1カ月前にある老舗の企業に転職しました。転職して驚いたのは、せっかくチャットツールがあるのにメールや電話、FAXで連絡し合っていることです。もちろんメールでやりとりの経緯を残さないといけないときや電話で話したほうが早いときもあるとは思うのですが「やっぱり人間同士、顔を見ながら話そう」「ずっとPCをカタカタたたいているのは冷たいよね」それっぽい“昭和の言い訳”をして、「メッセージを飛ばせば10秒で解決するよね」ということもいちいち確認してくるので仕事が進みません。
「スピード感が大事」「常に自分をアップデートすることが大事」と言っているわりには、自分が分からないことや新しいことに拒否反応を示しているおじさん上司にうんざりします。できないならできないって言ってくれれば「じゃあ、口頭で説明しますね」と対応を変えると思うので、イラっとするのは、普段偉そうなことを言っているくせに「できない」ことをそれっぽい言い訳でカモフラージュしているからだと思います。
上の世代の人が「昔はよかった」と言う理由
人生80年として、その折り返し地点は40歳という計算になるのですが、体感時間で言えば20歳が折り返し地点と言われています。
20歳までに感じた時間と、後の60年に感じる時間は、体感時間で言えばだいたい同じということですね。
年齢を重ねるごとに時間の感覚は体感で速くなっていくもので、若い頃の一年という時間は果てしなく長く感じたものですが、大人になると一年なんてあっという間の出来事、体感時間で言えば若い頃の4カ月くらいの時間が一年という時間になるということです。
つまり若い頃なら一年でできていたことが、歳を重ねると三年という時間を費やさないとできなくなってしまうということで、新しい文化や環境に適応するためには若い人と比較すると約三倍もの時間が掛かってしまうんですよ。
「よーいドン!」で新しい文化を差し渡すと、若い人と大人では適応力のギャップが生じてしまうということです。
だからご年配のお兄さまお姉さま方は懐古主義の人が多いわけですね。
つい“言い訳”をしてしまう理由
それを自覚して謙虚になることができる大人ならまだかわいげがあるのですが、今の偉い人ってだいたい年齢的にバブル時代を駆け抜けてきた人たちで、その年代の人の一番の強みって「スピード感」だったんですよね。
誰よりも早く新しい文化に適応して、誰よりも早く自分自身をアップデートして、誰よりも早く成果を上げていく。
先行者絶対優位な戦場をスピード感で勝ち抜いてきた人たちが多いので、スピード感で若い人に負けを認めてしまうのが怖いんですよね。
自分にスピード感がないと認めてしまったら、自分自身の存在価値がなくなってしまうような気がして、素直に「寄る年波」を認めることができないんです。
だから自分の威厳を守るために若い人にスピード感を強要するわりには、自分自身にスピード感のない「老害」と呼ばれるスピードモンスターが巷(ちまた)で氾濫しているんですよ。
そこまで意固地になってしまうともう人間は変わりません。
つまりはそれがその人の完全体、それ以上の成長はもはや望めないということ。
最善策はただひとつ、もう期待しないこと、ただそれだけです。
イライラは期待の裏返し、期待しなければイライラは収まります。
仏壇に手を合わせるように、もう何も期待せず、その人を尊重してあげましょう。
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情報元リンク: ウートピ
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