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歯の麻酔は痛くないの? 歯学博士に聞く「歯医者嫌い」を乗り越える方法

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「歯科恐怖症(歯科治療恐怖症)」という歯学用語を聞いたことはありますか。歯医者に行くのがつらい、治療時の痛みや機器の音、診察台に座ることも怖くて歯科を受診できない症状を言います。問題は、むし歯や歯周病を放置することになって深刻な事態になりかねないということです。改善する方法について、『すべての不調は口から始まる』(集英社新書)の著者で歯学博士の江上一郎医師に前後編の2回にわたってお話しを聞いています。

前編の「歯科恐怖症!? むし歯だらけなのに歯医者に行けない理由を歯学博士に聞く」では、歯医者が怖いという人や、歯科恐怖症を改善した例について紹介しました。ひき続き今回の後編では、治療の現場での麻酔や歯科恐怖症を乗り越える方法について尋ねます。

「表面麻酔」で注射針による痛みを軽減

——歯の治療の痛みのひとつに、まず麻酔時の痛みが挙げられます。歯の麻酔は近ごろ、ひと昔前に比べて痛みが軽減されていると聞きますがどういう方法なのでしょうか。

江上医師:まず歯ぐきにガーゼやコットン等で麻酔剤を塗る「表面麻酔」を施します。1分ほどで塗った皮膚の感覚が鈍ってきて、次に「浸潤麻酔」(歯肉に麻酔剤を注射すること)の注射針を刺すときの「チクッ」とする痛みが軽減されます。

表面麻酔の例(イメージ)

表面麻酔の例(イメージ)

また、針は年々進化して超極細であり、麻酔剤の温度は体温と同じ約36度にしてゆっくりと少しずつ注入していくことで、痛みはかなり軽減します。一定の速度でゆっくりと麻酔液を注入する電動注射器を使用する歯科医院もあります。

歯科麻酔用電動注射器の例(イメージ)

歯科麻酔用電動注射器の例(イメージ)

子どものときの麻酔時の痛みにトラウマがある患者さんは、こうした麻酔を経験されると、驚くほど楽になっていることに気づかれます。ただし、方法は歯科医院によって違い、表面麻酔を行わない医院もあります。できるだけ痛まない治療を実践する医院は、ホームページで具体的に実践法を記していることが多いので、受診前に確認するとよいでしょう。

歯科恐怖症に対応する麻酔法がある

——歯科恐怖症の場合、「笑気麻酔」や「静脈内鎮静法」、「全身麻酔」をすることがあると聞きます。どのような方法でしょうか。

江上医師:歯科への恐怖が強いけれど、一刻も早く治療が必要な患者さんにはそうした麻酔のもとで治療を行う方法もあります。

「笑気麻酔」は鼻から笑気ガス(亜酸化窒素)を吸ってほろ酔いのようなリラックス気分にする方法です。治療中に意識がなくなることはなく、治療後に吸入を止めれば数分でガスは体外へ排出されて、十数分で元の意識に戻ります。

笑気麻酔の例

笑気麻酔の例

「静脈内鎮静法」は静脈に麻酔薬を点滴して眠っている状態にする方法です。こちらも意識がなくなることはなく、治療後は30分~2時間ぐらいで目覚めます。胃や腸の内視鏡(胃カメラ)検査時にも用いられています。

まったく痛みがない状態にする場合は、静脈に点滴をする「全身麻酔」があります。これは静脈内鎮静法よりさらに強力で、外科手術の際に用いられる方法です。医師が必要だと判断した場合に主に病院の口腔外科で行い、入院が必要な場合が多いです。

いずれも扱う医院は限られており、公的医療保険が適用されない場合もあります。当院でもこれらの麻酔は扱っていません。とくに静脈内鎮静法と全身麻酔を希望する場合は大規模な病院を紹介されることが多く、希望する場合は必ずホームページや電話で事前に問い合わせてください。

痛みのトラウマを克服するには

——トラウマを克服するのは大変なことだと言われます。

江上医師:歯科治療での恐怖の記憶を乗り越えるには。患者さんが勇気を出して歯科に相談することから始まるでしょう。また、精神科や心療内科に通われながら歯科を受診されるケースもあります。

近ごろは徐々に治療に慣れていくように取り組む医院が増えています。まずは、電話やメール、また初診時に、痛みに弱いことや機器の音が非常に苦手であること、それゆえに歯科治療を極力避けてきたことなどを率直に歯科医に伝えてください。我慢して治療を受けると心身への負担が大きくて、健康に差し支えが出ることもあります。

次に、そうした症状にその歯科医院がどう取り組んでいるか、具体的な策を遠慮なく尋ねてください。その回答などで、治療してみようという気持ちになってから受診することが歯科恐怖症を改善するきっかけになるでしょう。また、歯科恐怖症に対応する大学病院や口腔外科がある病院をかかりつけ医に紹介してもらう方法もあります。

なにより重要なことは、「むし歯や歯周病などの症状が進む前に軽度の段階で受診する」、あるいは「定期検診で口腔トラブルを予防しておく」ことです。重度になるほど治療時に痛みを伴うことが増えますが、軽いうちの治療ならば痛みや機器の音に悩まされる頻度は激減します。軽度のうちに歯科恐怖症に対応している、相性が合う歯科医院を探して治療を完了しておくことが歯科恐怖症を乗り越える方法と言えます。

聞き手によるまとめ

歯医者を避けたい人の中には、「歯の定期検診などとんでもない」と話す人もいます。しかし、痛い治療になる前の検診の段階でむし歯を予防することこそが最良の対策であるとのことです。歯がボロボロになる前に勇気を出して、できるだけ痛くないうちの歯科受診を試みたいものです。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
歯の麻酔は痛くないの? 歯学博士に聞く「歯医者嫌い」を乗り越える方法

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