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「早く売れたら、早く帰る」働きやすさと利益を両立できた理由【これが私の生きる道】

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リモートワークや副業の解禁、フリーランスの増加など、多様化が進む令和時代の働き方。「このままでいいのかな?」と誰もが自分の生きる道を考えているのではないでしょうか。

このたび、自分らしい仕事や固定観念にとらわれない働き方を見つけた女性たちにスポットを当てたインタビュー集『これが私の生きる道! 彼女がたどり着いた、愛すべき仕事たち』(世界文化社)が2020年1月25日(土)に発売されました。

本書から、京都で1日100食限定のお店「佰食屋(ひゃくしょくや)」を含む、飲食店を3店舗経営する中村朱美(なかむら・あけみ)さんのお話を紹介します。

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1984年生まれ。京都府出身。2012年に夫とともに国産牛ステーキ専門店「佰食屋」を開業。業績至上主義を撤廃し、売り上げをギリギリまで抑えるというビジネスの根幹を覆す新たな発想で注目を浴びる。日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」大賞を受賞。

その夢、実行するなら今なんじゃない?

——あなたのお仕事は?

中村朱美さん(以下、中村):1日にランチタイムのみ、100食しか売らない国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋」、すき焼き専門店「佰食屋すき焼き専科」、肉寿司専門店「佰食屋肉寿司専科」のオーナーとして3店舗を経営しています。

——この仕事を始めたきっかけは?

中村:特製ソースをかけたご飯の上に上質な国産牛のステーキを盛りつけたうちの看板メニューは、元は夫の自慢のレシピでした。自宅で初めて食べたときの衝撃といったら! 気づいたら半分以上食べていて、食べ進めるにつれ、「ああ、もう食べ終わっちゃう」と寂しさを覚えたほど。

夫の老後の夢は自分のレストランを開くことでした。こんなにおいしいステーキ丼、もっといろんな人に味わってほしい! そう思った私は、28歳のときに夫を「その夢実行するなら今なんじゃない?」と半ばたきつけるように説得。私と夫の2人でわずか10坪、14席の「佰食屋」をオープンさせたんです。

ちなみに私たち夫婦、食べ歩きは好きでしたが、 飲食業界で働いた経験はほぼゼロ。ズブの素人の挑戦でした。

2012年11月29日(いい肉の日)にオープンした佰食屋。限定100食を求めて、日本だけでなく海外からのお客様も多く来店。

2012年11月29日(いい肉の日)にオープンした佰食屋。限定100食を求めて、日本だけでなく海外からのお客様も多く来店。

特製ソースで味つけされた上質な国産牛ステーキ丼は一度食べたら忘れられないおいしさ。

特製ソースで味つけされた上質な国産牛ステーキ丼は一度食べたら忘れられないおいしさ。

——不安はなかった?

スタートする際、我が家にはまだ子供もおらず、夫婦2人だけ。貯金500万円を軍資金にとりあえず1年やってみよう! もしダメだったらまた会社員として働けばいいと思っていたので、不安はありませんでした。

でも、いざ開業してみて大変さを実感。佰食屋なのに最初は20食すら売れなかったんです。来る日も来る日もお客様は10人、15人、夜まで営業をしても20人と到底100食には届か ず。日に日に不安は募り、毎晩寝る前に泣いていましたね。

不安を吐露するたびに励ましてくれたのは夫。「みんな店を知らないだけ。知ってもらえたら絶対お客様は来るよ」と。夫の支えがなければ、くじけていたかもしれません。この夫の言葉どおり、ある人のブログ記事がきっかけで一気にお客様が増え、オープンから3カ月後、 初めて100食を完売することができました。オープンしてから1年ほどたった頃、やっと大丈夫かな、これならいけると思えるようになりました。

店内

店内の様子

「持続可能」であることが理想の働き方

——ランチのみ、100食しか売らない理由は?

中村:飲食店は勤務時間が長く、土日は休めず、最低限のスタッフで店を回してる。だからお客様が増えれば増えるほど従業員は大変。なのに給料が増えるわけではないんですよね。どんなに頑張っても対価を得にくい。

こんな三重苦を自分の会社の従業員には強いたくない。そう思って行き着いたのが業績至上主義の撤廃です。売り上げをギリギリまで減らす、そうしてたどり着いたのが100食という答えです。

1日の販売数を決めて「早く売り切ることができたら早く帰れる」という仕組みにすれば、皆無理なく働けるのではないか、と思ったのです。目標はいたってシンプル。本当においしいものを100食心を込めて販売し、早く帰ろうということです。

仕込みや掃除を含めても例えば朝9時から始まり遅くても17時台には退勤できるので、家族の時間、プライベートな時間を持てる働き方ができるのです。私自身も2人の子供を出産したことで家族の時間が最優先になりました。

仕事に1日の大半を費やし辟易するのではなく、個々の時間を持てることこそ豊かなのではないかと思っています。なので、事業拡大や成長に興味はありません。求めるのは穏やかな成功。販売数を100に限定したように、収入も上限を決めました。そうすることで自ずと事業規模も定まってくるんです。

——あなたが思う理想の仕事(働き方)とは?

中村:無理せず働くことができる「持続可能」な働き方を自分で選び、つかみ取ることです。時代は日々変化しています。いつ何時何が起きるか誰にも予測はできませんが、どんな状況になっても稼げる仕組みを持っておくことは大切だと思います。

そのとき大切なのが自己決定権を持つことです。就業時間も働き方も、稼ぎたい金額もやることも、仕事の後の時間をどう使うかも、すべて自分で決められる。それこそが納得できる幸せな人生なのではないでしょうか?

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これが私の生きる道! 彼女がたどり着いた、愛すべき仕事たち』は1500円(税抜き)で発売中。

(記事提供:世界文化社)

情報元リンク: ウートピ
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