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「目標を設定しない勇気をもって」新しいことを学びたいと思っている貴女へ

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アドラー心理学を紹介した『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で知られる哲学者の岸見一郎(きしみ・いちろう)さんが「読書」と「生きること」をテーマに書き下ろした、初の読書論『本をどう読むか』(ポプラ社)が2月に発売されました。

本を読む楽しみって何? 読書と幸福の関係性は?

「本の読み方が変われば生き方も変わる」と力を込める岸見さんに、3回にわたってお話を伺いました。

【第1回】本の読み方が変われば生き方も変わる?
【第2回】仕事がおもしろくなる「反論する勇気」って?

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学ぶときは「目標を設定しない」勇気をもつ

——本では外国語や新しい分野について学ぶことについても書かれていました。アドラーの「不完全である勇気」という部分でハッとしたのですが、新しいことを学ぼうとするときに「完璧にやらなきゃ」「毎日やらなきゃ」と思い込んでだんだん負担になってしまうことがあります。

岸見一郎さん(以下、岸見):わかります。前にある雑誌でインタビューを受けたのですが、若い社会人や子育てをしている女性向けに勉強の仕方について特集を組んだ雑誌があったのです。

僕以外の方の記事を読むと、資格を取ることを最優先目標にして学ぶことの必要が説かれているものが多かったです。だから、いかに効率的にたくさん単語を覚えるとか、そういうことばかり書いてあったのです。

僕はどういうことを話したかというと、別に何かの目標を立てて、その目標を達成するのでなくていいと思うと。だから、外国語に関して言うと、たった一文であってもすごく面白いなという体験をすること自体に意味があるのです。知る喜びがすべてです。

そのことだけを、「目標」という言葉を使っていいかわからないけど目指し、それだけでも励みになるような学び方をしなければならないと思うのです。外国語を学び始めた頃というのは、辞書もひけないですよね。

——ひけないですね。学生時代はロシア語を学んでいたのですが、まずキリル文字を覚えるところからスタートでしたね。

岸見:そうですよね(笑)。でも文字そのものの読み方を学ぶことから始めたのに、いつの間にか文章が読めるようになるのです。

ある日、「読めた!」って。そういう喜びを体験することに意味がある。それだけのことを考えて読む。勉強したからと言って、実力はなかなかつかないかもしれない。でも、そういう喜びを感じている人は焦ることもないし、別に資格を取らなかったからと言って、自分の勉強に意味がないとは思わない。そういうことを忘れている人が多いような気がしますね。

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60歳から韓国語を学び始めた理由

岸見:僕が韓国語を勉強し始めたのは60歳の時です。欧米の言語は若い頃からずっとギリシア語、ラテン語から始めて、英語、ドイツ語、フランス語とずっと勉強してきたのですが、アジアの言語は60歳になるまで一度も学んだことがなかったのです。

——韓国語を学ぼうと思ったきっかけは何かあったのですか?

岸見:『嫌われる勇気』が韓国でベストセラーになって講演に招かれたのです。でも、あいさつを韓国語でするだけでなく、もう少し話したいと思って学び始め始めました。最初は独学でしたが、たまたま韓国人の先生と知り合ったのです。

本にも書いたのですが、その先生とキム・ヨンスという作家のエッセイを読み通しました。2週間に1回くらいのペースで一緒に読んでいって3年くらいかかりました。初歩の文法を学んでからすぐに読み始めたのですが、かなり読むのに気合いを入れなければならない作家で、日本で言うと、平野啓一郎さんみたいな感じかな。

でも先生に「この単語は辞書に出てこないのですが、どういうニュアンスなのですか?」というようなことを聞きながら読んでいきました。もちろん、中身についても先生と議論しました。

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——楽しかったですか?

岸見:楽しかったです。でも韓国語は今も一向に話せないです。会話の勉強をやっていたら、もう少し話せたと思うのですけど、そこに焦点を当ててないので、実用的な勉強ではありませんでした。

でも、別に会話ができないからと言って、無駄だったとは思わない。その先生に学べたのが面白かったですね。

実は、春に韓国の出版社から本を出すのです。日本で出版した本を翻訳して韓国の出版社から出すのではなくて、韓国の出版社からです。

——最初から韓国語で出すということですよね? そんなことあるんですね。

岸見:面白いですよね。まああくまでもそれは結果なのですが、思いもよらないことが起こりうるということが、面白いと思いました。

「初歩的な間違い」が成長につながる

岸見:僕がこの年になって韓国語を勉強すると何が起こるかというと、他の言語だったら到底犯すはずもない初歩的な間違いをしてしまうのです。初めてのことを学ぶということはそういうことなのです。

他の言語であれば20代のときに、英語だったら10代のときに経験したことを、この年に経験するのです。先生は僕よりも若いのです。その先生の前で、中学生が英語の授業のときにするような初歩的な間違いをするのです。

人間ってそういう経験をしないとダメですね。年を重ねても、初歩的な間違いをするのが人間の成長にとって大事なので、自分はこれで大成したなどと思って慢心するのはダメです。

——いくつになっても「初めて」があるのってすごくいいなあと思います。

岸見:そうでうすね。だから、韓国語を勉強している時には若いときに戻ったように英語を初めて勉強したときのような気持ちになっています。

——「そういえば、こういうミス高校生の頃もやってたよー」みたいな……。

岸見:そういうのが学ぶ喜びです。だから、そういうことを考えて勉強してほしい。資格を取る、取らないは結果でしかないので、それを目標にしないほうがいいと思います。

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楽しいから学ぶ、面白いから読む

——勉強がなかなか続かないのも目標ありきになってしまっているからでしょうか?

岸見:そうですね、目標を立ててしまうからでしょうね。さっきも言いましたけど、たった一文でも面白いなと読めるような経験をしている人だったら勉強を続けられると思う。

だから、特段ノルマを課す必要もありませんし、勉強を中断してもいいと思うのです。半年くらい中断していたけど、久しぶりにやってみたら面白いなというのでもいいと思うし。

もちろん、一からやり直さないといけないかもしれないけど、学ぶ喜びさえ知っていればよいのではと思います。

——私も語学の勉強を中断していたんですが、学びたくなってきました。また活用を覚えるところから始めようと思います。

岸見:読書についても同じことが言えますね。何かの資格を取るために本を読むというのはつまらないでしょ? もちろん、そういう勉強をしてもいいと思いますが、基本的に役に立たない読書でいいと思うし、楽しいから、面白いから、読む。それでいいのではないかと思います。

(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:宇高尚弘)

情報元リンク: ウートピ
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