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熱中症の引きがねに!「かくれ脱水」の症状と予防法【臨床内科専門医が教える】

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夏は常に、「熱中症を防ぐためにこまめに水を飲もう」と言われます。しかし、実は脱水症状になりかけているのに、自分では気づかない状態がよくあると言います。これを「かくれ脱水」と呼び、医療機関などから注意が呼びかけられています。

自覚ができないとなれば、何にどう気をつければいいのでしょうか。「かくれ脱水」の実態やその症状、予防法について、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に尋ねてみました。

口の渇き、だるい、むくみ、めまい、足のつり…脱水が原因かも

——脱水症とはそもそも、体ではどういうことが起こっているのでしょうか。熱中症とはどう違うのでしょうか。

正木医師:脱水症状とは、体内の水分が健康を維持できないほど不足している状態を言います。症状は、軽症では口の中の渇きが激しい、唾液が飲みこみにくい、全身がだるい、めまいや立ちくらみ、足がつる、汗が出ない、尿が黄色い、中程度では、皮膚が乾燥して弾力が低下する、強い頭痛、微熱、血圧が低下する、吐き気など、重症ではけいれんや意識の錯乱や昏睡にいたることがあります。

これらは熱中症による症状と同じですが、それは熱中症は脱水が引きがねとなって起こるからです。ただし、脱水症状とは、熱中症だけではなく、食中毒や風邪などによる下痢やおう吐、糖尿病などほかの病気でも起こります。

——軽症でもつらい症状です。そもそも、どのぐらいの水分が不足するとそうなるのでしょうか。

正木医師:ヒトの体の水分とは、厳密には体内の液体全般のことで、血液、リンパ液、唾液、消化液、汗、尿などで、一般に体液と呼んでいます。水分とミネラル(電解質)、タンパク質などで構成され、成人の場合は体重の約60%を占めます。体重が50㎏の場合は、約30㎏は体液というわけです。

そして、ヒトが1日に摂取する水分量は、約2.5リットル です。おおよそ、食事で1リットル、飲料水で1.2リットル、体内で合成される水分が0.3リットルです。また、1日の排水量も2.5リットル で、排尿や排便で1.6リットル、汗や呼吸で0.9リットルです。

この摂取と排出の量のバランスが崩れて体内の水分量の約5%を失うと、先ほどお話した脱水症の症状が現れます。10%を失うと重症となって意識障害が起こり、20%を失うと死亡の恐れがあります。体重が50㎏の人の場合は、2.5㎏に相当する水分を失うと脱水症状が現れると言えます。

——脱水すると、どうしてそのような症状が現れるのでしょうか。

正木医師:体液の役割は、体の隅々に水分や栄養素を運ぶこと、老廃物を排出すること、汗を出して体温を調整することなどがあります。つまり体液が不足するとこれらの活動ができなくなって、生命の維持に関わります。

——では、脱水する原因は何なのでしょうか。

正木医師:高温時の発汗、食あたりなどによる下痢やおう吐、糖尿病などの病気による多尿、また激しいスポーツ、無理なダイエット、強いストレスによる発汗や呼吸、水分摂取不足による水分の喪失が考えられます。

——「かくれ脱水」とは、脱水しかけているのに自覚がないということでしたが、体内ではどのぐらいの水分が不足しているのでしょうか。

正木医師:体内の水分の1~3%が失われていると考えられます。この場合、強い症状は出なくても、けだるい、眠い、のどが渇くなあと思うことがあります。日常的に疲れるとよくあることだと思い込んでいる、あるいは二日酔いでもよく似た兆候があるので見過ごしがちですが、実は「かくれ脱水」だったということはよくあります。

「かくれ脱水」を自分でチェックする方法

——「かくれ脱水」を自分で確認する方法はあるでしょうか。

正木医師:誰でもできる、「毛細血管再充血時間」を計る方法を紹介しましょう。手の指のツメの先をもう一方の指で5秒間押してから離します。ツメが白くなった状態からピンク色に戻るまでに2秒以上かかる場合は、脱水症状を起こしていると考えてください。

また、先ほどお話した、口の渇き、けだるい、眠いなどは、「かくれ脱水かも」と考えてみてください。すぐに涼しい場所でスポーツドリンクや水をゆっくりと500ミリリットルほど飲んでみましょう。それで回復したら、「かくれ脱水」だった可能性があります。

のどが渇く前に水分を補給する

——「かくれ脱水」を防ぐ方法はあるのでしょうか。

正木医師:「かくれ脱水」になるとのどの渇きを感じにくくなります。そのため、のどが渇く前に水分をこまめに補給しておくことがセルフケアのポイントになります。汗からはナトリウム(塩分)が失われるため、大量の汗をかいた場合は、利尿作用があるお茶やコーヒーではなく、水やナトリウム(塩分)を適量含むドリンクを飲んでください。夏で高温のときや運動時は、常温やホットよりも、やや冷たいドリンクの方が体温を下げて発汗を調整しやすくなります。

——どれぐらいの量を飲めばいいでしょうか。

正木医師:活動状態によりますが、屋外でスポーツをするときは1日に約2リットル、屋内でデスクワーク中心の日は約1.5リットル は飲みましょう。状況や環境によって適宜、摂取してください。

その際、経口補水液は脱水症や熱中症には有効ですが、ナトリウム(塩分)が濃くてカロリーが高い特徴があります。「かくれ脱水」の場合や日ごろの予防として屋外の活動時は、塩分とカロリーが低いタイプの経口補水液かスポーツドリンクを、また屋内のデスクワークなどでそう汗をかかないときは、水をこまめに飲むとよいでしょう。

——予防のために、水分をとっておきたいタイミングはありますか。

正木医師: 一日のうち、水分が失われやすいタイミングは、屋外での活動時やスポーツ時はもちろん、就寝中や入浴中は発汗で水分と塩分を失います。また、お酒を飲んでいるときも利尿作用で同様に水分を喪失します。

入浴前と後、就寝前と後にはコップ1杯ずつ程度の水を飲み、飲酒時は飲んだお酒と同量程度の水を飲みましょう。

かくれ脱水を放っておくと脱水症を起こして熱中症になります。くれぐれも軽症の段階で対処しましょう。

夏の暑いとき、不意にけだるさや疲労感、口の渇きが気になるときがありますが、もしかすると、「かくれ脱水」かもしれません。その意識を高めておき、常にセルフチェックと補水をしながら、予防したいものです。

(構成・文 藤井 空 / ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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