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「できないことを見つけて負い目に感じる必要なし」ポジティブな手抜きのススメ

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仕事や家のことを“ちゃんと”やろうと思っても、活躍している女性を見ては、「私はこんなに頑張るのは無理かも……」とため息をつきたくなるときはありませんか?

でも、「上を見ればきりがない。時には手抜きも大事ですよ」そう話すのは、日本初のコーポレート・コンンシェルジュサービスを提供する、TPOのマニヤン・麻里子さん。

最終回は、頑張りすぎてしまう女性たちへ、“マニヤン流・ポジティブ手抜き術”を提案していただきました。

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【第1回】こんなサービスほしかった!従業員向けのコンシェルジュサービス
【第2回】毎日子どもをガミガミ叱る夫を見て気づいたこと

そもそも子育ては一人では無理なもの

——マニヤンさんは働きながらお子さんを育てていらっしゃいますよね。めちゃくちゃ忙しいと思うのですが、日々どうされているんですか?

マニヤン麻里子さん(以下:マニヤン):私の場合、そもそも「子育ては一人ではムリ」だと諦めています。英語に「It takes a village to raise a child」という言葉があって、訳すと「子どもを育てるには村をあげて取り組まなくてはいけない」。つまり子育てには、多くの人の助けが必要だということを示しています。海外で子育ての話をすると、この言葉が何度も出てくるので、私の中には、困ったときは人に頼るという考えが根づいているんです。

——子育てを一人で抱え込まず誰かに頼る。働く女性にとって、頼れる相手がいるというのは心強いことだと思います。そうは言っても、現実的には難しいことも事実ですが……。

マニヤン:たしかに、すべての母親が今すぐ誰かに頼れるわけではありません。でも「村全体でやらなきゃいけないくらい大変なことを一人でやっている」と自覚してほしい。そして「母親は完璧じゃなきゃいけない」という思い込みから逃れるだけで、子育てはずいぶんラクになると思うんです。その点私は、独自の手抜き術を取り入れるのが得意。友人たちからも「あなたを見ていると、母親だからって無理にがんばらなくてもいいんだと思える」とよく言われています。

できないことを見つけて負い目に感じる必要はない

——手抜きが得意とは、意外な一面を知った気がします。具体的には、どんなところで手抜きをしているんですか?

マニヤン:まず基本的なところでは、食事ですね。出汁だけはしっかりとりますが、白いご飯に具だくさんのお味噌汁があれば十分だと思っています。あとは、納豆玉子かけご飯なんかも子どもたちが喜んで食べてくれるので、我が家ではメインレパートリーのひとつになっています。そこにシラスと刻み海苔などを載せたらその一品だけで超豪華ディナーだと子どもたちに言い聞かせています。

子どもには素材の味をわかってもらえれば、それが一番いいのかなあと。あとは洗濯も、週に1回まとめてしたり。手抜きというか、手をかけていることの方が少ないかもしれない。できるところは外に頼むこともあります。

——育児についてはどうですか?

マニヤン:教育面では、忙しくて時間がなかったこともあって、小学校まで子どもに習い事をさせていませんでした。「このままだと子どものポテンシャルを摘み取ってしまうのではないか」と悩んだこともありました。でもちょっと海外に目を向けてみたら、新しい価値観に触れることができて。

ハンガリーに駐在していた同僚がいるのですが、彼女に言わせると、ハンガリーでは小学校に入って初めて習い事を始める家庭が多いそうです。それまでは伸び伸びと、子供らしく遊ぶことが重要視されているようで。

また、「脳は寝ている間に育つ」と聞いた気がするので、家で勉強を見てあげる時間がない分とにかく寝かせよう、と小学校に上がる前は子どもたちを午後6時や7時には寝かせていました。

——自分にとってネガティブな情報に振り回されるのではなく、いい意味で都合のいい情報を積極的に取り入れることで、子育てに余裕を持たせるみたいな。

マニヤン:そうかもしれませんね。だって周りを見渡せば、他の家庭のいい面しか目に入らないじゃないですか。人それぞれ得意不得意があるのだから、わざわざ自分にできないことを見つけて、負い目に感じる必要はないと思うんです。その代わり、周囲や海外で見聞きしたポジティブな手抜きテクニックはどんどん拾ってきて、都合よく自分のものにしちゃいます。私の子育てって、海外版の手抜き事例集みたいものなんです(笑)。

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“クオリティ・オブ・ワーキングライフ”が問われる時代がやってくる

——手抜き術ひとつ取っても、ワーキングマザーには相当な機転のよさが問われるし、それを日々こなしている女性たちは本当に優れていると感じます。その能力が職場で十分に生かされないという現実には、歯がゆい気持ちになってしまいます。

マニヤン:本当に今、キャリアに不安を抱えている30代の女性って多いですよね。それまで必死に頑張って働いてきたのに、子どもを産んだ途端に周りの目が変わって、一気に仕事を頼まれなくなったとか。夜のミーティングに出られなくなったり、飲み会に参加できなくなって情報から疎くなってしまったり、そういうことの積み重ねで「第一線からドロップアウトするのではないか」と悩んでいるという話をよく聞きます。

——一方で、ほんの一握りしか存在しない“キラキラワーキングウーマン”をメディアがもてはやしたりして、なんだか違和感を覚えてしまうこともあって。

マニヤン:そういうキラキラした人を見ると「格好いいけど自分はあんな風にはなれない」とか「あそこまでしてバリバリ働くのも自分には違う気がする」と、キャリアから離脱してしまう人も出てくる。それって、日本経済にとってすごく困ることだと思います。今こそみんなが本気で働かないと、グローバル競争に乗り遅れてしまうのに……。

——真面目に働かなければ自分たちの暮らしも日本の経済も良くならないし、何より、「真面目に働くことは楽しいこと」という意識がもっと広まるといいですよね。

マニヤン:そのためには以前にもお伝えした「Quality of Working Life(クオリティ・オブ・ワーキングライフ)=職場における勤労生活の質」が充実していなくてはいけないと思います。

これからの仕事は、プライベートを犠牲にして身を捧げるものじゃなくなります。生活の一部、もっと言えば人生の一部として仕事があるんです。そう考えると、職場での時間をいかに楽しく、幸せなものとして提供できるかが企業に問われるようになってきますし、そこを解決していくことで初めて、働く人が個性を発揮して成果を出せるような未来が訪れるのではないかと思います。

(取材・文:波多野友子、撮影:青木勇太)

情報元リンク: ウートピ
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