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“男が知らない男のあだ名”を作るのが無駄にうまい女性たち【清田隆之×ジェーン・スー】

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コラムニストのジェーン・スーさんが会いたい人と会って対談する企画。今回のゲストは恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之(きよた・たかゆき)さんです。全3回。

我々はなぜ“男が知らない男のあだ名”を作るのがうまいのか?

ジェーン・スーさん(以下、スー):桃山商事でたくさんの女性から恋愛相談を聞いてきて、女性側の話に共通点があると感じたことはありますか? 相互理解に至らない要因というか。

清田隆之さん(以下、清田):我々のところにくるのは異性愛者の女性が多いので、夫や彼氏、仕事相手やアプリで知り合った人など、男性とのいざこざを聞くことになります。そこで耳にする「男に対する不満や疑問」に関してはいろいろ共通点があり、また自分にとっても思い当たる節が多く、それらを反省的な視点でまとめたのが『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)でした。

そんな背景があるため、ディスコミュニケーションの原因は主に男性側にあると考えてしまいがちなところがあり、女性の話に疑問を抱くことは正直あまりないというか。ただ、「桃山商事は女に甘い」と男女双方から批判されることが少なからずあって、そこは確かに考えるところではあります。

でも、そうだな……傾向として言うなら、「私はどうしたらいいですか?」と聞かれる割合は多いかもです。自分のことは自分で決めたほうがいいと考えているので「どうしたいですか?」と聞き返してしまうのですが、行動や決断に対して自分でゴーサインを出すことに苦手意識を抱いている女性が多い印象はあります。

あと、エピソードを聞く限りひどい男だと感じるのに、「でも本当は悪い人じゃない」「私にも彼をいら立たせる要因があると思う」など、相手をフォローしたり自責的に考えたりする女性も一定数いるように思います。

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スー:そうか……。それは弱さなんだよなぁ、ある意味。とは言え、完全には「ひどいやつ」とは言い切れない女性の気持ちもわかるような気がします。私も言えないもの。ところで、桃山商事には男性の相談者が訪ねてくることもあると思いますが、彼らからそうした「ひどい」とされる行動の説明というか、フォローはありますか。

清田:確かに割合として、男性の相談者さんには自分の加害者性に悩んでいる人が多いです。また、最近は連載などでも男性の身の上話を聞く機会が増えてきました。ただ、彼らの話は総じて抽象的で、「なぜそうしてしまったのか」の部分が正直よくわからなかったりする。言動の背景や要因に関しては、自己省察や男性との対話を重ねながら言語化を進めていきたいなと思っています。

スー:恋バナなんかは特に顕著ですが、女性のほうが話の描写が具体的ですよね。

清田:自分語りの語彙(ごい)が圧倒的に豊かですよね。あと女の人って観察眼がまじ鋭利だなって感じることも多いです。例えば桃山商事で「男が知らない男のあだ名」という企画をやっていて、それが本当に恐ろしいものばかりで。

スー:うわー! 企画名を聞いただけで、もう胸が痛い。耳も痛い……。

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清田:女性たちが身近な男性にこっそりつけてるあだ名ってあるじゃないですか。ガールズトークやグループLINEなどで盛り上がったりしているものを収集しているのですが……。

スー:ううっ。私が代わりに謝罪します。我々そういうことになると、必要以上にクリエイティブになる傾向が……。

清田:例えばある女性の彼氏は、セックスでイクときに必ず上を向きながら目を瞑(つぶ)るみたいなんですね。それがおもしろくて女友達と盛り上がったらしいんですが、そこでついたあだ名が「座頭市」という(笑)。

スー:ひどい。でも誰か言いそう。

清田:あと、これは桃山商事の新刊『どうして男は恋人より男友達を優先しがちなのか』(イースト・プレス)にも収録した話なんですが、メンバーのワッコは会社のセクハラおやじに「チンウィズハーン」というあだ名をつけています。いわく、お気に入りの社員を自分の権限で出張に同席させたりするらしく、「性欲(=チンコ)」と「権力(=ハンコ)」を兼ね備えているということで「チンコwithハンコ→チンウィズハーン」となったようです(笑)。

スー:あはは! 天才的だな。自分自身を言語化する訓練をしたことがない、言語化する機会もない、しないでもやってこられる、それが下駄の1つでもある、という男性サイドと、なんでも言語化して、因数分解して自分の置かれた立場を把握してきた女性陣とでは、他者への観察力にも圧倒的な差が出るわけですね。男の人はもっと直接的なあだ名をつけそう。

清田:そうなんですよ……。最初は男性からも「女の知らない女のあだ名」を聞き集めていたんですが、即物的で差別的でクリエイティビティの欠片(かけら)もなくて、全然笑えなかったんです。腕力や体格など身体的には男性のほうが強いかもしれないけど、言語能力を1つの筋肉として捉えると、女の人のほうが圧倒的にバキバキだなって。

スー:それはなんとなくわかる。『さよなら、俺たち』の中で、別れる時に元カノが清田さんに送ってきた手紙がいくつも紹介されていましたよね。あれにすごい既視感があって。元カノみんな、そろいもそろって悟りを開いたような。まるで出家した尼のような口調で「俗世に残る清田さん、あなたにはいいところもたくさんある。だけどね」っていうスタンスでした。私も散々書いてきた記憶があります。もらうほうとしては恐怖新聞ですね。

清田:ぐうの音も出ない言葉ばかりで、おなかの奥までズシーンと響きました……。

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スー:尼の口調で痛いところ突いてきますもんね。「あんたなんか最低!」と言われるほうがよっぽど気楽でしょう。煮えたぎる感情をすべて排除した精神状態で、「私たちの今までの付き合いの中で、こういうことがありましたね」と静かに振り返られる感じ。

清田:本を書くにあたって久しぶりに読み返したんですが、思わず驚いてしまったものもあって。というのも、元カノたちはみな同年代の人なので、手紙を書いてくれたときは高校生とか大学生とかアラサーだったわけです。なのにびっくりするほど文章が大人で。当時は正直、彼女たちのことを見くびっていたというか、自分に自信がない、ちょっと頼りない女の子くらいに思っていた節がありました。ところが改めて読んでみると、こちらのことをめちゃくちゃクリティカルに見抜いている上、それが的確な言葉で表現されてもいて、彼女たちはこんなすごいものを書いていたのか……って。

スー:あはは! 相手のことをなめていらっしゃたんでしょうね。私は「別れたくない」という相手に「もう、そういう次元の話ではないのです。なぜなら……」ってプレゼンシートみたいな尼レターを出したことがあります。そういえば、もうなめられたくないと思ったから別れたんだったな、あれは。

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情報元リンク: ウートピ
“男が知らない男のあだ名”を作るのが無駄にうまい女性たち【清田隆之×ジェーン・スー】

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