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よく仕事で「信用を積み上げる」と言いますが、いまいちピンときません。私は昔から約束を守ることが苦手です。学生時代や子供の頃は友達との約束をドタキャンしたりしてよく怒られていました。さすがに大人になったので約束は守るようにはしているのですが、心のどこかで約束を守ることにプレッシャーを感じています。社交辞令で「今度ランチに行きましょう」と言われることもあったり自分で勢いで言っちゃったりすることもあるのですが、よっぽどの場合ではないと自分から声をかけることはありません。転職も多く人間関係が切れることも多いです。
話を信用に戻します。私の想像なのですが、約束したり口にしたらすぐ行動して転職してもそれまでの人脈を生かしながら仕事をする人が「信用を積んでいる人」だと思うのですが、あおいさんはどう思いますか? 信用を積み上げていくことはやっぱり大事でしょうか?
アクションだけでは判断できない
「仕事をめっちゃ頑張る」とか「積極的に率先して行動する」とか「コミュニティの中心となり周りをまとめ上げる」とか、それはそれで素晴らしいとは思うし、周りからの信用を得るアクションだとは思うのですが、私の人間性が腐っているからなんですかね? 「なーんかうさんくさいなぁ」と感じてしまうんですよ。
もちろん素で品行方正な人もいるし、素晴らしい志があって努力をしている人もいるのですが、中にはどす黒い裏の顔を持っている人もいて、自分の目的が達成されたら手のひら返して他人を見下したり、他者を貶(おとし)める言動をしたりする人もいるわけで、そういう「アクション」だけでは信用に値するかしないかのジャッジはできないんですよ。
「すること」よりも「しないこと」
信用できる人って、他者より抜きん出るアクションをする人ではなくて、人として当たり前なことを誰よりも順守している人だと思うんです。
それは「嘘(うそ)はつかない」とか「他者の悪口は言わない」とか「約束は破らない」とか、「すること」ではなく「しないこと」に信用が宿ると思うんですよ。
でもそんな簡単なことは、1日順守しただけでは誰も気が付きません、1カ月続けても誰も気が付かないのかもしれません、1年続けてやっと数人が気付くかどうか、くまなく周知されるまでは数年の時間を要するもので、それが「信用を積み上げる」ということなんですよ。どんなに強靭(きょうじん)な野心を持っている人でも、この当たり前の信用を積み上げることってなかなかできないんです。
なぜならそれは「人間性」のなせる技だから。
見返りの期待できるアクションはできるけど、見返りがあるかどうかも分からないノーアクションは人間性が備わっていないとできないということです。
この「しないこと」ができる人は、仕事が特別できる天才でなくても、いつもコミュニティの中心にいるような目立ちたがりの仕切り屋でなくても、周りから絶大な信用を得ることができるんですよ。
「すること」は偽ることはできるけど「しないこと」を偽ることは難しい。
その人が「何をしないか」に着目すれば、その人がどんな人なのかがよく分かる、ということですね。
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