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緊急事態で感じる不安や緊張…うつ症状の予防とケア法【専門医に聞く】

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ご時勢がら、感染症やリモートワークによる心身の不調を訴える人が後を絶ちません。中でも多いのは「強い不安感が続く」「これはうつ病かも」という気分の低下、落ち込み、またそれに伴う心臓のどきどきや不眠、下痢など体の不調だと言います。

そこで、内科専門医・循環器専門医で、定年前後の不調はうつが原因と詳述する『定年不調』(集英社新書)の著者・石蔵文信医師に、不安感や憂うつ感、緊張感などの予防やケア法を聞きました。

石蔵文信先生

石蔵文信先生

有事の不安感や緊張感は人間の正常な反応

石蔵医師はまず、不安感や憂うつ感、緊張感について、このように説明をします。

「いま、世界中で誰しもが、感染症にかからないだろうか、誰かにうつさないだろうかという不安が原因で、心身の不調を感じていると思います。近ごろのあいさつは、『なんとも気がめいりますね』や『つらいですね』、『この先、どうなることやら』などになっているのではないでしょうか。

普段の生活で、重要な面談がある、受験直前だ、芸事の発表や講演をする、心配ごとがある、身内や親しい人が亡くなったなどでも同じ感情があるでしょう。その場合、そういったイベントが終了する、また心配ごとがなくなれば、不安感や緊張感は時間とともに消えていきます。

いまのような有事に多くの人が感じる不安感や緊張感は、人間の正常な反応です。生物として危機に備えるための身構え、心構えであるわけです。感染症が蔓延している時勢で不安や緊張がないと、何の予防もしないで、逆に大変なことになります」

憂うつ感に伴う精神と体の不調……息苦しい、眠れない、食欲がない

不安感や緊張感に伴って、体に不調が現れる人も増えています。具体的にどのような症状が多いのでしょうか。

「いまの感染症の騒動は現時点で終わりが見えず、長い闘いになるかもしれないという予感もあります。自分と家族や親しい人を守らなくてはならない、そのためにどうすればいいかを終日考え、毎日身の回りの消毒などの作業に明けくれていつも気が張っているでしょう。

長く続くとつらい症状がいくつも現れることもあります。それも、『自分はメンタルが弱いのだ』と思わずに、『これは自然な反応なのだ』と考えましょう。

不調の主な原因は、自律神経のバランスが乱れることにあります。活動モードのときに働く自律神経のひとつの交感神経が優位になり続け、リラックスモードのときに優位になる副交感神経が働く時間がありません」と話す石蔵医師は、不安や緊張が強くなったときの不調について、具体的に次のように挙げます。

・胸がどきどきする動悸(どうき)
・脈拍が早くなる(頻脈)
・息が苦しい
・眠れない
・夜中や早朝に目が覚める
・食欲がない
・気力がわかない
・趣味や好きなこともやりたくない
・恐怖感がある
・胃が重い、痛い
・下痢をする
・便秘をする
・微熱が出る
・冷汗が出る
・めまいやふらふら感がある
・寒気がする
・手や足、体が微妙に震える
・おなかに力が入らない(体幹が抜けたような感覚)
・手や足がしびれる
・口の中が乾燥する
・頭痛がする
・肩こり、腰痛がひどい
・持病が悪化する  など、個人の体質によって多様に現れる

自分はうつになるわけがないと思っていた

自分は自他ともに認めるエネルギッシュなタイプで、「うつは関係がない」と思っていたけれど、「ある日急にこれがうつなの? と思う症状があって驚いている」という人がいます。

石蔵医師は、「患者さんの中でも、そのタイプの人は重症化する危険性があります。これまで公私ともに強い自分で生きてきたけれど、ひとたびうつの症状が出ると、自らに起こっていることが理解できない、とらえきれずに症状が重くなる人は多いのです」と話し、予防法やセルフケアについてこう伝えます。

「自分のうつの症状を認めましょう。うつの症状やうつ病は、ほかの多くの病気と同じように、誰もが発症する可能性があります。しかしながら、『自分がうつになるわけがない』と思い込んでいた反動で現実を受け入れられない人が多いのもこの病気の特徴です。自分は感染症に対して不安で緊張していて、うつ状態なのだということを受け入れましょう。

そして、これまで人に対して鎧(よろい)を着て接していたことをやめ、鎧を脱いで、必要以上にがんばらない、ありのままの自分の弱い部分をも誰かに話してください。もし家族や職場、友人に対してそれが無理なら、医師がいます。精神科か心療内科、あるいはかかりつけの内科を受診して医師に伝えてください。

鎧を着たままでは傷も病気も治りません。やがて、同じ症状に悩む人の気持ちが理解できるようになるでしょう」

うつの予防とセルフケアの要は「会話」

自分の病気を認めて受け入れ、誰かに話そうと言う石蔵医師は、そのためにいま必要なことについてこう伝えます。

「予防やケアに必要なのは、誰かと『本音の会話』をすることです。ずいぶん前から日常の業務ではメールなどの電子ツールで交流する方法が主になっていますが、いまこそ電話やSNSの通話無料プランのメリットを使って、電話やビデオ電話で会話をしましょう。休日や大型連休にはぜひ試みてください」

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周囲に心配な人がいるときはどうすればいいでしょうか。

「電話をして、様子を聞いてみてください。少しの時間でもいいのです。その際に、相手がしんどいと言う場合は、否定したり元気を出せなどとは言ったりせずに、その気持ちに同調するように、『しんどいね』『つらいね』と応え、相手が本当のところを伝えやすいように声掛けをしましょう。

最近、盛んに叫ばれている『ソーシャルディスタンス』は直訳すれば社会的距離になりますが、リモートワークなどのありようはむしろ、孤独や孤立と逆の方向に働くように工夫していくべきです」と石蔵医師。

不安と体の症状が2週間以上続く場合は受診を

不安や緊張が強くてつらい場合はどうすればいいでしょうか。石蔵医師はこうアドバイスをします。

「先に挙げた症状のどれかが2週間以上続く場合はつらいでしょう。精神科や心療内科を受診してください。かかりつけの内科でも診察や医療機関の紹介をしてくれます。早めに問診や適切な処方薬を飲めばすぐに回復する例はとても多いのです。

不安とそれに伴う体の不調がそう強くなくても、慢性的に続く場合を『不安障害』と呼びます。複数の症状があると思いますので、日付と症状を記録して持参するのもよいでしょう。医師にありのままを伝える手段になるとともに、記録をすることそのものが自分を見つめる機会になる、また冷静になることがあります。

一方で、急激に不安感が襲ってきて息苦しい、立っているのもつらい場合は、『不安発作(パニック発作)』を起こしているかもしれません。座って胸をさすりながら深呼吸をしていると自然におさまりますが、可能な限り早く受診をしましょう。放置していると『また発作が起こるかもしれない』という『予期不安』につながることがあります」

本当はとてもしんどい、うつかもしれないのに元気を装う反応をしないこと、誰かに電話をしてつらいことを打ち明けてみようということです。普段から意識的に実践したいものです。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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