ガチガチに固まった肩、つらいですよね。慢性化しやすい肩コリをなんとかしたいと思っている人は多いはず。
2021年2月に『10秒でつらい痛みが消えた! 肩コリこれだけ体操』(宝島社)が発売されました。監修は、肩コリ・腰痛対策のスペシャリストとして活躍する、東京大学医学部附属病院特任教授の松平 浩(まつだいら・こう)さんです。
同書の中から、特別にエクササイズをピックアップ。初回となる今回は「3つのコリタイプ」について紹介します。
3つのコリタイプと原因となる主な筋肉とは?
肩コリの主な原因は、筋肉の硬直による血流障害です。ひと言で「肩コリ」といっても、コリや重さを感じる場所によって、原因となる筋肉は異なります。
①肩コリタイプ 僧帽筋(上部)は、凝り固まると肩コリを引き起こす筋肉の代表格です。また、肩甲骨とつながる菱形筋や肩甲下筋などの筋肉の緊張も、肩コリの原因となります。
②首コリタイプ 肩甲骨を持ち上げる形で首につながる肩甲挙筋、また、首の後ろにある頭板状筋や頭半棘筋、後頭下筋群などの筋肉が緊張すると首のコリを引き起こします。
③背中コリタイプ 体の背面に大きく広がる僧帽筋(中部・下部)と広背筋の緊張は、背中のコリの原因となります。
■ズバッと解説
首から体幹の上部は、重い頭を支える土台となるだけでなく、日常的にさまざまな動きをする両腕とも連動しているので、常に大きな負担がかかっています。そのため、首から体幹上部の筋肉は、緊張が続いて硬直しやすく、肩や首、背中のコリを引き起こします!
肩コリセルフチェック 両肩伸ばしテスト
■ズバッと解説
これは「BSET(Bilateral Shoulder Extension Test バイラテラル・ショルダー・エクステンション・テスト)」というもので、肩の関節の伸展度を確認するテストです。腕が上がる角度が45度未満の人は、肩の関節や肩甲骨周りの筋肉がこわばっているので、しっかりケアしていきましょう!
肩コリセルフチェック 両肩曲げテスト
■ズバッと解説
これは「BSFT(Bilateral Shoulder Flexion Test バイラテラル・ショルダー・フレクション・テスト)」というもので、肩の関節の屈曲度を確認するテストです。腕が真上まで上がらない人は、肩の関節や周囲の筋肉がこわばっているので、ケアが必要です!
『10秒でつらい痛みが消えた! 肩コリこれだけ体操 (TJMOOK)』(宝島社)
(写真:中島聡美、編集・原稿:西田貴史(manic)、ヘア&メイク:細谷知代、モデル:高岡ちなみ)
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情報元リンク: ウートピ
あなたのコリはどのタイプ? 肩コリ・首コリ・背中コリ