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「成長に悩んだら、褒め合っていこう」 坂井真紀に聞く“35歳からの歩き方”

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芸能生活27年、女優やモデルとして活躍を続ける坂井真紀さん。プライベートでは2009年に結婚し、41歳で娘を出産しています。

今年は、10月18日に公開の映画『駅までの道をおしえて』に出演。愛犬の帰りを待ち続ける少女サヤカと、先立った息子との再会を願うフセ老人。お互いのさみしさに寄り添う二人は、小さな奇跡とめぐりあう……そんな物語で、サヤカの母親役を演じました。

長くひとつの仕事を続けてきて見えた景色、プライベートとの距離感。私たちのすこし先をゆく先輩・坂井真紀さんに、ご自身のキャリアや“35歳からの歩き方”を伺いました。

「“うまくいかない”は“うまくいく前”」と思えるようになるまで

劇中より

劇中より

——今作は、約1年をかけて撮影されたと伺いました。8歳のサヤカはスクリーンのなかで大きく成長したけれど、大人の私たちにとって、1年なんてあっという間ですよね。だからつい自分の変化のなさに焦って、落ち込んだりもしてしまう……。坂井さんはこれまで、そういう気持ちをどう乗り越えてきましたか?

坂井真紀さん(以下、坂井):30代のときは、いつも自分に「立ち止まることを恐れないで」って言い聞かせていました。もちろん、仕事で落ち込むときもたくさんあります。隅っこで体育座りして、悲しみに打ちひしがれる日もある(笑)。それでも、立ち止まらない。どれだけうまくいかないときでも開き直って「私はこの方向にいきたい」「こういう自分になりたいんだ」というイメージだけは、絶対忘れないようにしていました。そうすると「“うまくいかないとき”は“うまくいくときの前”だから」なんて思えたりもして。

——すごい! つい開き直れず、ジタバタしちゃいます。

坂井:しますよね、ジタバタ。でも、ジタバタするのも自分だし、いまはそういう時期だと思うしかない。なかなか腹をくくれない気持ちもよくわかりますけどね(笑)。いま振り返ってみると、20代のころって世間知らずな分だけ勢いがありますし、恐れずに「絶対こうだ!」って突き進めることが多かった気がします。でも、30代に入ると現実が見えてきて、自分の将来についても悩みますし、社会の一員としてどうあるべきかなんてことも考えたりして……。うん、30代のころが一番悩んでいたような気がします。

——当時はどんなことに悩んでいたんですか?

坂井:そのころ、はじめて本格的に舞台の仕事をしたんです。そうしたらもう何もできなくて大恥をかいて……20代からあんなにいろいろな仕事をやらせてもらってきたのに、私はこんなにできないんだ! って現実を突きつけられました。でもそれが悔しかったから、逆に「ここでちゃんと舞台に上がって思いきり恥をかいてみよう」って、ひとつ新しい目標ができたんです。あの経験がなかったら、いま女優としてどうなっていたのかなと思います。

——20代から一生懸命積み上げてきた仕事で、30代に入って大恥かいたら、心折れちゃいませんか……? 

坂井:折れる、折れる。折れますよ(笑)。

——「向いてなかったのかも」とかって、愕然としちゃいそう……。そこから、どうして奮起できたんでしょうか。

坂井:一番の原動力は、周りへの“申し訳なさ”でした。舞台はとくに、お客さまがお金を払ってチケットを買って、わざわざ時間をつくって、劇場まで観に来てくださるわけです。なのに全然上手にできないなんて、お客さまたちにも、私を選んでくださった制作陣にも申し訳ない。演出家と役者が対峙しながら稽古をして、ぎゅっと集中してつくりあげる仕事だからこそ、自分の出来不出来も肌でわかるんですよね。

でも、目の前のことをひとつひとつやるしかない。もうやるしかないんで、心も一緒に少しずつ鍛えられて、徐々に強くなっていったのかもしれません。

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大人だって、褒められれば伸びるもの

——周りから見ればキャリアがあっても、自分に自信が持てなかったり、みずから思い描いていた“理想の30代”と乖離があったりして焦るのは、めずらしい話じゃない気がします。でも、坂井さんにも似たような時期があったと伺って、勇気づけられました。

坂井:きっとみんないくつになったって、そうですよね。生きていれば「もっと、もっと」って高みを目指しちゃうのが人間なんだと思います。でも、そういう人間の本質は、決して悪いことじゃないはず。なにも考えずに立ち止まっちゃうよりは、すごく素敵なことだと思います。

——そうやってまっすぐに仕事と向き合ってきたいま、坂井さんにはどんな景色が見えていますか?

坂井:やっぱりスクリーンやテレビの画面って遠いようで近いので、作品を通して、自分自身の生きざまや佇まいが見えちゃうんじゃないのかな、と思います。自分の生きざまをさらけ出す仕事だからこそ、お芝居は、女優じゃない素の私とも深く関わっているんです。日々の生活を丁寧にちゃんと生きることが、仕事への大きなエネルギーにもなっていると思います

——来年には50歳。年齢を重ねながら、自分をちゃんと生きていくために、どんなことを大切にすればいいと思いますか。

坂井:年を取って、なんかポジティブになってるんです。おばちゃんになってるからかな?(笑)小さなことを気にせず、図々しく?ラッキーなことを見つけられるようになっています。それは、すごく大切なことかもしれません。

以前ある年配のヘアメイクさんに「毎日、自分を10個褒めるといいよ」って言われたことがあって……最近は子どもと寝る前に「今日うれしかったことを5個ずつ言い合わない?」なんてやっています。そんなふうに意外とラッキーだったこととか、自分を褒めたいと思えるようなことを数えていく。子どもだけじゃない、大人だって褒めると伸びるんです。だから褒めて、そして、褒めあっていきましょう。

『駅までの道をおしえて』

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10月18 日(金)より全国公開
企画・製作:GUM、ウィルコ
配給・宣伝:キュー・テック
©2019 映画「駅までの道をおしえて」production committee

(スタイリスト:伊藤信子、ヘアメイク:ナライユミ、取材・文:菅原さくら、撮影:宇高尚弘、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
「成長に悩んだら、褒め合っていこう」 坂井真紀に聞く“35歳からの歩き方”

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