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「私は評価されていない」と悩んでいる同期がいて度々相談を受けています。彼女を見ていると自分の手柄ややったことをアピールしているのですが、周りが求めていることと合致していないというか、彼女の独り善がりになってしまっているのが原因なのかなとも思います。評価って他人がするものだから自分を客観視することも大事なのかなとも思うのですが、あおいさんはどう思われますか? もし自分が評価されていないと思うなら評価されやすい場所に転職するのもアリだと思うのですが、あまり下手なことも言えないので困っています。
他者からの評価を求めても満たされない
他者から評価されてもあまりいいことはないです。
そりゃ自分の仕事が評価されたらうれしいし、いっときとはいえ承認欲求が満たされて無双感を得ることもできるのですが、それってそんなに長くは続かない一過性の快楽でしかないんですよ。
そんないっときの快楽のために心血注いで努力をするなんて、努力の労力とご褒美が割に合わない気がして、結局は満たされないんですよね。
満たされないからさらなる評価を求めるようになってしまうのですが、他人なんて勝手なもので、その評価が期待値を大きくしてしまい、もっともっとと評価のハードルを高く設定してしまうんです。
求められるのは常に今の自分では越えられないような高い高いハードルで、越えても越えてもさらに高いハードルが待っているだけの無限地獄。
他者の評価を求めている以上はずっと満たされることはないし、結局はどこかで満たされないまま力尽きてしまうだけなんですよ。
楽しいのは他者評価が存在しないから
絵が好きな人は、絵を描くのが楽しいじゃないですか。
音楽が好きな人は、音楽を奏でるのが楽しいじゃないですか。
なぜそれらが楽しいのかと言えば「他者評価」が存在しないからなんですよね。
これが他者評価を求めるようになってしまうと、他者が求めるものを作らなければならないわけで、どんなに絵を描くことが好きでも、どんなに音楽を奏でることが好きでも、他者評価を求めた瞬間にそれらから「楽しい」という感覚を奪ってしまうんです。
仕事も同じで、それがどんなに自分の好きな仕事でも、他者評価を求めるようになったらもうおしまい、その仕事はあっという間にただの苦行になってしまうということです。
一日の3分の1が苦行になってしまうなんて耐えられますかね? そんな環境にいたら自尊心を守るメンタルの壁が崩壊して、いちいち他者の目がダイレクトに自尊心を攻撃してくるだけなんですよ。
より楽しく仕事ができる場所を探そう
そりゃ仕事は仕事ですから、自分の報酬分の結果を出すくらいの義務はあるのかもしれませんが、その義務を果たしたら他者の評価なんて気にせず楽しんじゃったほうが幸福度は高くなるんじゃないですかね。
楽しんだ結果が他者評価につながれば儲(もう)けもんだし、べつに評価をしてくれなくても楽しいから「まぁいっか」で一件落着だし、より評価してくれる場所を探すのではなく、より楽しく仕事ができる場所を探したほうが賢いと思いますけどね。
「努力」って、他者評価のためではなく、自分を楽しませるためにするものではないでしょうか。
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