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夫の浮気を許すのが “いい女”?【アルテイシア】

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ひがみ、ねたみ、そねみなのか、無邪気なのか。アドバイスかクソバイスか……。私たちをモヤっとさせる言葉を収集する「モヤる言葉図鑑」。

作家のアルテイシアさんと一緒に「モヤる言葉」を観察していきます。今回は「夫の浮気を許すのがいい女」です。

「妻の鑑」「神対応」に、えっ?

「夫の浮気を許すのがいい女」

男性に都合のいい言葉オブ・ザ・ワールドである。

歌舞伎役者や元議員の浮気が発覚した時、「離婚はしません」「夫婦で反省して再出発します」と頭を下げる妻を「妻の鑑」「神対応」とメディアが評価するのをたびたび目にする。

その絵面に「家父長制のニオイがプンプンするぜッー!!」とスピードワゴン顔になる。

もし浮気したのが女だったら「妻の浮気を許すのがいい男」とは言われず、むしろ「男のくせに情けない」と言われるんじゃないか。

「浮気は男の甲斐性」「女遊びは芸のこやし」なども、男性にだけ使われる言葉である。

男の浮気には寛容で、女の浮気には不寛容。ジェンダーギャップ指数121位のヘルジャパンは、明治から変わらず、男に都合のいい国家なのだ。 

明治時代の姦通罪は、不倫した妻(とその相手の男性)だけが罰せられて、夫の不倫は罪にならなかった。戦後に日本国憲法で男女平等が定められ、姦通罪は同条に違反するとして廃止された。

法律が変わって家制度が廃止されても、この国は男女不平等のままである。

選択的夫婦別姓に反対する政治家たちの本音も「女は文句言わず夫の姓を名乗れ」だろう。彼らは時計の針を明治に戻したいのだ。

「女は子ども産んで家事育児してろ。タダ働きさせて経済力を奪えば文句も言えないし、浮気されても殴られても夫に従うしかないし、やっぱ家父長制ってサイコー!」

という本音がポロッと漏れてしまい、「誤解を招く表現をフンガフンガフン」と言い訳するのだ。

そんな保守派のおじいさんたちに「夫の女遊びぐらい大目に見てやりなさいよ!ガッハッハ」とか言われたら、グレッチを乱射してしまうかもしれない。

でも暴力で解決しようとするとポリス沙汰になるので「いえ夫の金玉を砕きます」と片手でクルミを握りつぶして、ぞっとさせようと思う。

男の性欲に甘い社会

私個人は「不倫は夫婦間の問題であり、他人が口出しすることじゃない」という意見だ。ワイドショーのコメンテーターが「子どもが可哀想」と話すのを聞くと「だったらテレビで取り上げるなよ」と思う。

有名人の不倫が発覚した場合、最近は男女共に叩かれる。しかし妻に浮気された夫側が「妻のケアができていなかったのでは」などと批判されることはないが、その逆はよく見かける。

その手の批判を聞くと「夫の浮気を妻のせいにするな!!」と口から蛇が出そうになる。

妻の妊娠中や出産後に浮気する夫の話も、耳が腐るほど聞いてきた。

「妻がかまってくれなくなった」「子どもができて妻が変わってしまった」と妻に責任をなすりつける夫を見ると、口からウミウシを産みそうになる。そいつらみんな、来世は性別が関係ないウミウシに転生するがよい。

『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)の著者・斉藤章佳さんとの対談で、以下のような話をした。

斉藤:「男の性欲に甘い社会」、その縮図とも言える現場に立ち会ったことが何度もあります。

痴漢加害者の裁判で、被告人の妻が情状証人として法廷に立っていて、ある検察官が妻に、事件当初の夫婦の性生活について尋ねる場面があったんです。

事件とはあまり関係のないこととして、裁判官も弁護人も質問を止めると思ったんです。でも実際には誰も止めることなく、妻は「夫婦生活はありませんでした」と答えざるを得なかった。

アル:「男には制御できない性欲があるんだから、女はそれを満足させなければいけない」という思考ですよね。

斉藤:この質問には「夫の性欲を妻が受け入れなかったことが原因で、夫は痴漢に及んだのではないか」というバイアスがかかっているんです。

おそらく質問した検察官も無自覚だったと思います。だけどそんな仮説はまったくの無根拠ですし、セックスレスが影響して性犯罪が起こるなら、今の日本はそこらじゅうで性犯罪が起こっていますよ。

結婚後、5つの役を求められる女性たち

性犯罪の裁判でも「男の性欲は女がケアするべき」的な質問が飛び出す。ちんちんよしよし社会すぎて吐き気がするぜ。

ひと昔前の女性たちは、夫とのセックスを「おつとめ」と呼んでいた。女は結婚すると家政婦・保育士・看護師・介護士・娼婦の五役を務めなくてはならず、そんなの北島マヤでも「無理っす」と言うだろう。

知人女性は出産後に夫の浮気が発覚して、しかも夫から性感染症をうつされた。

夫の棒を乱切りにして、玉をみじん切りにしてオッケーだ。と私は思ったが、彼女が実の母親にその話をしたら「あんたが旦那に尽くさないから」と責められたそうだ。かつ「男の人は浮気する生き物なんだから、しかたないのよ」と諭されたという。

娘を何重にも傷つける母親の言葉は、どう考えてもひどい。けれども専業主婦だった母親はそう考えないと生きられなかったのかも……と思うと、母親をバチボコに責める気にもなれない。

私が小学生の時に『3年目の浮気』という曲がヒットした。若い人は周りの中年にリクエストしたら、パヤパヤ歌ってくれるだろう。

その曲の「もてない男が好きなら 俺も考えなおすぜ~♪」という歌詞に「なに言ってんだコイツ」と子ども心にムカついた私。

モテない夫よりはマシ?

一方、浮気された妻が「モテない夫よりはいいでしょ」と言う場合もあって、大変モヤる。

「なんでモテる夫の方がいいの? 他人にモテようがモテまいが関係なくない? なんで他者評価が必要なの? 他人から魅力的と思われる夫、羨ましがられる夫がいいわけ? 浮気して自分を傷つけるような夫でも? なんでなんで?」

となぜなぜ坊や返しをしたいが、それだと傷口に塩を塗ることになってしまう。

彼女らは「男にとって都合のいい女=いい女」と刷り込まれているかもしれない。自分が傷ついていると認めたくなくて、平気なフリをしているのかもしれない。

でもそんな“余裕のある妻仕草”を評価するのは、もうやめようじゃないか。そんなの「女遊びぐらい大目に見てやりなさいよ!ガッハッハ」おじさんを喜ばせるだけじゃないか。

厄介な人に笑顔で同意すると…

ガッハッハおじさんが上司だったりすると、げっさ厄介である。立場的に殴り殺すわけにもいかないし、いつもクルミが手元にあるとは限らない。

「ちょwwパターナリズムwwウケるww」と返したら「なんか知らんけどウケた」と相手は喜ぶかもしれないが、「パターナリズムって何? ティックトックみたいに流行ってるの?」としつこく聞かれても厄介だ。

ちなみに私もTik Tokのことはよくわからない。

ガッハッハおじさんをこらしめたい場合は「なんでですか?」「どういう意味ですか?」と質問返しをしてはどうか。

それで「男の下半身はコントロール不能だからね、ゲッヘッヘ」などのセクハラ発言が飛び出せば、コンプライアンス室に報告するのもアリだ。

厄介な人に笑顔で同意すると、余計にからんでくる。なので真顔で「○○さんはそういう考えなんですねbot」返しがおすすめだ。

大人が忘れてはいけないこと

これは「男は浮気する生き物だから」「モテない夫よりはいいでしょ」といった言葉にも使える。

「父の浮気で母も私も傷ついたので……」(小声&伏し目)と明菜返しをキメて、浮気ネタは地雷だと印象づけるのも手である。

現実に、親の浮気で傷つく子どもは多い。

「両親の修羅場に巻き込まれて、家が安心できる場所じゃなかった」「母から父の浮気の愚痴を聞かされ続けて、カウンセラー役をさせられた」「浮気症の父親のせいで男性不信になってしまった」「結婚にネガティブなイメージしか持てなくなった」……といった声をよく耳にする。

中学生の読者から「親の浮気を知ってしまった。バレたら家族が壊れると思うと誰にも言えなくて、1人で秘密を抱えているのが苦しい」という切実なメールをもらったこともある。

家庭内では一番弱い存在にしわ寄せがいくことを、大人は忘れてはいけない。

親の浮気に傷つく子どものことを思ったら「女遊びぐらい大目に見てやりなさいよ」なんて言えるか? と聞きたいが、まあ彼らは平気で言うんだろうな。

なのでガッハッハおじさんに遭遇したら「家父長制、バルス!!」と唱えて、尻でメガネを踏みつぶしたい。どんなに頑丈なメガネでも、俺が本気出せばいける気がする。

(イラスト:飯田華子)

情報元リンク: ウートピ
夫の浮気を許すのが “いい女”?【アルテイシア】

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