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逆流性食道炎が悪化するとどうなる? 軽症の場合は?【消化器病専門医に聞く】

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「逆流性食道炎」で悩む人がとても増えていると聞きます。そこでその実態や症状、特徴について、兵庫医科大学病院の副院長で消化器病指導医・専門医、内科指導医の三輪洋人(みわ・ひろと)医師に連載でお尋ねしています。これまでに次の記事を配信しています。

【第1回】燃えるような胸やけ、重苦しい胃痛…逆流性食道炎の症状
【第2回】太りぎみ、食べ過ぎ、猫背…逆流性食道炎の原因を消化器病専門医に聞く
【第3回】炎症がないのに痛みがある!? 「非びらん性胃食道逆流症」とは
【第4回】逆流性食道炎で心臓発作!? 何が起こっているのか消化器病専門医に聞きました

ひき続き今回は、逆流性食道炎が重症や軽症のときはどういったことになるのかについて伺います。

三輪洋人医師

三輪洋人医師

逆流性食道炎が重症になると、食道が狭くなり、出血も

——逆流性食道炎は、胃酸が胃から食道やのどへと逆流することが原因で胸やけや口にすっぱいものが上がってくる呑酸(どんさん)、胃痛などの症状が現れるということでした。近ごろ耳にするのは、重症だと違う病気に発展することがあるということですが、どうなるのでしょうか。

三輪医師:逆流性食道炎の程度は、問診で患者さんが訴えられる症状を聞き取り、また、内視鏡検査を行って、食道の炎症がどの程度進んでいるかを確認します。

重症の場合は食道の炎症の度合いが強く、それによって食道の粘膜が引きつれて内腔の一部が狭くなり、食べたものが通りにくくなります。これを「食道狭窄(きょうさく)」といいます。また、炎症が激しいと出血して、吐血や下血も起こることがあります。

内視鏡で重症だとわかった場合は、例え患者さんの症状が軽くても、内視鏡の所見にもとづいて治療をする必要があります。

「バレット食道」が生じると食道がんの危険性も

——治療法についてはのちの回でお伺いしますが、重症の場合は食道がんにつながる症状があると聞きました。

三輪医師:逆流性食道炎が重症になって食道がんになるのではありません。「バレット食道」という症状が起こることがあるのです。まず、それについて説明をしましょう。

第3回で話しましたが、食道の粘膜には胃の粘膜のように胃酸から自らを守る働きがありません。そのために、胃酸の刺激で「びらん(ただれ)」ができるわけです。そして、食道への胃酸の逆流が頻繁にあると、食道の粘膜が胃の粘膜に似た組織に変化して、酸に強い体質になろうとすることがあります。食道なのに、胃酸にさらされ続けた部分が胃の粘膜のように変質するわけです。

この粘膜を「バレット粘膜」といい、それが長くなった食道をバレット食道といいます。このバレット食道では通常の食道粘膜に比べて食道がんを発症する危険性がやや高くなることが知られています。ただし比較的重症のバレット食道でも癌が発生するのは年間に200人に一人程度とされており、それほど高いものではありません。

バレット食道の内視鏡画像。右上に舌のように飛び出している赤い粘膜がバレット粘膜。提供:兵庫医科大学消化器内科学 転載禁止

バレット食道の内視鏡画像。右上に舌のように飛び出している赤い粘膜がバレット粘膜。提供:兵庫医科大学消化器内科学 転載禁止

——バレット食道は、逆流性食道炎がひどくなった場合に生じやすいのでしょうか。

三輪医師:違います。個人の胃酸に対する反応性の違いによって生じるのです。胃酸が上がってきたときに、胃酸に抵抗して食道に炎症が起こる人は逆流性食道炎になりますが、自分が酸に強い粘膜に変身して酸の刺激を最小限に抑えようとする人もいます。このような人はバレット食道になります。この違いが「バレット食道になる・ならないの差」だといえます。

ただし酸に対する反応性は違っても、逆流性食道炎もバレット食道も胃酸の刺激によって起こるので、継続的に胃酸を抑える必要があるのは同じです。

自然に治ることや、軽症では治療不要の場合も

——軽症の場合は、早期治療で治りますか。

三輪医師:逆流性食道炎は、進行性の病気ではありません。がんのように、放っておくと進んでいく性質のものではないので、軽症の場合は薬などで治療をしなくても悪化することは少ないわけです。生活習慣を見直すことで治ること、また自然に治る例も多くあります。ただし、生活習慣によって再発することも少なくありません。

なぜ治療が必要なのかというと、症状がつらいからです。胸やけや呑酸、胃痛がひどいと仕事や日常生活の質を大きく低下させます。ですから、軽症の場合の治療のターゲットは、つらい諸症状ということになります。

第1回でお伝えした「逆流性食道炎の症状」をチェックしていただき、いくつか思いあたることがある、それらの症状が2週間以上続く、不快感がつのってきたという場合はできるだけ早めに消化器内科や内科を受診してください。

聞き手によるまとめ

逆流性食道炎が重症の場合は、バレット食道にならないための治療が必要ということです。ただし進行性の病気ではないため、軽症の場合は薬などの治療をしなくても自然に治ることもあるとのお話しに、少しほっとしました。しかしながら、再発の可能性が高いこと、また、胃酸の逆流を勘違いして自己流でごまかしていると、症状が強くなってつらくなるばかりということを知っておきたいものです。

次回・第6回は、逆流性食道炎の勘違いケア法についてお尋ねします。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
逆流性食道炎が悪化するとどうなる? 軽症の場合は?【消化器病専門医に聞く】

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