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“おっぱい作り直し手術”の現場から…女社長、サイボーグ生活に突入する

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女社長、おっぱい作り直し手術の朝をむかえる

2018年9月29日

あったーらしい朝が来た~♪ きぼーおのーあーさーが♪

昔から血圧は病人のように低いが、寝起きは「休日の小学生並み」に良い私。今朝も6時に「シュタ!」っと起きて窓を開け、青空を仰いだ。

何と言っても今日は、おっぱい作り直し手術の日。(前回前々回を参照願います)

手術のため、朝ごはんを抜き、「7時まで」と言われた水を今のうちに美味しくいただく。

そして、「また、新しい私になってしまう」という期待と興奮を携え、テンション高く病院に向かうのだった。

今回も手術後に一泊する為、病院に着いた途端入院する部屋へ通される。

毎回普段通う医療センターとの落差に驚かされているが、入院する部屋もその格差がくっきりはっきりと。ホテルのような仕様に、1泊と言わず3泊でも4泊でも行けそうな居心地の良さである。

セルポートクリニックの入院部屋

セルポートクリニックの入院部屋

そして、1年半前の形成手術同様に先生にマーカーで印を書かれる。

どこかの部族のようで毎回笑える

どこかの部族のようで毎回笑える

欲深き者、汝の名は“女社長”なり

手術を待つ間、暇だった私はもう一度
「なぜおっぱいを作り替えたいのか?」
「作り替えてどうしたいのか?」
を頭の中で整理してみた。

46歳経産婦が新しいおっぱいを手に入れたとて、これから熟女グラドルを目指す訳でも、新規の殿方とアバンチュールに繰り出す気も胆力もない。

そして、乳がん罹患者は40代からが圧倒的に多く、乳房再建率は2割と言う少なさなのは、まさにこの「年齢的にもあまり作る必要性を感じない」と「外科手術の上に更に体にメスを入れる」が相まっての結果なのだろうと思う。

では、なぜ私は今ここにいるのか?

乳首を作ったときもそうだったが、手術前は「この先、私に乳首は必要か?」を悩んだものだが、作った後は大そうしっくりきた。

「これで人の目が気にならない~♪」という理由ではなく、私本人の目が「ええやん!」と喜んだのだ。

私の裸を晒(さら)してしまう相手は、通常スポーツジムにいる人や家族ぐらいなものだが、私を洗ったりケアしたり、下着や服を着せたりして、毎日毎日一番見て、関わっているのは当然私自身である。

きっかけは右腕が上がらなくなったからだが、「私自身」が自分の体に満足するために、毎日をアゲアゲで暮らすために、自分で自分に「ええやん!」と言い続けるために私は、今ここにいるのだろう。

部屋の鏡に、手術服を着てマーキングされた私が写っている。

その姿を見ながら、

「欲深き者、汝の名は女なり」

などと思うも次には、

「欲深くて上等じゃ!」

とばかりに、鏡の中の女は笑っていたのだった。

そして、手術が始まった。

全身麻酔を受けるのもすでにベテランさんの自負があったが、今回に限っては女性の看護師さんが「大丈夫ですよ~。麻酔が効いてきますからね~」と私の肩を優しくトントンしてくれた。

物心ついてから今まで、誰かにトントンされるのは初めてだ。

娘達が小さかった頃には乞われるままにトントントントンしまくったものだが、これの何が良くて彼女達が眠れるのかは体感としてよく解っていなかった。だけど、麻酔の眠気にトントンがとても心地よい。

「トントンされるって気持ち良いものだったんだなぁ……」
と、思いながら私はそのまま眠りに落ちた。

女社長、眠りから覚める

9月30日

昨日は手術を終えた後、お弁当を食べてぐっすり寝た。

そして本日、
「いたたたたた」
病院のベッドで目覚めると、手術前に先生がおっしゃっていた通りの全身筋肉痛のような思い痛みを感じた。所詮筋肉痛レベルなので動けるし歩けるし、生活に何ら支障はなさそうだった。が、しかし、これから私には3か月のサイボーグ生活が待っている。

手術中に大量の生理食塩水を使用しているので、胸からウエストまでと、ウエストから足首までのキツキツコルセットを装備して日常生活を送らなければならないのだ。

それも、この1週間は寝ている時もつけなければならないらしい。

私にとっては、食べたり飲んだり眠ったりという普通の生活が危ぶまれるキツさだが、ここでくじけては手術の意味がないので頑張る予定である。

10月1日

術後2日目。

魔女のサバトの打ち合わせで白魔女こと金沢悦子とつっちー、事務局のばやちゃんと三軒茶屋の喫茶店で落ち合った。

「……どうしたの???」

全身筋肉痛&コルセット装備の私の、ロボット的な動きを見てのそれは第一声だった。「よっこらしょ!」と勢いをつけながら席に着く。

人よりコルセットが苦手のせいもあるが、このスローモーな自分は妊婦時代以来の不自由さである。綺麗は一日にしてならず、自分に「ええやん!」を言ってあげるのもなかなか大変なものだ。

10月6日

術後ちょうど1週間が経つ。これまた先生の予言の通り、おトイレに座ると腿裏が痛い。全身筋肉痛はだいぶ和らいできたが、それでも汗だくでコルセットを装備して、バレリーナみたいに綺麗&不自然な姿勢で生活をしている。

それなのに、それなのに、、

今日は次女の七五三なのだ。私が参画しているフォトスタジオ「コノジ」で撮影予約も入っている。っていうか、入れたのは手術前の私だ。

「この状態で着物を着るのか……」

コルセットで締めて、何重にも紐で締めて、帯で締めて、帯留めで締めて……。想像しただけで高温のホットフラッシュに襲われそうだ。

自分のスケジューリングの甘さ、想像力の欠如に眩暈を覚えたが、本日は次女7歳の、川崎家最後の七五三である。撮影写真はコノジの宣伝にも使うので、スタッフも気合入れてスタンバイしてくれている。

ここで根性を見せなければ、それこそ私の中の男だか女だかが廃る! ということで、

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……ポーズとったさ。

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……笑ったさ。

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……根性だしたさ。

撮影を終えて着物を脱いだら、初秋だというのに汗だくだった。
きっと、着物+コルセット+筋肉痛+更年期により。

このおっぱい作り直しプロジェクト(自身の幹細胞を使用しての再建)は一年中可能だが、私の実体験からすると、真夏や着物やドレスを着ない時期を心からお薦めしたい。

そして、今、思っていたよりずっと巨乳になってしまっているのだが、これも次第に落ち着くとのこと。焦らずその衰退を見守ってゆきたい。

おっぱい作り直して一週間経過で今のところは腕も上がらず、大きさも定まらず。
果たして仕上がりはどうなるのか、実験にも似た高揚があり、やはりワクワクは止まらないのであった。

術後一週間の現場からは以上です!

情報元リンク: ウートピ
“おっぱい作り直し手術”の現場から…女社長、サイボーグ生活に突入する

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