマスクを着用し、のどを温めるストール、足元にはレッグウォーマー、薄手の腹巻を着用するなどしましょう。

(5)お風呂ではぬるめの湯につかって温まる
38~40度のぬるめのお湯に5~10分程度つかると、副交感神経が優位になり、リラックスができる、血流がよくなるなどします。春になるとシャワーだけですませる人が増えますが、ぜひ入浴をしてください。

(6)早めに布団に入り、スマホの使用はやめる
睡眠不足は、自律神経のバランスが乱れる原因になります。十分な睡眠をとるために、早めに布団に入りましょう。また、睡眠前のスマホやパソコンの操作は、目から入る光や情報による脳への刺激で寝つきが悪くなる、質の良い睡眠がとれなくなるため避けてください。

(7)就寝中の冷えを防ぐ
寝ている間は体温が低下します。体が冷えないように、腹巻きやレッグウォーマーを活用しましょう。ただし、靴下を履いて寝ると体温がこもりやすく、熟睡の妨げになるのでNGです。

(8)春も加湿器活用で乾燥を防ぐ
乾燥による、のどや鼻、口の中、肌のダメージを防ぐために、春になっても加湿器を使用してください。デスクワーク中はパーソナルタイプを常時活用しましょう。部屋の湿度は、50~60%に保ちましょう。

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(9)就寝時は口閉じテープを活用する
(8)と同様、口内が乾燥しないために、就寝時には口閉じテープなどを利用して、口の乾燥を防ぎましょう。マスキングテープでも代用ができます。

(10)栄養のバランスがよい食生活を送る
普段から自律神経のバランスを整えることを意識し、そのための生活習慣の基本として、栄養バランスの整った食事をしましょう。

(11)疲れ、ストレスを溜めない
疲れやストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れることになります。疲れやストレスを溜めないことを意識して実践しましょう。

(12)軽い運動を毎日30分以上は実践する
ストレスを改善する、体力のもととなる筋力を鍛えて体を温めるために、適度な運動をすることはとても重要です。ストレッチ、ウオーキング、ヨガなどを無理のない程度に毎日30分以上行いましょう。

これらを継続すると、たしかに体が温まって心身ともに楽になるように感じます。五月病対策にもなるとあれば、春への季節の変わり目は冬の不調を見つめ直す機会と考え、さらなる「温活」期間としたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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