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「私、浮いてない…?」選択に自信を持てない貴女に覚えておいてほしいこと

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ウガンダの都市部で暮らすシングルマザーを作り手として雇用し、カラフルなアフリカンプリントのバッグやトラベルアイテムを世に送り出すブランド「RICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)」。代表の仲本千津(なかもと・ちづ)さんに、3回にわたってお話をうかがいます。

一橋大学大学院を修了後、大手銀行に入行。退職後は国際農業NGO(非政府組織)に参加してウガンダでバッグブランドを起業……という華々しい経歴を聞くと、スーパーウーマンすぎる! と思ってしまいます。しかし、仲本さんも、私たちと同じようなモヤモヤや悩みを少しずつ乗り越えて、自信を回復しながら自分の人生の舵取りをしてきたそう。

仲本さんがプロダクトに込めた思いを通して、自分らしく生きるためのヒントを探ります。

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レールを降りると「いい出会い」が待っていた

——銀行員時代は、「なんでみんなができることが、私だけできないんだろう?」と自分を責めて、委縮していたそうですが、その後、どうやって自信を回復したんでしょうか。

仲本千津さん(以下、仲本):私の場合、“人生の既定路線”を降りたことがよかったみたいです。私はこれまでの人生において、3回レールを降りたというか、「こうしなきゃいけない」とか「世間的にはこうするべき」と思うことに見切りをつけたことがあって、そのたびに自信を回復してきたのかなと。1回目は大学を卒業して就職せずに大学院に進んだとき。2回目が、新卒で入社した銀行を辞めNGOに飛び込んだときで、3回目が転職したNGOを辞めたときです。3回目のレールを降りた時が一番怖かったですね。「もう自分は、毎月お給料が振り込まれる人生ではなくなるのか」と考えたら、一瞬起業への気持ちも揺らいだこともありました。

ただ、いま思い返してみると、その決断の先には必ずいい出会いがあって、それがいつも自分を支えてくれていた。もちろん不安はたくさんあったけど、レールを降りなければ会えなかった人たちとの出会いが、どんどん自信につながっていきました。

——自信って、ひとりで回復しようと思ってもできないですよね。

仲本:できないですよね。もちろん、自分の中で考えや状況を整理していくことも必要なんですけど、まわりからの後押しとかもすごく大事だなと思います。

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ストレスに押しつぶされそうな私を救ってくれたもの

——そもそもなぜ、NGOを辞めてファッションブランドを立ち上げたのですか?

仲本:ストレスに押しつぶされそうだった銀行員時代に、ファッションに助けられた思い出があるんです。仕事では失敗や逸脱が許されず、自分の考えや思想を発揮できない環境の中で、「いったいなにで自分は何のために生きているんだろう?」「自分の個性はどこにいってしまったんだろう?」とフラストレーションを抱えていた時期がありました。

そんな時、服装だけは人一倍派手にしていたんですよね。今思えば、必死で自分の個性を守ろうと、ささやかな抵抗活動を行なっていたのかなと(笑)。上司に「お前はいったい何を目指してるんだ?」と言われたりもしましたが、他人とは違うユニークな格好をした自分を少し誇らしく感じたり。それで私は救われたという感覚があるんですね。

今考えても、一人だけすごい浮いていたなと(苦笑)。上司や同僚は、スーツにちょっと淡い色のカットソーなんかを着ていたんですけど、私は超どぎついオレンジ色の、T.M.Revolutionさんが衣装で着ていそうな服とか(笑)。あるときは、ジュディー・オングさんの衣装のような格好をしていったこともありましたね。

——あえて過激に?

仲本:単純に、そういうユニークなファッションが好きなんですよね。一見ガチャガチャしているんですが、実は調和がとれていたり、ひとつひとつに目を凝らすとそれぞれがよくて、そういうものの集合体が自分を表しているようで。あえて過激さや奇抜さを求めたわけではないのですが、「これが自分を示すものなんだ!」という納得感はありました。

——こちらのお店(代官山にある直営店RICCI EVERYDAY The Hill)も、それぞれ個性的な柄のアイテムが集まって、唯一無二の集合体になっていますね。

仲本:ありがとうございます。このお店は私にとって、とても居心地がいいですね。ワクワク感が止まらないです。お店に来て、こんなにたくさんの柄の中から選べるって、すごく楽しくないですか。そういう時間は、すごく豊かなものに感じます。

——めちゃくちゃ豊かで自由です。でも、選択肢が多いと、何を選んだらいいんだろうと迷うこともありますよね。

仲本:迷っていいんです。その経験を、ぜひ、うちのお店で体験してほしいんです! お客さま自身がこれらの中からたったひとつの柄を選び取っていただくというプロセスって、人生におけるいろんな選択肢の中から何かひとつを選び取るのと似ていると思うんですよ。

たくさんの選択肢の中から何かを選ぶときは、世間体や周囲の目とかいろいろあると思うのですが、まずは自分自身に問いかけてみる、「あなたはどれがいいの?」って。そうすると自分が大切にしている価値観とか、新しい自分の軸が見えてきたりするんですよね。そして自分本位で、楽しくものごとを決めたら、結果に対する納得感が違うんですよ。さらに、そうやって選んだものを「いいね!」って周りから言ってもらえる喜びも味わってもらえたらいいなと思います。

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自分で選んだものを褒められる喜びを感じてほしい

——「この柄がかわいいけど、会社に持っていったら浮いちゃうかな」と世間体を軸にするのではなく、自分の「好き」を大事にするということですね。

仲本:そうなんです。何を着たいか、何を食べたいか、誰と過ごしたいか……小さなことなんですけど、日々、自分本位でものごとを選択し決断を積み重ねていくことは、人生で大きな決断を迎えるときのためにつながっていくのかなとも思っています。

たとえば「母親業も妻業もやらなければいけない。でもキャリアも諦めたくない。どうしよう?」と悩んでいたときに、いろんな選択肢がたくさんあると思うんですが、普段から世間体とか気にせず、自分が一番ハッピーになれる軸や基準を知っていたら、選択肢を自然と選ぶことができるようになると思うんですよね。

——たしかに、日々そうやって生きていれば、大きな決断のときに役立ちそうです。いつだって選択肢はたくさんあって、どれかひとつだけが正解というわけでもないということを知っているだけでも大きいですね。

仲本:まさにそうです!自分本位で決断を下したなら、どの選択肢も正解なんだと思います。お客さまに聞いたのですが、このバッグを持っていると、全然知らない人から「素敵ですね」と声をかけられることがあるそうなんです。それも何人もの方から。決断をしたあとに誰かから声をかけられたりすると、さらにそれが後押しになって「あっ、これで良かったんだ。自分の決断で間違ってなかった!」って思えますよね。

——なるほど。購入体験の先にある「褒められる」という体験まで組み込まれているプロダクトなんですね。誰かに褒められるために買うのではなく、自分が選んだものが、自分の選択が結果的に褒められる。

仲本:そう、そこがポイントなんです! 誰かから褒められることが一番の目的になってしまうと、承認欲求につながっちゃうのでそれを求めだすとツラいんですが。そうではなくて、自分が中心にあって、そこから選択したこと/ものが結果的に褒められる。

私の人生は本当にその連続だったように思います。いろんな選択肢の中から普通だったらありえないけれど、自分に正直な道を選択してきました。不安もあったけど最終的には「よかったね!」と周囲から励ましてもらうことも多く、それが自分の自信に繋がってきました。お客さまにも、「RICCI EVERYDAY」のプロダクトを通して、そういう体験をしてもらえるとうれしいですね。

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■ブランドサイト「RICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)

(取材・文:須田奈津妃、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
「私、浮いてない…?」選択に自信を持てない貴女に覚えておいてほしいこと

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