女性向けのアダルトグッズやサービスが増え、セックスもオナニーも女性が肯定的に自分の性を楽しめるようになりつつある昨今ですが、AVっていったいどれくらいの人が観ているものなのでしょうか?
「やっぱり女性向けにつくられたAVが一番いいの?」「実際のセックスに役立ったりするの?」観ない人にはまったくわからない世界ですよね。
でも、あらゆるプロが集まってつくりあげた作品であることは確か。昔からよくAVを観ているという女性3人(偶然同い年の27歳・独身)に集まってもらい、何がきっかけで観はじめたのか、どうやって作品を選ぶのかなどを語り合ってもらいました。
ウートピが働く女性の性欲について切り込むこの企画、3回にわたってお送りします。第2回はどんなふうにAVを観ているのかを聞きました。
<座談会参加者>
小森さん(仮名):メーカー勤務。パートナーあり。「イクこと重視」のためサンプル動画を中心に視聴。
太田さん(仮名):アパレル勤務。パートナーなし。「シルクラボ」などの動画を癒し目的でじっくり視聴するのが好き。
柴崎さん(仮名):フリーランス。パートナーあり。日常とはかけ離れた作品が好き。動画を購入して楽しむ派。
1000円前後の作品狙い目
——AVを観るうえでのポイントがあれば教えてください。脚本やカメラワークがしっかりしてるとか、演技がうまいとか?
太田:私、女性向けの「シルクラボ」の作品でめっちゃ好きなのがあるんですけど、それはセックスに至るまでの演技がすごいよかったんですよ。北野翔太さんが出張ホストみたいなところで働いているという設定なんですけど、出張ホストって、彼氏を演じる仕事じゃない? 彼氏を演じている北野さんの距離感のとりかたが絶妙なんです!
小森:具体的に何するの?
太田:北野さんを呼ぶのはアラフォーのお姉さんで、呼ばれたあとはその女性のために部屋でごはんつくったりしてるだけなんだけど。それが癒されるんですよね。
小森:で、本番は……?
太田:本番になってからは、部屋に工事現場の音とかが入っていて、それが余計にリアルで、映画を観ているような気持ちで終わった。めちゃくちゃ興奮して、性欲が高まる!ってわけでもないけど、めっちゃいい作品でした。
小森:「シルクラボ」ファンの人、オナニーするときのオカズ目的じゃない人が多い気がしますね。
柴崎:私は完全にオカズ派で、セックスシーンが多ければ多いほどいい。一日中部屋にいてセックスしまくるカップルみたいなのが好きなんですよ。「彼女が3日間家族旅行で家を空けるというので、彼女の友達と3日間ハメまくった記録」シリーズが、おすすめです。
太田:あっ、それ観た!
柴崎:観ました? いいですよね!! ラノベみたいなタイトルがまたよくないですか? セックス自体は普通なんだけど、セックスしたあとに2人で「ごはん食べに行く?」って彼女をスマホで撮ってるその画面が映ったりとか、セックス中も彼が浮気の記録をスマホで撮ってたりとか、そういうシーンをちょいちょい挟むんですけど、それが萎えないくらいで絶妙なんです。イキどころが5か所くらいあるかな。得した感あります。コスパがいい。
小森:いくらでした?
柴崎:1000円しないくらい。ダウンロード、ストリーミングで900円だったかな。
小森:今の話聞いたら、ダウンロードしたくなってきた……。
太田:ダウンロードしたくなる価格帯もありますよね。300円だと「これきっと安かろう悪かろうだろうな」と思って、3000円だと「ウーン」となって、1000円だと「よし!」って買っちゃうんですよね。
柴崎:わかる。300円の作品でめっちゃ良かった!って思ったことないかも。
参加者全員が推したセクシー女優は…?
——ダメだった作品というのは、どんなところがダメだった?
太田:セックスする背景というか、設定自体が興奮ポイントなのに、そのツボが合わないっていうか。さっき私が紹介した作品なら、「アラフォー女性が出張ホストを呼ぶ」という設定、柴崎さんの紹介してくれた作品だと「彼女が3日間いない」という設定。ただいきなり出会ってセックスする映像観ても……。
小森:ヤダヤダ。ストーリー大事。
柴崎:わかる。でも、実は私「出会って3秒で合体」シリーズは好きなんですよ。「えっ! なんで、なんで、なんで? ヤダ、ヤダ、ヤダー入ってる!」みたいな(笑)。出会ってすぐセックスはしてるけど、設定というか企画がすごいじゃないですか。あれは超発明。
——この女優さんが出てるから外さないだろう、というような基準はあります?
小森:女優さんのポテンシャルとかありますよね。橋本ありなさんとか天使(あまつか)もえさんとかは外さない。
太田:私もめっちゃ好みです!
柴崎:私も天使もえさんは大好き。
——激推しですね~! 天使さんの何がそんなによいのでしょうか?
小森:声がめっちゃ可愛い。あと口とかも可愛いんですよ、恥じらいなくペロペロ舐めてるし、口が大っきくて。本当にセックスが好きそうなのもいい! すごい楽しそうで、顔射されたときも、本心から嬉しそうな顔して。
太田:一般人ができないようなことを何気なくやって見せるのがうまい。で、やっぱりスタイルいいし、かわいいし!
柴崎:この間観てよかったのが、もりの小鳥さん。すごい華奢なんですけどめっちゃ巨乳で色白ですっごい可愛いんですよ。
おなかが空いていない人に「食べて」とは言わない
太田:そういえば私、ダイエット目的でAV観てるかも。
——ダイエット目的? どういうことでしょうか?
太田:「こういうスタイルになりたい」とか、そういう目的をたてるために観てます。グラビアとかだと体のラインも修正されてしまうけど、AVはリアル。
小森:太田さん、めっちゃ観てるよね。すごい数の女優さん知ってるもん。
——今まで観た作品数とかは、数えられないくらいですか?
太田:んーでも、サンプルで済ませちゃってるのもあるから、トータルで言ったらそんなにはないかもしれない。最近は観なくなっちゃったけど、観てた頃は毎日でした。あっ湊莉久さんも好き。すごくいいよ。
小森:知らない子の名前がどんどん出てくる……。
太田:湊莉久さんの作品で、設定がいいのがあって。イケメンナンパ師にナンパされて3か月密着、みたいな。
——自分がこういう設定が好きってだって気付いたのはいつ頃なんですか?
太田:ある程度、数を観てからですね。
柴崎:どんなシーンでイケるかのデータが自分の中で蓄積されていくというか。
——AVを観ない人には勧めたいですか? 観たほうがいいよって。
太田:観たかったら観ればいいし、観たくなければいいって感じかな。
柴崎:性欲が強いかどうかもありますしね。私はもともと性欲強くて、常におなかすいてるような状態だから、食材を自分からとりにいってるんですよ。でも、おなかすいてない人に食えっていう気はないし、その人に必要な食材も私にはわからないし……。
太田:私にとってAVってけっこう癒し動画なんです。AVを観て癒される人もいれば、猫の動画で癒される人もいるし、イケメンのライブを観て癒される人もいる。そういう違いだと思う。
小森:興味があるのに自分で「観てはいけない!」って思い込んでる子に対しては、「興味があるなら観てみて!」って思いますけどね。
最終回は5月29日(水)公開予定です。
(ウートピ編集部)
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情報元リンク: ウートピ
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