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「自分のスタイルでいこう」不登校だった私がそう思えるようになるまで

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20に放送された、AbemaTV「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「不登校からの〜人生バラ色!」と題して、かつての不登校の経験を経て現在は様々な分野で活躍する女性たちの実態に迫りました。

番組から

番組から

「みんなは普通にできていることが、なぜ私は上手にできないんだろう……」

勉強、恋愛、仕事、人間関係、日々の生活——。「できて当然」と思われていることが、どんなに努力してもできない。そんな自分がイヤになったことはありませんか?

同時通訳者として、ダライ・ラマやデビッド・ベッカム、ビル・ゲイツなど世界的な著名人やロイヤルファミリーの通訳を行っている田中慶子(たなか・けいこ)さんは、高校時代に不登校を経験しました。留学を経て就職した会社にも馴染めず、周囲から孤立。再就職先ではトラブルに巻き込まれ……。これまでの人生を「ダメダメだった」と語る田中さん。

しかし田中さんは、それらの経験と約20年間の通訳人生を踏まえ、「普通じゃなくてもいいんだ」と“ダメダメだった頃の自分”を含めて自らを肯定できるようになったといいます。家族への罪悪感や、友人の嫉妬を乗り越えた先に見えた、自分なりの価値観。そこに至るまでの経緯と心境の変化を聞きました。

最終回は、人と同じことができず独自路線を走っていた田中さんが、「もっと人と関わり合いたい」と思えるようになったきっかけに関するお話です。

「人の役に立ちたい」はまだ早い?

——田中さんは過去に3回転職を経験されています。でも最終的に選んだのはフリーランス。会社勤めから離脱したのは、不登校のきっかけとなった、団体行動が性に合わなかったからですか?

田中慶子さん(以下、田中):団体行動というより、頑固で不器用なところがあったのかも。子どもの頃から「世の中の役に立ちたい」という想いがあり、最初はその気持ちを支えに働いていたんです。でも会社や組織って、いろいろな思惑の人が集まってくるじゃないですか。社内政治に巻き込まれたり、利用されたり。

挙げ句の果てに社会を良くしたいと思って働いていたNPOが財政難で突然活動休止になって失業してしまったんです。想いだけで突っ込んでいっても仕方ないんだと思いました。

だから、人の役に立つためにもまずは自分が力をつけようと思ったんです。「世の中のために働くのは、力をつけて自分の想いで影響力を発揮できるようになってからにしよう」って決めました。

——また修行僧のような。

田中:そうですね(苦笑)。相変わらず力も自信もなかなか持てませんが……。でも最近、上手くいかないときも「私はもう何も知らない新人じゃないし、それなりに実績も重ねてきた。これはご縁がなかったのかも」と思えるようになりました。無駄に自分を責めなくなったというか。自信って呼ぶにはあまりにも弱々しいんですけどね。上手く開き直れるようになった感じかな。

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わかりあうためのサポート役として

——開き直る勇気を持つまでに、結構時間がかかるものなんですね。

田中:日々の積み重ねだと思いますね。重ねて、揺らいで、また重ねての繰り返し。私の場合、通訳の仕事と並行して大学院で英語学習の研究をするようになったのも、大きなきっかけだったんです。

英語学習や異なる言語を訳すということについて調べている時に、通訳について書かれた論文を読んでいたら、通訳は「文化のファシリテーター役」と「翻訳機」の間を必要に応じて自在に行き来できることが必要って書いてあって。そりゃ、そうだよな、と。「2つの異なる言語を単純に辞書のように訳せるわけがない」とモヤモヤしていたことが言語化されていてスッキリしたというか。

——通訳って、人の言葉をそのまま訳す仕事じゃないんですか?

田中:もちろん、一言一句全てを漏らさず辞書のように訳すことが求められる場合もあります。でも、通訳の仕事ってそれだけじゃないと思うんです。あるとき知り合いから、「通訳の◯◯さんは『そのまま訳したら絶対にケンカするとわかっていても、全文きれいに訳してケンカをさせる』と言っていましたけど、田中さんならどうしますか?」って聞かれたことがあって。私は「そんなの一概に答えられない」って思ってしまったんです。

もちろん、ケンカさせた方が良い場合もありますよ。まあ、ビジネスの世界で通訳を入れて話すような場面ではケンカした方がいいケースってかなりレアですけど(苦笑)。でも、通訳って言われたことを辞書のように一言一句間違わず訳すという役割の他に、文化や背景の違う人が理解し合うためのファシリテーターでもあるべきだと思うんです。

言葉ってパワフルなコミュニケーションツールではあるけれど、言葉で伝えきれないこともたくさんある。日本人同士で話していても「上手く伝えられない」って思うことあるじゃないですか。

——ありますね。

田中:それが文化やバックグランドが違う人が会話をするなら、なおさらです。通訳は「what he says」(言ったこと)ではなく、「what he means」(言わんとしていること)を汲み取って訳すことが重要なんだと思うんです。どこまで踏み込むかは場面や話者の求めていることにもよるし、ケースバイケースで本当に悩ましいんですけどね。

でも少なくとも「ケンカすると分かっていても、そのまま訳してケンカさせるのが正解」と言い切れるような単純な仕事じゃないと思います。だから私はクライアントさんには、通訳する前に「この会議で伝えたいことはなんですか?」「どんな結果が得られたら成功だと思いますか?」ってお聞きするんです。もう、しつこいくらい(笑)

——もし、そういう役割は担わなくていい、と言われたら?

田中:実際にそういうこともありますよ。翻訳機をポコっと置くみたいに、前後の流れの説明も何もなく「とにかく訳して」みたいな……。それも通訳の仕事だとは思うのですが、できれば私とは別の通訳に頼むことをオススメします。私は話者の意図をくんで訳すのがプロの通訳だと思っているし、わかりあうためのサポートができたときに達成感を感じるんです。そこは好みや得手不得手もあるでしょうから。「私は私のスタイルでいこう」って思えるようになりました。

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とりあえず周りに流されてみるのも大事?

——今後も組織や企業には入らずに、フリーランスとして働いていく予定ですか?

田中:うーん、そこは逆に、会社や組織と協力する方法を学ばないといけないな、と思うようになったんですよ、最近。一人でできることは限られているなと感じて。

保育園の頃から団体行動が苦手で、高校時代に不登校になり、会社にも馴染めなかった。でもこの歳になってようやく、「とりあえず周囲の流れに身をまかせるのも大事なんじゃないかな」って思えるようになったんです。

——でも、ずっと「流されるのは怖い」と思っていたんですよね。なぜ気持ちが変わったんですか?

田中:数年前に、コロンビア大学認定の「エグゼクティブコーチ」という資格を取得して、通訳とは違う立ち位置で経営者や経営幹部の悩みや意見を聞くようになったからかもしれません。たとえ社長であっても、やりたいことをやればいいわけじゃない。何かを成し遂げるには、ときには主張し、ときには周囲に合わせる、そのバランス感覚が大切だと気づいたんです。

自分の本音をわかってほしい、っていう承認欲求は、決して悪いものじゃないんですよ。でも、それに縛られると過去の私のように生きるのが苦しくなってしまう。だから今後は、ほどよいバランスを保ちながら働いていきたいと思っています。

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(取材・編集:ウートピ編集部 安次富陽子、文:華井由利奈、撮影:大澤妹)

■番組情報
男子は見なくて結構!男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。
#74「不登校からの〜人生バラ色!」
7月27日まで無料視聴できます

情報元リンク: ウートピ
「自分のスタイルでいこう」不登校だった私がそう思えるようになるまで

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